October 20, 2007

カンファレンス・ビジネス


こちらに来てから数多くのカンファレンスに足を運んできました。今週もシカゴで開催された、ダイレクト関係のカンファレンスに参加してきました。写真はその会場風景で、新設されて間もないMcCormick Place Westにて実施されました。タクシーの運転手によれば、West会場でのカンファレンスは今回が2回目のようです。

新しい会場にて行われたカンファレンスは、運営上の小さなトラブルもありましたが、無事終了しました。米国にてカンファレンスに出るといつも思うことが、慣れた運営です。カンファレンス運営の専門会社がイニシアチブを取っているはずですが、どの業種のカンファレンスにおいても流れやプロセスは同様で、不測の事態を除いては混乱のおきない段取りになっていることが見事です。内容の良し悪しは別として、運営面では見習うこともとても多いと思います。今回もこの広く新しい会場にて、多くのスタッフを動員してテキパキとプログラムをこなしていたのは見事でした。

米国型カンファレンスにおいて、一般的に講師→聴講者のOne Way Communicationに慣れているアジア人としては、言葉の問題も含め、米国流の「インタラクティブ型」や「ネットワーキング」には身を引きがちですが、その考えを180度転換し、笑顔で気さくに話してみればそのコミュニケーションは広がることになるでしょう。

さて、私自身、今週から多くの出張が控えていてこのBlogの更新がもたつくかもしれませんが、ご了承お願いします!

October 11, 2007

アイボール


車の駐車場近くにて、シンプルな屋外広告を久々に見かけました。屋外広告はその性質上シンプルな表現やクリエィテイブが多いのですが、これは「目が大きなかえるの写真」+「Eyballs? のタグライン」というこれ以上の意味がなくかつべたなモノでした。

広告主は実際にこのOOH枠を販売する媒体社 Van Wagner社です。つまり在庫として自社広告をあてていたわけですね。米国にて空港から高速道路を経由して都市部に入った方ならほとんど気づくと思われますが、巨大な看板が連続して登場してきます。総額8000億円市場の米国OOH広告業界の中で、大手VW社もこの混乱が続く広告業界で生き残りをかけて必死なのでしょう。

テレビ、新聞、雑誌などの既存メディアから、インタラクティブやモバイルなどへ進化していく過程の中、OOH業界も店舗メディアやデジタル看板などの新しいコンセプトをもたらしています。そんな激しい状況で、何が最も大切なのか?という問いかけに「さっ」と答えているのが、この看板なのでしょう。「アイボール」この言葉は、今の米国広告業界にてどの分野にいる人でも考えていることです。決して新しいコンセプトではないこの用語ですが、混沌としている状況ゆえ必要なのかもしれません。どんなに技術が進歩しても、かえるも人間も目玉は2つより多くならないわけですし。

October 03, 2007

スポーツバーでのサプライズ


10月に入りました。「リサイクル」のテーマではじめたこのnmuraブログもおかげさまで1周年です。ポストする頻度が若干スローになっているものの、ここまで続けられたことも読んでいただいている皆さんのおかげです。これからも続けていく予定ですので、おつきあいください。

さて、MLBはプレイオフが始まります。ヤンキースも10何年連続で出場することになりました。1球毎の真剣勝負は見ごたえがあるので、今年こそはワールドシリーズまで進んで欲しいものです。大西洋の向こう側では、サッカーシーズンがすっかり始まってます。チャンピオンズリーグや欧州選手権予選等、とても忙しいスケジュールの中、着々とレギュラーシーズンの試合がこなされています。

そして僕は、FCバルセロナの試合を見るため、以前のテーマでも取り上げたニューヨークきってのサッカースポーツバーに今年も普通に通っています。先週末のLevante戦を見に行ったところ、試合開始前にただならない雰囲気でBarcelona Anthemがバー内でかかりました。で、遠くの方からゆっくりと紳士が歩いてくるではないですか。それが、写真中央の Joan Laporta会長なのでした。最初は誰なのかわからず、近くのファンに聞いたところ、バルサの会長だとの返事があり、ファンは試合開始そっちのけでLaporta氏を取り囲み、握手やサインを求めてそれに笑顔で応えるLaporta氏でした。

ビジネスの用事でニューヨークに来た空き時間に、バルセロナファンクラブのニューヨーク支部でもある、このスポーツバーに足を運んでくれたようです。会長自ら異国のファンが集まる安バーに足を運んでくれるとは、なんだか僕もいたく感動たのは自然です。ある意味ステレオタイプ的な米国流スポーツマーケティング理論でははかりきれない、欧州スポーツとファンとの接点=底力を目の当たりにした思いです。これで、より一層バルセロナ熱が増してしまいました。