ニューヨークとは、アメリカとは、そして日本とは。 マーケティングに関する話や人々の日常生活の中で思ったこと、考えたこと、驚いたことなどを書き留めていきます。
May 28, 2009
3冠達成
昨日は終日しびれた一日でした。このブログにもよく出てくる、FC Barcelonaがスペインチームでは史上初の3冠を決めた日だったのです。最初に、日本ではスペイン国王杯と言われている Copa Del Reyに優勝。その次は、全38試合のスペインリーグのレギュラーシーズン優勝。そして最後が、昨日ローマで行われた欧州クラブチームの最高峰、チャンピオンズリーグ優勝です。試合内容はユナイテッド相手に2対0と、ほぼ完璧でした。
いつも通っていたバーは、試合開始3時間前には入場を断る程満員になり、かつ数的有利?のユナイテッドファンに占領されるような気がしていて、どうしようかと考えてました。すると、いつもの友人達が別のバーで見よう!と提案があり、ノリータにある小さなレストラン(写真)にいつものコアメンバーが集まった次第です。昼前からコアメンバー12人が次々に集まり始め、試合開始前や試合開始後には場所柄か欧州の人たちが数多く集まり、狭いレストランでかなりの人が皆バルセロナを応援。面白かったです。
見事に優勝した後は、これらコアメンバーらといつものバーに歩いて移動し、その道中もユナイテッドファンやバルサファンすれ違って、お互いにCheeringしたのも忘れられない思い出かな。そしてNevada Smithに到着したのですが、そこではすっかり荒れ模様。でももっと多くのバルサファンらと合流し、またまた大騒ぎ。サッカー人気のない米国にて、欧州のチームをここまで多くの人が応援しているのも、移民が多いニューヨークならではでしょう。とにかく、疲れたけども気持ちのいい一日で、なかなか忘れられない記念日になりそうです。
May 18, 2009
インフルエンザ
すっかり間を空けてしまいましたが、ここ2週間ほど東京に滞在しました。休暇と出張を兼ねた日本でしたが、新型インフルエンザの影響で予定が二転三転し、結局2週間程いました。写真は、東京に到着した時の機内での検査の様子です。このシーンが少々異常に思えたのは私だけでなく、アメリカン航空の乗務員たちも同様に写真に収めておりました。
純粋な休暇ではなく、出張も兼ねているということで、日本では会社のルールに従う必要がありました。自宅待機期間や、日々の健康状況の報告等々、いかにも日本らしいルールを守りつつ、日本での貴重な時間を費やしてきました。おかげさまで、日本ではNHKのニュースに敏感になり、特に体調に関しては人一倍気をつけていたと思います。(普通の風邪を引いても真っ先に疑われるので)
一方日本では、カナダから帰国した高校生が「水際対策」でひっかかり病院に隔離されたりしたのですが、結局今では100名以上の感染者を有する「感染大国」の仲間入りしたようです。これにより、日本では自治体含めて大騒動になっているようですね。ここニューヨークでは、ついに高校の教頭先生が死んでしまったりと、その被害は日本以上のものでしょう。しかし、その対策はかなり緩やかで、公立小学校の数校が休校になっている程度です。
問題の時期に両方の国にいて感じたことは、ルール作りとその扱い方の違いでしょう。日本では国ありき、そして自治体。米国では国よりも自治体が最初。ということです。もちろん大阪や兵庫では、自治体が先導して公立学校の休校などを決めていますが、その大前提に国の判断があることです。米国では何はともあれ自治体が判断します。そして、その扱い方とはメディアの対応です。日本ではどこにいても日本国中で起こった事象が把握できます。が、ここではニューヨークのことしかわかりません。米国のほかの地域で起こっていることなど、テレビを見ているだけでは全くわかりません。米国以外のコトなど全く知る由もないのです。
どちらの対応がいいのか、それは置かれている個人の状況で異なるとは思います。僕にとっては、「このインフルエンザは本当に危ないのか?」という本質的な立場にて判断し、動いている米国の方が心地いいと思った次第です。
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