ニューヨークとは、アメリカとは、そして日本とは。 マーケティングに関する話や人々の日常生活の中で思ったこと、考えたこと、驚いたことなどを書き留めていきます。
October 30, 2010
静けさ
10月は実家のお祭りの月であり、僕の誕生日月なのか、1年の中でもHappyな月です。今年は、東京での仕事が重なり、偶然にも実家のお祭に参加できたことに感謝していたのですが、その後めまぐるしい一ヶ月となりました。
忙しい一ヶ月の締めとして、今週はドイツとベルギーにて仕事の用事がありました。仕事で欧州に行く機会はあまりないので、ハードなスケジュールをこなしつつもどこかでニューヨークでは味わえない体験に対する様々な期待を持ってました。休暇では頻繁に欧州を訪れ、その良さをいつも認識しているのですが、今回のようにタイトな仕事の予定の中での欧州は、僕にとっても久々の経験です。
写真はドイツのCologneからベルギーのBrusselsに向かう電車の社内です。欧州での移動は飛行機よりも電車の方が効率的な場合もあるようで、今回もドイツ→ベルギーの移動は電車に決めたのが正解でした。乗りなれた飛行機では味わえない、全く異なるExperienceを享受するつもりでしたが、想像通り楽しめました。車両内がとにかく静かです。乗客の会話もたまに聞こえるとしても「ぼそぼそ」とした会話。車内アナウンスも簡潔かつ控えめ。日本でも東京と磐田の実家の往復に新幹線を使います。その時に感じる車内の静けさと全く同じ「静寂感」がありました。
「静けさ」というテーマ。ニューヨークでの生活では、死語というべきか、期待する方が間違っているような状況にあります。45歳になった今月、どこかに落ち着きや「静けさ」を求めているのは事実でしょう。ニューヨークはとにかく騒々しいです。それがまたこの街のエネルギーの象徴だと思います。必要以上に騒々しいこの街のこの環境に対して、正面から肯定することができなくなってきたのは、歳のせいなのか、それとも価値観の変遷なのか。と、自問自答しながら、普通のニューヨークライフに戻り、騒々しい街を普通に移動しています。こうして時折、自問自答することは必要なことなのでしょう。
October 22, 2010
cool & happiness
ニューヨークはすっかり寒くなってきました。確かに10月も後半、寒くなって当然です。今日のこの写真は、仕事で移動中に見かけた光景です。場所はチェルシーの西端。写真の左下には例のTeslaが置いてあります。以前にも紹介したTeslaのショールームの近辺でした。
コントラスト。以前にも新と旧というテーマを取り上げましたが、この写真も同様の発見がありました。Teslaは今と未来の象徴。そして、その上にはハイラインという新しい公園。マテリアルと環境の新しさが同居しているのですが、公園を実際に拡げるためには大型クレーンで「緑」を人力で追加しなければいけません。
最近、仕事柄「何がCoolなのか?」と改めて思うようにしています。テクノロジーの発展には目覚しいものがあり、それにCatch upしなければいけないのが僕の仕事でもあります。何がCoolで何がHappyなのか。Teslaのようなマテリアル、HighlineのようなExperience。どちらもHappinessを与えてくれるでしょう。でも、僕にとっては、クレーンを操作して、「緑」をA地点からB地点にきっちり納めることも、十分楽しめます。それが、Highlineを訪れる多くの人たちが感じるHappinessの一部だと思うと、よけいに楽しめるし気持ちよくさえ感じます。
October 14, 2010
ホテルの絵
ご無沙汰してました。仕事で日本に行っていたりして、ゆっくりブログを書く時間がなかったというのが言い訳です。ニューヨークに戻ってくると、すっかり気温もさがり、秋めいています。もう10月中旬ですから当然でしょう。
さて、この写真はとある東京のホテルで見つけたものです。エレベータを待っている間、この絵が目に飛び込んできました。比較的新しめの絵だと思いますが、色使いやパターンが気に入ったからです。仕事柄、米国内のホテルに宿泊することも多く、その都度、「ホテルに掛けられている絵は、何てセンスがないのだろう」と思ってました。こちらの友人ともそんな話をしたことがありました。ホテルにとって、絵画にお金をかけるよりも、他に充実させるものがあるから仕方ないのでしょう。
なので、全く期待もしていなければ、欲もない「ホテルの絵」に関して、写真のように「おっ」と思わせるものがあると驚くわけです。まぁ、どうでもいいことと言えばいいのですが、ホテルに泊まる機会が多いと、清潔さ、匂い、寝心地などといった基本的なことにこだわるだけでなく、余分なことにも目がいってしまうのでしょう。今回の日本出張では、このホテルの絵だけでなく、会議室に掛けられていた絵にも興味を持ったりと、今までなかったコトに対して敏感になっていた気がします。
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