October 27, 2011

幼少の頃の経験

寒くなってきました。この時期のニューヨークはHalloween色で染まります。僕の好きな写真のピザ屋も、入り口にはオレンジと黒を基調としたお決まりの飾りをしてます。同様の光景がお店や社内の至る所に見られる時期です。ニューヨークでも恒例のパレードが31日の月曜の夜に盛大に開催されます。

さてこのニューヨークのHalloween、僕自身今回で18回目を迎えます。以前米系の企業に勤務していた頃は、一所懸命仮装して(社内イベントとして仮装大会があり、チームでテーマを決めて参加しなければいけませんでした)出社して、その後皆でパーティーを楽しんだりしました。が、本音では、どうも「馴染めない」自分がいつもいました。

今日街を歩き、装飾を眺めながら、「何故だろう?」と考えていると、とてもシンプルな結論に至りました。それは幼少の頃の経験なのです。僕は地元のお祭りと共に育ちました。10月初旬にはこの1年に一回のお祭りがあり、夏が終わり始めるとそわそわ待ちこがれ、終われば脱力感しか残りません。そして、それは今も変わりません。アメリカのHalloweenはまさにそれに当たります。子供からすれば、親公認にて仮装して、異次元空間を漂い、そしてお菓子ももらいたい放題、食べ放題。パラダイスなわけです。僕が地元のお祭りを忘れないように、こちらの方々はこの子供の頃の異次元空間"Halloween"を忘れないわけなんでしょう。という、いたってシンプルな結論に達したことで満足し、今年も周りに合わせる淡々としたHalloweenを過ごします。

October 23, 2011

屋上の木

10月も後半。寒くなり始めたニューヨークの週末は快晴に恵まれました。週末恒例のジムの後、帰り道の買い物の途中に、きれいな青空を眺めていると、目に留まった一つの景色。それが今日の写真です。

写真の中心辺りにそびえる木製 Water Tower。以前のポストでも取り上げたニューヨークの風物詩です。その両側には、なんと「木」があったのです。残念ながら、僕のiPhone 4カメラではさすがに遠くの物体まで写せないので、かなり小さく見えますが、僕が見る限り、かなりしっかりした「木」です。

まぁ、広い部屋の中に「川や滝」を作ったりするニューヨーカーなので、少しのことでは驚きはしないのですが、ビルの屋上にある「木」。なんだか興味深いです。どれ程の土が必要なのか、どんな木なのか、誰が考えたのか、そしてその周りには何があるのか?等、様々な思いが巡ります。好奇心や想像力をくすぐるには都合のいい街なんだな。と思った秋の一時でした。

October 20, 2011

アレルギー

ニューヨークは少しずつ秋が深まって来たと感じます。さて、今日のタイトルは以前新宿ロフトを湧かせたバンドのことではありません。自分のコトなのです。

写真は今日アポを取って出かけた、アレルギー専門医の部屋です。花粉症との出会いはもう40年前になるでしょう。まだ幼稚園児(なんとカトリック系)だった頃から悩まされていて、米国に来てから数年は治まったように思えたものの、数年経てば復活し、春先はかなりひどいです。花粉に加え、10年程前から食品アレルギーも出始めて、生の人参、桃、チェリーなどに過敏に反応して窒息状態になり、少々危険です。

 アレルギーチェックの話は、多くの友人から聞いていて、いつかは受けようと思っていました。それがようやく今日実現したわけです。医者というのは、何が目的であろうと、憂鬱になるのは当然です。今日も、両腕に薬品パッチを置かれたまま20分程放置され、心寂しく思っている時にこの写真を撮りました。やはりどこか無機質ですね。でも、唯一救われたのは Jazzの音楽。日本の歯医者待合室の単音ソフトミュージックよりずっとましでしょう。

 結局、1回ではすべてカバーしきれないということで、3週間後に再び同様のテストをして、最終結果を見ることになります。今日の時点では屋内と屋外に関する反応を見たようです。ドクターからは、「花粉症」を治すにはやはり注射を数ヶ月毎週打たなければ。と言われました。僕はすぐ断ったわけですが。痛みがない検査なので、次の検査も嫌ではなく、最終結果が心なしか楽しみです。


October 08, 2011

Brooklyn Red Hook

3連休の初日の土曜日は気温も上がり、快晴のとても気持ちのいい天気でした。カメラを持って、普段行かない場所に出かけてきました。写真がその街、Brooklynは Red Hook。

港のドックがあり、そのために多くの倉庫群がある場所です。港や倉庫というのは、どの国も同じで、怪しい雰囲気のする場所で、住居にはふさわしくはない場所です。 しかし、ここ5年程度前から、その倉庫群を再開発して新しい居住区として、ニューヨークの中でも着目され始めた場所の一つとして聞いていました。そして、その街を今日始めて散歩しました。確かに大きくて立派な倉庫があり、そこをニューヨーク地域では古豪として今でも注目されているスーパーマーケット Fairwayの大きな店舗が入っています。その周辺はまさに Water Front。海沿いに整備された遊歩道からは自由の女神が今まで見たことの角度で楽しめます。

Red Hook、なかなかのもんだな。と思いながら、街の中を散策しました。期待値が大すぎたせいか、街の中に入るとその興奮は少しずつさめてきました。写真はその中の一シーンです。街といっても、バスが走る一本道に、少ししゃれたレストランやカフェ、写真のようなアートギャラリーがある程度です。まだまだ開発途上中。というような様子で、果たしてこれから人気がでるのかどうか、僕には疑問でした。5年以上も前、同じように Brooklynの Williamsburgに散策に行ったときと比較して、その驚き度は残念ながら低かったです。ただ、この街には可能性があります。この先、どう成長していくのか、少し楽しみであるものの、また来ることはないのかもしれません。でも、よい散歩ができたことには感謝です。

October 02, 2011

お祭とヤンキース

今年のニューヨークは雨が多いようで、ローカルニュースでもその特殊さを取り上げています。そして、今週末も雨です。天気も理由の一つですが。僕にとってはとても元気のない週末です。

その理由は、今週は実家の磐田市にてお祭りが行われています。参加できないコトがとても哀しいわけなのです。特に、ニューヨークは雨で、磐田市は晴れ。こうしたちょっとしたコトも、哀しさを大きくさせる要因になっています。 そんな哀しい気分を追い払おうと、ヤンキースのプレイオフの試合に出かけてきました。ヤンキースファンになって早15年以上が経ち、Derek Jeterの新人王から96年の優勝等々、僕のニューヨークライフの大きな一部分となっているの明らかです。

近年は、すっかり球場から足が遠のいてはいるものの、プレイオフだけは別なのです。 毎試合が真剣勝負。これを支える観衆。雰囲気は格別です。特に昨晩金曜のALDS開幕戦はデトロイトとヤンキースの好投手同士の一騎打ちという、とても見ごたえのあるカードでした。が、雨のために2回表で中断し、今日の土曜日に続きから開始した次第です。通常の試合以上に、ほとんどの観衆が、それぞれヤンキースに関係した洋服やアクセサリーを身に付けているこのシーンは、いかにもニューヨークを代表するシーンだと思います。今年は優勝できるのか、少々気になる季節になりました。