先月のモノですが、地下鉄駅のポスターで面白いメッセージがありました。
広告主は
Targetという、
Walmartに代表される「ディスカウント・リテーラー」企業です。このTarget社のブランド戦略はとても興味深く、競合の巨人Walmartとは全く異なるアプローチを展開しています。安さを前面に押し出すWalmartに対して、「デザイン志向」をベースとしたブランド戦略で一線を画しています。
そのTargetが、この地下鉄広告で伝えているメッセージは「金曜日夕方のMOMAの入場料は無料です」といういたって簡単な内容です(5ヶ国語で表現してます)。興味深い点として、このポスターにはTargetという企業名は入ってないのです。その代わり、赤色二重丸のTargetロゴのみにて会社名を表現し、「MOMAの入場料はTargetが肩代わりしているよ」と無言で伝えています。見せ方以外でのポイントは2つ。
①MOMAのような大御所美術館でも無料サービスを提供する
②美術館の無料サービスを支援すること自体をブランディングに利用している
という点です。商品やサービスを取り上げることだけがブランディングではなく、このように間接的かつ社会的に評価され易い内容で企業イメージを押し上げるアプローチ、なかなか考えこんであります。
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