ニューヨークとは、アメリカとは、そして日本とは。 マーケティングに関する話や人々の日常生活の中で思ったこと、考えたこと、驚いたことなどを書き留めていきます。
December 28, 2007
ありがとう 2007年
クリスマスも終わり、今はカウントダウンに向けて一段落のニューヨークです。2007年も終わりを迎える今、この一年を振り返ってみると様々なことがありました。泣いたり笑ったりの一年でしたが、今思うことは元気で居られたことが一番の幸せかもしれません。
ニューヨークのような場所に住んでいると、何かとストレスが多いのは当然です。そのストレスに負けないためにも、体の健康が一番だと最近特に思う次第です。とは思いながらも、好きなお酒は続けているのが現状です。2007年最後のテーマは、この写真の地下鉄車両内広告です。
ニューヨークの地下鉄で「S」ラインという短距離路線があります。「S」はShuttleのSの意味で、マンハッタンとブルックリンに走ってます。マンハッタンではグランドセントラル駅とタイムズスクエアを結ぶ短い3両編成の車両ですが、時折派手なプロモーションが展開されてます。
写真はその一つで、とあるウィスキーの広告です(ブランド名は忘れてしまいました)。以前、バスや車をラップする屋外広告はテーマにしましたが、今回は車内ラップ広告です。「車両枠買いきり」というパターンは日米よくあるのですが、「車両内全面ラップ」というのはさすがに大胆で、かなりエンゲージメント感があります。特に今回はウィスキーでして、写真で居眠りしているお兄さんは酔っ払っているのかと勘違いするように、どこかウィスキー臭が漂う感があります。感心したのは、ポスターすら満足に貼れない人達が、よくこの窓ガラスや扉のくぼみなどをしっかりカットして、このラップ広告を車両内に貼れたということです。
天晴れ感のあった広告を2007年の締めくくりとさせていただき、皆様の来年の幸せを願います。もちろん、僕も体に気をつけ、元気な2008年を迎えたく思ってます。
この一年、お付き合いいただきありがとうございました。
December 18, 2007
2 Way Communication
今年も残りわずかとなりました。ニューヨークも寒さが厳しくなり、街の賑やかさに加えて年末ムードを一層盛り上げています。
昼間でもマイナス気温のこの日に、HBOビルの1階入口にて写真の女性たちがクリスマスソングを上手にコーラスしながら、販促活動をしておりました。HBOとは、Sex and the CityやThe Sopranosなどで有名な、映画専門ケーブル放送局です。ニューヨークのミッドタウンにこの放送局の本社があり、その1階では、HBOグッズを販売する小さなショップがあります。
このビル自体、名前がついているわけではないのですが、その影響力の大きさか、人気の高さからか人々はHBOビルと呼びます。といっても、メディアや広告関連の人々だけかもしれませんが。さて、HBOサンタの彼女達、とても寒そうです。実際に氷点下なのでかなり寒いはずですが、とても楽しそうに合唱し、往来に語りかけつつ、HBOショップのチラシを配っていました。
東京でも、ティッシュやちらしを配る姿を頻繁に見かけます。必ず無表情か、もしくは不明瞭な日本語で何かを言いつつ配っています。こうした場合、受け取る方も同じく無表情もしくは少々暗くなってしまうのは私だけでしょうか。米国にいて思うのは、始まりは2 Way Communicationです。その先はいろいろと複雑なのですが、まずは対話から。日本の昔もきっとそうだったと思います。
December 04, 2007
Free New York Post!
12月になりました。寒さがぐっと厳しくなったニューヨークの街中で、「フリー ニューヨーク ポスト!」というきれのいい声が聞こえてきました。写真の女性がその声の主で、昼間でもマイナス気温の中、無料の新聞をきびきび配っていたのです。
ニューヨーク ポストの無料配布は実際よく行われています。タブロイド版のこの新聞、Daily News紙と共に、ニューヨーカーにはかなり馴染みの新聞です。普通はKioskや街のデリなどで25セントで販売していますが、週に1,2日、Promotional Copyとして無料配布される版もあります。紙面は25セントのものと全く同じですが、外側に一枚スポンサーの広告でくるむような形にて無料配布されるのです。
米国メディア業界において、新聞を中心とする紙媒体は、インターネットの普及や消費者の紙面離れなどの影響からビジネス的に厳しい状況だと一般的に言われています。これは世界的な現象であるはずで、特に日本でも新聞業界は厳しい状況におかれていると思われます。特に、日本の新聞の場合、購読料による収入の割合が高い点、人口の自然減や紙面離れという環境の変化とともに、かなり危険な状況かもしれません。一方米国では、もともと広告収入に重きを置いたビジネスモデルにて新聞社が経営されてきました。それゆえ、こうした「無料配布」などが思い切って行うことができるのでしょう。日米両方で「厳しい」といわれている環境ですが、こう考えるとどちらが本当に厳しいのかは明確です。
さて、無料でもらった新聞でしたが、スポンサーは携帯事業者のT Mobile。新規契約すればキャッシュバックというキャンペーンのメッセージでした。
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