ニューヨークとは、アメリカとは、そして日本とは。 マーケティングに関する話や人々の日常生活の中で思ったこと、考えたこと、驚いたことなどを書き留めていきます。
December 04, 2007
Free New York Post!
12月になりました。寒さがぐっと厳しくなったニューヨークの街中で、「フリー ニューヨーク ポスト!」というきれのいい声が聞こえてきました。写真の女性がその声の主で、昼間でもマイナス気温の中、無料の新聞をきびきび配っていたのです。
ニューヨーク ポストの無料配布は実際よく行われています。タブロイド版のこの新聞、Daily News紙と共に、ニューヨーカーにはかなり馴染みの新聞です。普通はKioskや街のデリなどで25セントで販売していますが、週に1,2日、Promotional Copyとして無料配布される版もあります。紙面は25セントのものと全く同じですが、外側に一枚スポンサーの広告でくるむような形にて無料配布されるのです。
米国メディア業界において、新聞を中心とする紙媒体は、インターネットの普及や消費者の紙面離れなどの影響からビジネス的に厳しい状況だと一般的に言われています。これは世界的な現象であるはずで、特に日本でも新聞業界は厳しい状況におかれていると思われます。特に、日本の新聞の場合、購読料による収入の割合が高い点、人口の自然減や紙面離れという環境の変化とともに、かなり危険な状況かもしれません。一方米国では、もともと広告収入に重きを置いたビジネスモデルにて新聞社が経営されてきました。それゆえ、こうした「無料配布」などが思い切って行うことができるのでしょう。日米両方で「厳しい」といわれている環境ですが、こう考えるとどちらが本当に厳しいのかは明確です。
さて、無料でもらった新聞でしたが、スポンサーは携帯事業者のT Mobile。新規契約すればキャッシュバックというキャンペーンのメッセージでした。
Subscribe to:
Post Comments (Atom)
No comments:
Post a Comment