October 29, 2008

冷たい雨


昨日は、この時期にしては珍しい嵐模様で、積雪も記録したようです。そんな悪天候の中、NBAの2008年シーズンの開始を記念してなのか、ユニオンスクェアではNBAとKIAのイベントが大々的に行われていました。

大々的に行う予定だった。と言ったほうが実は正しいのかもしれません。あいにくの天気で、せっかく作った仮設コートやスポンサー者の展示、さらには大スクリーン上でのNY Knicksのプロモーション等、人影はまばらで寂しさだけが感じられました。残念ながら、天候はコントロールできないので、主催者側としてみれば、全くもって不運としか言えないでしょう。これも今年のKnicksの先行きを暗示しているのかもしれません。内容は異なりますが、がっかりという点では、今年のMLBワールドシリーズかもしれません。そもそも、フィラデルフィア対タンパベイを予測していた人がどのくらいいたでしょうか?(ファンの方、すいません)おかげさまで、FOX独占中継の視聴率も過去最低。さらに、天候不良により試合中断など、かなりひどい状況になっていると思われます。

まぁ、米国経済そのものがひどい状況なので、何がどう転んでも、今ならうやむやになってしまうような雰囲気があるのが不思議な点です。僕が心配なのは、この調子で、大統領選挙も思わぬ事態が起きないで欲しいということです。この週末にはNYシティ・マラソン。そして、火曜日には大統領選挙があります。少なくとも、この写真のようなひどい天気になって欲しくはないですね。

October 23, 2008

地下のストリートミュージシャン


こちらはかなり冷え込んできました。革ジャンやダウンも当然の寒さになり、長い冬へ面舵一杯といったところでしょうか。

株価は日々ジェットコースターのように上がり下がりが激しく、大手企業でのレイオフのニュースが毎日のように聞こえてきます。大統領選挙を2週間後に控えている今、まさに不景気真っ只中、そして今後はもっと悪くなるだろう。という不安感を皆抱えているように思えます。ニューヨークに来た15年前は、景気も上昇中でインターネットバブルも経験し、9/11後の不景気感もその後の景気回復で忘れて去っていたのですが、今回のはかなりシビアで長続きしそうです。地震に備えての避難訓練のように、何か備えなければいけないのでしょう。

そんな暗い雰囲気が蔓延している中、純粋に楽しかったストリートミュージシャンを見かけました。地下鉄はユニオン・スクェアの構内の中、背の高い黒人兄さんが気持ちよさそうにギターのソロを弾き続けてました。「ギュワ~ン、キュィ~ン」などといった音に合わせて、体をのけぞらしたり、歯で弾いてみたりとまさに自分の世界にどっぷり。でも、上手で真面目に弾き語る人よりも断然面白かったのは事実です。

11月2日に予定されているニューヨークシティマラソンの広告に挟まれつつ、ひたすらギュイ~ンを続ける彼がいるこの空間は、不景気などの不安を全く感じさせないものでした。不思議なものです。ということで、今回もまたまた街のミュージシャン話をしてしまいました。

October 15, 2008

いよいよ大統領選


充実した休暇を終えて、ニューヨークに帰ってきました。思いのほか暖かで、これも温暖化の影響なのでしょうか。さて、米国では11月4日の大統領選挙に向けて、最後のラストスパートという感じがでてきました。今晩も最後の公開討論会がここニューヨークは、ロングアイランドのHofstra大学で行われます。そういえば、何故公開討論会が開かれる場所は大学が多いのでしょうか?とてもいいことだと思うのですが、どなたか理由を知っていたら教えてください。

僕自身米国に来て3度目の大統領選挙です。永住権はあっても選挙権はないので、傍観者にしかなりえないのですが、やはり興味があります。ただし、前回2回とも応援していた候補が両方負けてしまい、顔も見たくない大統領が勝ったシーンは今でも覚えています。ワールドシリーズでヤンキースが負けた時のような脱力感とも言えたでしょう。

今回ももちろん、Democratを応援します。どんなに米国に長く居ようが、こぶしを握って「USA!」と叫ぶ自分が想像できないですので当然かもしれません。つい最近までは候補者の論点はイラク問題が中心となっていたのですが、ここ最近の状況から、軍備から経済問題まで幅広くカバーする必要がでてきました。それ故、討論会の重要性が浮き出てきたように思えます。Republicanはペリン州知事という意表をついた副大統領候補を指名してきたのですが、この非常事態の中、「ブッシュよりも頭が悪いかも」という噂が絶えません。確かにひどいです。

下馬評では、オバマ上院議員が有利とされていて、それはそれで嬉しいのですが、過去ケリー州知事などの例もあり、実際に11月4日の夜になるまではわからないのが選挙戦です。あと3週間、せっかくなので最後の攻防を楽しんでみようと思ってます。

October 04, 2008

大切なもの


こまごました仕事に追われ、新しいテーマにめぐり合わずに日々が過ぎてしまいました。米国全体は金融危機に加え、大統領選挙に向けて、日々いろいろなコトが起こっています。ニューヨークもその鼓動の真ん中にいるようで、何か騒々しさが増した気がしてました。

そんな中、休暇をとりニューヨークを脱出しました。到着先は実家の磐田。お祭りの時期です。写真は2日間のお祭りのはじまりの1シーンです。この山車は僕の生まれ育った町の自慢の持ち物で、お祭り参加者にとっては「宝物」と呼んでいいのか、英語で言えば「idol」というべきなのか、特別な存在なのです。

少子化の影響をここでも受けていて、このお祭りをどう守っていくのかという議論もあります。さらに、安全面などの細かな取り決めなども以前よりもより複雑になっているようです。いろいろなIssueはあるとは思いますが、僕がクリアに思っているのは、こうした伝統を継続維持していくことはとても大切なことなんです。遠くに住んでいることで、そして歴史の深みのない国に住んでいることで、より強く感じてしまうのでしょうか。