May 26, 2010

ボストン


2泊の予定でボストンに来ました。ニューヨークとともに、気温も30度を超えるぐらいまで上昇し、いよいよ夏になってきたのかな。と思わせるくらい暑くなりました。出張の目的が、とあるカンファレンスの参加だったので気軽に来ていて、かつ外に出る必要がなかったのが幸いかもしれません。

たまたまカンファレンス会場にて、僕のホームタウン近くに本社を構える世界最大級の楽器メーカーの方とお話する機会がありました。「音」に関するこだわり、グローバルにおけるブランドイメージ、完璧なものを創造するための意識等々、とても参考になる話をきくことができました。同時に、そうした企業が実家近くにあることに対して、大きな誇りを改めて認識したことも、僕にとってはプラスでした。

「音楽」という、とても趣味性の高いテーマに関して、楽器の製造だけでなく、その周辺や演奏環境までも事業として考え、かつ世界的なブランド認識率が高いレベルで推移していることは、素晴らしいことです。特にピアノのSteinway社に対する特別な感情には、ビジネス以上のレベルにて日本特有の職人的なこだわりを強く感じることができました。ここボストンでは、ニューヨークのジュリアードと共に有名な音楽大学もあり、よりその心をそそられます。以前のブログでも書いたのですが、ボストンは僕にとって好きになれない都市でした。ただ、今回はこうして、僕の好きな企業の方々と有意義な会話ができ、その場を提供してくれたのがこの街なんだ。と、少し好意的になったかもしれません。そのせいか、宿泊先の近くの風景も見栄えがよく、この写真を撮ってみました。坂と古そうなレンガのビルの組み合わせ、悪くないかもしれません。

May 21, 2010

スケボとピストルズ


ニューヨークは一転して暑くなりました。今日は26度まで来ました。夏が近づいてきた証拠でしょう。さて、久々にポスターに目を奪われました。僕にとっては大切なグループでもある、セックスピストルズ全盛の頃の写真が出ていたからです。

広告主を見ると、なんとVANS。僕にとってもVANSのイメージは、スケボ好きの少年達が履くスニーカーメーカーなのです。60年代イギリスを中心に成長したパンクロックと、アメリカ文化の一つでもあるスケボとを、どう結びつけたらいいのか、頭の中で少々混乱してました。まぁ、クリエイティブのトーンが60年代、とくにVANS OFF THE WALLとスケボ上に書かれた絵がそう思わせ、そこだけの接点かな。と無理やり納得した次第です。

でも、この謎を解くために、Websiteにアクセスし a Sex Pistols collaboration for Vans Classics, 2010を
確認しようとしました。しかし、Webサイトじゅうどこを探してもPistolsを発見することができず、なんともだまされた気分になったわけです。果たして、これでいいのだろうか?と、同業にいるから故、オーディエンスの期待を裏切ることには、より神経質になっているのかもしれません。でも、よく考えれば、僕はVANSのスニーカーは持ってないし、多分これから買うこともないでしょう。たまたまPistolsに引き寄せられた、「浮遊」層なので、今回のキャンペーン上、重要なオーディエンスではないのでしょう。しかし、未だにスケボとパンクはミスマッチだと思っているいのは、頭が固い証拠なのでしょうか。

May 18, 2010

シーズン終了


今日はサッカーの話です。先週日曜日はスペインリーグの最終日。My teamのバルセロナが、ホームでの優勝をかけた試合がニューヨーク時間の午後1時キックオフでした。結果は予想通り勝利。そのまま優勝が決定しました。

カタルーニャ人の友達といつものバーにて観戦し、超満員のバーでは優勝決定時にはシャンパンが何本も空けられ、僕もたくさん浴び、実は目に入るととても痛いってことがわかりました。その勢いでそのまま予約していたSOHOのタパスバーに友人達で歩き、その途中も見道行く人の中でバルサのジャージを知っている人から、何度も声を掛けられた次第です。まぁ、ニューヨークにいながらカタルーニャ人が中心となって楽しい一時を過ごすことも年に一度ぐらいでしょう。これもチームが優勝してくれたからです。

写真は、タパスバーでの大騒ぎも終了し、かなりの酩酊気分でSOHOから歩いて帰る途中に撮りました。いきなり車のクラクションが鳴り、振り向くと「Barcelona Right?」と声を掛けられ、「Yes, we are the champion!」と適当に会話を楽しんだ陽気な人たちでした。小さなFiatに大きな2人。そしてなぞのイラスト。この時は酔っていたので、写真だけとったのですが、後で興味がでてきました。

昨日、この謎を解いたところ、どうもこれはチェルシーにある、イタリアンレストランだということがわかりました。声を掛けてくれたお礼の礼儀として、昨日ランチを食べてきたのですが、ホテルの1FにあるCoolなイタリアンレストランでした。スペイン料理はないですが、こうして応援してくれた人に感謝しつつ、またレストランのレパートリーを一つ加えることができた次第です。

May 14, 2010

露店の楽しみ


まだ時差ぼけがあるのか。それとも、気温の変化の激しさなのか、なかなか疲れの取れない1週間でした。肌寒いと思っていたら、今日は半袖でないと暑いぐらいの陽気になったりとしてます。

マンハッタンの通りには、様々な露店が出ています。最近は少なくなりつつありますが、チャイナタウンに行けば、パッチもののブランドモノを扱う露天。ミッドタウンに行けば、カレー味のチキンを焼いてご飯にまぶすカレー屋台。あまーい匂いの砂糖固めピーナッツ屋など。その種類も豊富です。

写真はそうした屋台の一つでもある、フルーツ屋です。何気ないこのフルーツ露店。マンハッタンの住民には、結構気に入られているのです。その理由はいたって簡単で、価格と食べ頃のバランスが絶妙だからです。価格に関しては、スーパーよりも少し安くなっています。これだけでも、合理主義のニューヨーカーにはプラスに作用します。小さくて読めないかもしれませんが、例えばグレープフルーツが2つで1ドル。安くて有名なスーパーでもこの価格では買えませんね。

次のポイントの食べ頃ですが、大抵どの屋台でも、丁度食べ頃のものを売っているのです。この要素は実は価格よりも大切なのかもしれません。ニューヨーカーはかなりのフルーツ好きです。そして忙しい彼らや彼女らにとって、朝ご飯やランチにフルーツで済ませる人も少なくはないのです。そうした場合、「今」食べ頃のフルーツが欲しいわけですね。スーパーに行けば、並んでいる多くの果物を見るのですが、そのほとんどが店頭に並べられながら熟成を待つモードになっています。よって、青いバナナや硬いマンゴを多く見かけるわけです。忙しくてわがままなニューヨーカーは、さすがにこの事実を知っていて、それゆえこの食べ頃&お得な露店が必要になる仕組みです。

露店はその種類によって、運営している人種や出身が異なるのも興味深いです。フルーツはインド系(に見える?)人が多く、値札の書き方や文字のタイポグラフィも、その国の特色が出ていて、それはそれで面白いと思ってます。そして、小さなスペースに見事に並べてますね、この屋台は。

May 12, 2010

リサイクル


すっかり間が空いてしまいました。先週は日本に出かけていて、とても天気の良い中忙しく過ごしてきました。高速道路の渋滞にはいささか驚かされましたが。。。

ニューヨークに戻ってびっくり。とても寒いのです。東京の陽気が嘘のようで、マンハッタンの友人達も「寒い寒い」と話しております。やはり今年はヘンな天気ですね。久々のブログの話題としては、このリサイクルマシンが目に付いたので、取り上げてみようと思います。リサイクルネタは過去何回か書いてみたのですが、最近発見したこのマシンには笑わせてもらいました。

ニューヨーク州では、アルミの缶やガラスのビンを店に持って行くと、5セントもらえます。この仕組みは、僕が子供の頃経験した、ジュースの空ビンを店に持っていくと10円もらえるのと全く同じです。この仕組みは、ニューヨークではホームレスの生活費稼ぎにもなっていて、その分野でのエコシステムができているコトは以前取り上げました。

今回は、このエコシステムを少々ハイテク化して、このマシンが登場していました。笑えるのは、とても大きな箱であること。2つあるうち一つは故障して動かないこと。そして、何よりも僕にとって笑えたのは、全体の雰囲気が子供の頃に経験した「地元の農業高校の文化祭の展示」のように思えてならないことでした。同じようなサイズの箱の中に高校生が入っていて、10円を入れると中でみかんジュースを作ってくれる面白い箱でした。もちろんこれはハイテク搭載で中に人間は入っていないのですが、場違いな雰囲気が数十年前の記憶を蘇らせてくれたわけです。

とまぁ、そんなコトを思い出しながら、雨のマンハッタンを歩いていました。