ニューヨークとは、アメリカとは、そして日本とは。 マーケティングに関する話や人々の日常生活の中で思ったこと、考えたこと、驚いたことなどを書き留めていきます。
September 26, 2010
Never quit
昨日、マンハッタンにて昔から親しまれているおもちゃ屋のFAO Schwarzに行きました。写真のJunobabyブランドのイベントがあったからです。
このJunobaby。僕にとって米国で最も長い友達が始めた会社です。創設者とは、僕がニューヨークに来てすぐ、友人経由で仲良くなり、ビジネススクールも同じという間柄。この構想も、彼の実娘のJunoが生まれる前から考えはじめ、作曲家の彼の妻とも一緒にゆるいビジネスプランを考えていたりしてました。
そして月日が流れ、この家族はカリフォルニアに引越し、会社もファンドを得て大きく成長し、昨日故郷のニューヨークに凱旋帰国し、老舗のおもちゃ屋にてイベントを実施したというストーリーなのです。創設当初から知っている僕にとっても、感無量。たいしたものです。おもちゃ屋内にところ狭しと展示されているJunobaby POPやぬいぐるみなどの商品の間をくぐりぬけ、早速会場に入ろうとすると、招待状は持っていても、子連れでもなく一人で入ろうとした謎のアジア人に対して、受付は怪訝顔。
受付チェックに時間がかかっているところに、創設者の友人が来て「Don't let the strange guy in!」と言ったものだから大笑い。すぐ入って、友人とその妻と軽くハグ。「とにかくおめでとう!」と伝えると、「You see, never quit!」と。言っておりました。「Never quit」。確かに、この言葉がしっくり来るJunobabyイベントだったし、それは今の自分にとっての教訓でもあるな。と感じました。
September 18, 2010
なるほど、Starbucks
夏の洋服がそろそろいらなくなってきたニューヨークです。長袖でないと、朝晩はかなり寒く、いよいよこれから長い冬がはじまります。この写真はニューヨークにはおなじみのドラッグストア、Duane Readeの中です。このドラッグストア、最近VIを実行したと同時に、店舗内改革も進めているようです。
何軒かでは、すでに生鮮食料品やサンドイッチなどのPrepared Foodなどを売り始めたりして、昔の薬品、化粧品、生活雑貨、飲料や菓子などを売っている普通のドラッグストアから、一歩抜き出そうとしているように見受けられます。果たして、その戦略が活きるかどうかは、僕には何とも言えないのですが、一消費者としては、きれいに刷新された店内と扱う商品アイテムが増えることはいいことだと思ってます。
その中で目を引いたのが、写真のマシンです。これは、コーヒーの販売機なのですが、なんとStarbucksなのです。今は日系企業になっている米国生まれのセブンイレブンでも、同様にセルフサービス型のコーヒー機械があるのですが、ここにStarbucksが目をつけたことに感心したわけです。Starbucksのおかげで、米国でのコーヒーの味が全体的に格段によくなりました。ただ、今でもまずいコーヒーは多々あるわけで、こうしたドラッグストアで販売するコーヒーなど、不味くて買えないな。という先入観がありがちですが、Starbucksブランドがついた瞬間に、「買おう!」と思ってしまうわけです。(僕だけかもしれませんが)
残念ながら、このときは時間がなくて、試すことができませんでした。今度は是非トライしてみて、店頭で買うコーヒーと味や値段がどの程度違うのか、確認してみようと思ってます。
September 10, 2010
新と旧
暑かった夏が急激に過ぎ去ろうとしている今日この頃です。日本の暑さも異常でしたが、ここニューヨークの今年の夏も暑かったです。今週からぐっと気温が低くなり、長袖が必要になってきたこの変わり目の早さに驚くと同時に、ちょっと寂しい気分もあります。
さて、何の変わりもしないマンハッタンの風景です。中央のどくろ&携帯のペインティングに目をひかれて撮った写真ですが、よく見るとちょっとしたInsightがあるような気がしました。タイトルの「新と旧」は、最近のマンハッタンにてふと思わせられる事柄です。例えばこの写真。左側から、現在建設中の最新コンドミニアム。そして中央に、旧式ガレージ&アパート(w/どくろの絵)。右側には昔の線路の跡(公園として利用できるように現在再開発中)という、新+旧+旧→新というセットです。
古いことに固執するつもりはないのですが、何でも新しくなってしまうことに、少々反発したくなる気もあります。特に、「最近のマンハッタンは面白くなくなった」という人も多く、僕もどこかで同意しています。が、こうして今でも古いものと新しいものが、しっかりうごめきながら同居しているこの街は、まだまだ魅力あるのでしょう。
September 01, 2010
ビルボード
出張などが重なり、すっかり間が空いてしまいました。先週は日本にいて、今週ニューヨークに帰ってきたのですが、日本も暑く、ニューヨークも暑く、北半球のどこもかしこも暑いような錯覚に陥る今年の夏です。しかし、もう9月。月日の経つのは早いものです。
さて、昨晩久々にタイムズスクェアを歩きました。前にも話しましたが、ここはすっかり派手な電飾博覧会状態になってます。写真のこのビルボードもその一つです。経済的な洋服チェーンの Forever 21が拠点を構えるこのビルでは、インタラクティブなビルボードが話題です。
仕組みはいたって簡単。ビルボードの上部にカメラが付いていて、そこからそのビルボードを見ている人々を映し出しているだけです。そして、写真のような女性がその映像上にかぶさるように現れ、ポラロイド写真にてビルボードを見ている人を写すのです。同様のインタラクティブ性の高いビルボードもここにはあり、それゆえ単なる広告看板から、よりエンタテイメント性の高い、かつ消費者参加型のアプローチが今は旬なのかもしれません。
同時に、こんなに電気を使い続けていいのだろうか?というエコロジー的な考えもあり、そこをついたRICOHの電飾を使わず、太陽光発電に頼っている看板も話題になりました。と、ニューヨークの真ん中とも言われるタイムズスクェアは、日々進化しています。
Subscribe to:
Posts (Atom)