ニューヨークとは、アメリカとは、そして日本とは。 マーケティングに関する話や人々の日常生活の中で思ったこと、考えたこと、驚いたことなどを書き留めていきます。
March 18, 2011
思うこと
Austin, Atlantaからの出張から昨晩ニューヨークに帰ってきました。南部の暑さ迄とはいきませんが、ニューヨークもすっかり暖かくなってきて、厳しい冬のコトはすでに忘れさせてくれます。
Union Squareを見下ろせる場所でのランチにしました。ニューヨークの春の始まりを告げるかのごとく、この場所には大勢の人たちが集まり始めています。14丁目を慌ただしく通る車やバス、公園の中で楽しそうに歓談している人たちを眺めていました。ふと気がつくと、全く何も考えていない、もしくは考えられない自分がそこにいました。昨晩の帰りの飛行機の中でもそうでした。マンハッタンのイルミネーションを空から見てはいるのですが、何も考えられません。思いつくのは、被害に合い、寒い中避難所で暮らす人々やその親族、ぎりぎりの所で生死をかけて仕事をしている電力会社職員、自衛隊、消防関係者やその家族など、日本の今の状況のことばかりです。
僕達の国日本は、両親の時代、祖父母の時代、そしてそれ以前も、苦労と努力を繰り返すことで過去の様々な困難を乗り越えてきました。そして、今こうして経済的にもモラル的にも世界のモデルになるような国を築き、僕達が自由に生活できるような礎を与えてくれたのです。僕たちはその血と志をしっかりと受け継ぎ、その次の世代へと受け渡していく義務があります。今、ここでその世界にも誇るべくリレーを絶つわけにはいきません。そのために、何をしなければいけないか。直面している事実に対して、自分ができることがあまりにも小さいことが情けないのです。寄付ももちろんしました。ただ、本当に必要なのは「手」であり「足」なのでしょう。それができない自分に絶望的な無力さを感じる空虚な時間が無念でなりません。
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