July 24, 2011

気温40.5度


ここ数日のニューヨークは、とにかく暑いです。とくに、金曜日が最悪の暑さでした。最高気温は華氏105度。摂氏だと40.5度でした。日本の暑さも大変ですが、さすがに40度を超えた温度を目にすると、ビジュアルからも衝撃がありました。そして、このお天気情報をよく見ると"Feels Like 113°F"とさりげなく出ています。これは体感温度のことなので、実際には45度に感じている。とのことです。僕のニューヨーク経験の中でも、この暑さは一番でした。

はたして、ここまで暑いとどうなるか。と、思いきや、街の様子は普段とあまり変わりありません。が、皆口々に暑い!と言ってます。もちろんですよね。さらに、小さな子供を持った親が言うには、子供がいらいらして、怒りやすくなっている。とのこと。これも納得できます。大人でさえ、いらいらしますから。そして、オフィス。電力がまだ余っている米国は、オフィスをキンキンに冷やしています。少なくても私の在籍するオフィスとビルはそうでした。ただし、電力会社から、ニューヨークの各オフィスビルに通達がありました。

「暑さのため、電力消費が許容範囲を超える可能性があります。ピークは午後に訪れるので12時以降夜の10時まで無駄な電気は消しましょう」という内容です。それを受けた各テナント(会社)は、一斉にその通達を守り、ほとんどすべての余剰照明(ロビー、廊下、オフィスフロア、個室等々)を皆消します。なので、オフィスは真っ暗。昼間でもコンピューターのモニターだけが明るい様子になります。これはこれで気持ちいいな。と思いながらも、空調はキンキンに冷えたままでした。これで果たしていいのかな?と思ったのも事実です。

とにかく暑い日が続くニューヨーク、水分だけはいつでも補給しつつ、しのいでいきたいと思ってます。

July 17, 2011

素晴らしい!


真夏のニューヨークは、気温は高くても湿度も控えめで過ごしやすいです。今日は、ニューヨーク在住18年を迎えた僕にとっても、とても意味のある日でした。なんと、サッカーの女子日本代表が世界の頂点になってしまったのです。しかも、実力No1の米国相手の決勝戦の結果でした。

試合の展開は専門家に任せるとして、米国メディアが、いかに「Team USA」を美化してきていたかを知ってます。実力ももちろんUSが一歩どころか数歩リードしているのも知ってました。そして、実際の試合。お世辞にも、日本代表のペースとは言えません。スピード&パワーの米国に対し、ひたすら耐えるしかなかった前半。リードを奪われた後は、米国特有の大味なオフェンスを耐えつつ反撃。すべてが機能した120分でした。僕がもっとも気に入ったシーンは、この写真にあるPK直前の様子です。佐々木監督と選手達が見事な笑顔で結ばれています!世界一を目の前にしたPK戦を前に、この笑顔をみた瞬間に「こりゃいけるな」と感じました。

こちらにいると、テレビの放映からすべてが米国偏重報道です。日本のチームに関して「なでしこ」の由来は説明したものの、話題がなくなれば、すぐに地震、津波、原発の話を引用し、「お情け頂戴モードで決勝進出」と言ってました。しかも、(まぁこれは仕方ないのですが)米国チームがいかに優れているか、ブラジル戦で見せた大逆転を引用して逆境に強いか等々、すっかり悪徳弁護士のトークのようでした。しかも、試合終了後、家の近所で酔っ払ったアメリカ女性集団にからまれて、「What do you think about Japanese win?」と聞かれ、あえて挑発した答をしたら、彼女たちはみっともない捨て台詞とともに去っていきました。

今回の世界一はとにかく素晴らしいです。サッカーも、皆で作り上げながら、決して破綻しないチームワークを強く感じました。これこそが、日本の強みなのです!開始直後に一方的にであった攻撃と、体力的な強さが強みの米国と、持続的な強さとしつこさが特色な日本チーム。今回は後者に軍配が上がりました。これは国際社会でも評価されることでしょう。特に仕事面でも、見事にこのコントラストが特徴的です。今回の優勝劇を思い出し、米国におけるビジネスでもプラスになれるよう努力していきたいと思いました。

July 08, 2011

南米


初めて南米に来ました。ブエノスアイレスとサンパウロの短い滞在です。暑いニューヨークから、10時間のフライトで着いた場所はブエノスアイレス。こちらは真冬。気温も摂氏2度の寒さです。ブエノスアイレスとサンパウロ、共に2日弱の強行出張ですが、やはり初めての場所に来る事はわくわくするものです。

両都市を滞在した率直な感想は、ブエノスアイレスはまさにMadridのようでした。人々の背丈、髪の色、顔つき、服装等々、路地に入ってしまえば、まさにMadrid。幹線道路の広さや食事の種類は違うのですが、僕にとってはMadrid色の強い街に思えました。多分、最初の移民はスペインからではないでしょうか?ただ、散歩する時間もほとんどなく、ホテルと会社の周辺だけしか見ていないのでそれがすべてではないでしょう。ちなみに写真のバスはホテルの近くで撮りました。

そして、サンパウロ。こちらは巨大都市でした。北京と上海が僕が過去訪れた2大巨大都市(東京やニューヨークなどの所謂大都市よりも大きい)でしたが、このサンパウロは3つ目として認識した次第です。こちらもホテルと打ち合わせの往復で散歩する時間はなく、またかなり危険なので1人で歩くな。とも様々な人から言われていたので、本当の街の顔はほとんどわからないのが事実です。長いニューヨーク生活の中で、身の危険を察する能力はかなり高まったと思ってますが、ここは異なったプロトコルでの危険性が潜んでいるようで、地元の人たちのアドバイスには従う事にしてます。

両都市に滞在して、それぞれの違いを感じつつ、地球はやっぱり広いし、その広さに比べれば自分は本当に小さな小さな微粒子なんだな。と改めて感じた次第です。

July 01, 2011

前半終了


早いもので、2011年の前半が終了しました。ニューヨークに居ても、この半年を振り返ると、僕の心の中では日本での震災が大きなIssueとして存在しています。被災地の方々、原発で働いている方々、そして暑い夏を迎えて省電力に奮闘する企業や消費者、考えなければいけないことが山積みしている中、少しでも前に進むことができればと願っています。

日本から13時間離れたニューヨークではすっかり夏本番です。先週末は写真のゲイパレードが華やかに実施されました。ニューヨーク州が同性者同士の結婚を認めた件もあり、過去何度も見ている"Pride"の中では最も派手でかつ大規模だったと思います。そして、来週の月曜日は独立記念日を迎えます。アメリカの政治や経済も様々な問題を抱えてますが、そんな時こそリーダーシップが問われます。

オバマ大統領は、アフガン問題、米国財務のDefault問題、水害含めた災害問題などに直面しています。水面下ではかなり激しい攻防があるのは当然なのですが、メディアに出てくる場合には、明解にかつ堂々と話すことで、国民の抱える不安を払拭しています。こうしたリーダーシップ、今の日本にはとても必要だと、日を追って感じます。世界が、日本に対して絶望的になってあきらめられる前に、すぐにでも修正すべきことでしょう。