November 03, 2007

進化したイエローキャブ


大きなコトから小さな部分にいたるまで、ニューヨークは様々な進化を遂げていると思います。特に、Bloomberg市長に変わってからは、「なるほど」と思わせるような出来事がたくさん起こっています。ビジネスで大成功を収めた億万長者が、パブリック・セクターの中でも最もタフと言われるニューヨーク市長を的確にこなしている姿は感嘆に値します。

と、いきなりの市長礼賛でしたが、写真は最近発見した小さな部分での進化です。イエローキャブの座席に組み込まれたディスプレイとクレジットカード機器を搭載したタクシーを最近よく見かけます。巷では、タクシーへのGPS義務付け等々での反対デモが行われていましたが、実際に客として乗車してみると、これはこれで便利なのです。

まずはディスプレイ。左側には詳細な地図が表示され、車の進行状況が地図上にて一目でわかります。これが問題となっていたGPSなのかと思いつつも、乗客にとっては安心感があり便利です。右側はABCニュースのビデオが放映されてます。ESPNなどのスポーツチャンネル、NY観光案内などのビデオコンテンツもタッチパネル操作で見ることができます。タクシーの中で暇なときには役に立つ仕掛けでしょう。電気を余分に消費するためバッテリーに気をつける必要がある。と運転手が言ってたのは少し可愛そうです。

そして、左上はクレジットカードリーダーです。ようやくついたのか。というのが本音です。というのも、カード社会の米国ではあまり現金を持ち歩かないため、タクシーに長時間乗った場合、20ドルの現金が払えず近くのATMまで余分に乗ったことが何度かあったからです。そんな事がこの機器が装着されたことで、回避されるわけですね。空港から市内への移動もこれで一安心です。

とまぁ、便利になったタクシーです。が、相変わらず夕方のラッシュアワーの空車は少ないし、くさくてぼろぼろの車もまだ見かけるし、ハイテクになったのはいいですが、まだまだ根本的に改善すべきことはたくさんあると言えるでしょう。

1 comment:

Anonymous said...

市長の評については、同感です。多忙を極める市長は、えてして細かな仕事に埋もれて考える事を忘れてしまいがちですが、ブルーンバーグ市長はよく考えてますね。最近では、競争原理が働いていない公立学校に評価制度を導入し、学校の評価と校長のボーナスと連動させるという試みを、考案するだけではなく実際にやってのけました。これまで評価されることなかった先生たちは、さぞかしびっくりしたでしょう。市長曰く、「学校へのwake up call」だということです。

大したアイディアではありませんが、考えて見ればその通りと思ってしまいます。「なるほど。」

真也