ニューヨークとは、アメリカとは、そして日本とは。 マーケティングに関する話や人々の日常生活の中で思ったこと、考えたこと、驚いたことなどを書き留めていきます。
November 14, 2007
しゃべるスタンド
出張が続いていて、なかなかこのブログを更新できないのが少々残念です。が、こうして米国の都市を移動していると、新しい発見があったりして楽しませてもらうこともあります。
今回は、オハイオ州で出会ったガソリンスタンドです。写真は一見したところ、ニューヨークでも見る普通のBPのスタンドです。いつもどおり、レギュラーを選択し、ノズルを差込み、レバーを引いて給油しました。すると、写真内数字の2番の左横の場所から「BPのクレジットカードを作ろう!今だったら10ドル分無料ガス進呈!」機械的な声が聞こえました。
これもアメリカ式マーケティングのひとつなのですね。ユーザーからしてみれば、給油中に機械的な声でマーケッターからの「オファー」があっても、ピントくるはずないと思います。以前、クレジットカード会員のデータを元に、広告メッセージやクーポンをディスプレーに表示させる仕組みを考えたことがありますが、音声までは無駄だと思ったことを思い出します。米国流の競合状態を常に念頭に置き、他人と変わったことをする精神には「イノベーション」の原動力を感じます。が、時にこの精神が「だめアイデア」をも生み出すこともあります。余裕なのでしょう。
スタンドで言えば、以前米国の友人を連れて日本のガソリンスタンドに入ったことを思い出しました。数名の定員がいっせいに大声で駆けつけて、車を取り囲むその流儀に、友人は腰がすくんでしまったらしいです。確かに、何もしらないと怖いかもしれませんね。機械の声 vs 人間の声。僕は人間の方が好きです。
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