April 30, 2008

ベスパ


ニューヨークでのマーケティング戦略の成功なのか、ドル安を背景に欧州からの住人が増えたからなのか、最近街中で「ベスパ」をよくみかけます。ベスパだけでなく、この手のスクーター(こちらではモペットと呼んだりもしますが)を目にすることが多くなりました。オートバイ好きな私は、モペットに限らず通ったり駐輪してある二輪車を必ずチェックして、それが自分の好みなのかどうかを判断している癖があります。

このベスパはもちろん好きなカテゴリーです。丸いライトをたくさん装着したモッズ・ファッションに遭遇ししびれた時からベスパファンで、日本にいた頃、とっても仲の良かった人が黒いベスパを持っていて一緒に乗ったりしたことを思い出したりもします。今頃、あのベスパはどこにあるのかな?それはそうとこの黒いベスパ。かなりしっくりまとまっています。ブラックボディに大き目のウィンドシールド、ツートンのソファ、シルバートリム、丸い目とミラー等々、そのままミニチュアにして部屋において置きたいと思いました。

チャイナタウンの路地に、しかもかなり汚いビルの脇にひっそりと置かれいたのですが、多分そのビルの中は撮影スタジオらしき模様で、フラッシュの光が外にもれたりしてました。きっとこのベスパはそこに居る人のものなんだろうな。と、オーナーのこだわり感もうかがえます。そして極めつけは、サドル下の「アップル」ロゴです。レトロ風味のベスパに今をときめくアップルですからね。久々に全体のバランスがとっても気に入った一台のベスパでした。そして、やっぱり僕もオートバイが欲しくなりました。

April 22, 2008

Happy Earth Day!?


今朝会社に着くと、受付の女性から"Happy Earth Day!"と言われました。朝一で寝ぼけていたのか、しっかり聞き取れず"Who's birthday, me or you?"などととんちんかんなコトを言い返したら、"NO, EARTH DAY!"と言われました。そうか、今日は Earth Dayなんだ。と朝テレビで言っていたことを思い出したわけです。

さて、このEarth Day。ニューヨーク15年になりますが、今年初めて聞きました。Wikipediaで調べてみると、こんなことが書かれてました。さかのぼれば1969年に4月22日をEarth Dayとして決めていたようですね。写真は、僕のランチ場所となっているWhole Foodsにて、Earth Dayを記念し再生生地の袋を無料で配っていたのでもらったものです。

つい先日のブログでも書いたのですが、ここ最近のニューヨーク、アメリカの「グリーン」ブームの勢いはかなりのものです。停滞気味の経済の真の活性剤としてなのか、はたまた真剣にここの国民が環境を考えているのか、僕には両方とも眉唾にしか思えないのですが、こうして「イベント化」することは本当に上手な人達なんだということはクリアです。市民生活の根底から発想があり普通にこなしている欧州や日本に比べ、本質はさておき「ブランディング=記号化」することから着手する国民なんだよな。と再認識しました。ちなみに、"How old is she?"という質問を受付の女性にしてみましたが、答えは"Very Old"でした。

April 18, 2008

マッハGoGoGo


来月8日に"Speed Racer"が公開されます。上映日に向けて、最近テレビなどで多くのパブリシティを見かけてます。30秒のテレビコマーシャルに加え、番組内での紹介等々、落ち込み気味と言われている米国映画業界の必死な様子が伺えます。

僕がニューヨークに来て間もない頃、友人の家のパーティーに招待された際、そのトイレに張ってあった一枚のポスターが「Speed Racer」でした。まだ慣れない英語で、これは日本で「マッハGoGoGo」というタイトルで有名なアニメーションだった。と友人に伝え、迷惑にも歌まで歌ったことを覚えてます。米国ではSpeed Racerというタイトルで人気だったとも教えてくれました。

と、僕にとっては大好きで自慢だった日本製アニメーションが、3Dを駆使した新マッハGoGoGoとして役者とCGが演じるようです。僕の中ではミフネはミフネだし、覆面レーサーも漫画のままなのですが、この2008年米国版では全く別のものになってしまうような気がしてます。

この映画だけに限らず、最近の映画は3Dを駆使したモノが主流となりつつあります。これはこれで映画そのものをつまらなくしているのではないか?という疑問はあるのです。今まで経験したことのない空間や物体を表現するには、確かに3Dグラフィックスの方が便利だし精度も高いでしょう。ただ、あまりに使いすぎることで、「人間」や「現実」から乖離してしまう状態。これが続くと興味も薄まってしまう。ということが最近の僕の思いです。という理由もあり、新Speed Racerはきっと見に行かないと思います。

April 14, 2008

グリーン


Recessionへ突入か?と言われている米国経済ですが、さながらバブル期を思わせる賑わいがあるのが「グリーン」セクターです。この「グリーン」。様々な捉え方がありますが、一般的には「環境に配慮した装置やサービスそのものから、こうした考え方一般」として考えられてます。先週、ボストンにてベンチャーキャピタル達が集うイベントに参加してきました。そこでも、この分野はかなりアツい勢いで、巨額の資本が「グリーン」周りのベンチャー企業に投下されていることがわかりました。

写真はニューヨークの地下鉄のゴミ箱です。ここでも、グリーンを意識したステッカーが貼られています。やはり、バブルなんでしょうね。

このブログでも過去取り上げたと思うのですが、こうした米国の状況に僕は首を傾げざるを得ないのです。確かに、巨額のVCマネーがこのセクターに動いていて、GEなどの大手企業もここぞとばかり「グリーン」を提唱しています。ところが、実際の米国生活者の理解度や実践力はかなり低いです。あくまで環境大国の欧州や日本との比較論なのですが、米国産業界のバブル状況と生活者の意識レベルとの乖離がはなはだしいことを指摘する人が少ないのです。

トイレに必ず設置されている手を拭くための紙、栓をしっかりしめないジムのシャワー室、食べ物や飲み物の残りと一緒に捨てる紙容器等々、生活レベルでの改善点は数え切れないくらいあります。こうした小さなことを見ずして、胸をはって「グリーン」と言えるのか。と思う毎日です。

April 11, 2008

ニューヨーク市は広い


4月に入り、ようやく冬から抜け出た感じがしてきました。今日は陽気にめぐまれたため、借りていた通信機器を店に返すために、地下鉄に乗って遠出をしてきました。写真がその駅です。

地下鉄でいうとLトレインのブルックリン側終点の1駅手前です。以前、ブルックリンに住んでいた時期にこのLトレインはよく利用しましたが、住んでいた場所がマンハッタンを越えて一つ目のBedford Ave駅だったので、ここまで深くLとレインに乗ることははじめての経験でした。

駅をおりてみると、空き地があったり、道がやたら広かったり、歩いている人達はまばらだったりと、全くの別世界で、ここもニューヨーク市なのか?と錯覚するような不思議な土地でした。ニューヨークに住み始めて15年。地下鉄は毎日乗っているのですが、降りたことのない駅は多分全体の8割くらいあるかもしれません。マンハッタンに住み、職場もマンハッタンの場合、よほどのことがない限り地下鉄で島の外に出ることはありません。また、ブルックリンに住んでいたといっても、写真のブルックリンと住んでいた場所では全く様相が異なります。

と、不慣れな路地を歩きつつ、15年住んでいてもやはりマイノリティなんだな。と自然と納得した時間でした。

April 02, 2008

ボストンの地下鉄


出張でボストンに来ています。ボストンには頻繁に訪れるのですが、いつもはタクシーでの移動が多く、今回のように地下鉄を多用するのは始めてかもしれません。住人ではないので、ほぼ観光客気分で地下鉄を利用しているのですが、こちらでは「T」と呼ばれているようです。

今回は赤い路線を中心に使うのですが、ニューヨークの地下鉄と比較してよいことだらけです。まずは、駅がきれいな点。あくまでも比較論なのですが、ニューヨークは汚すぎます。価格が安い点。今回は1週間のパスを購入したのですが、15ドルです。確かニューヨークでは最近値上げしており、もっと高いはずです。最後に、カスタマーサービスに優れていた点です。

仕事の関係上夜遅くなった場合でも地下鉄は走っているのか知りたかったのです。ニューヨークの地下鉄は24時間運行しているので、そうであれば遅くても利用できると思ったのです。駅にはスタッフがいなかったのですが、サービス用のインターフォンがあり、だめもとでボタンを押すと、すぐ返事。質問をすると丁寧な英語で返答されました。うーむ。これが普通の姿なんだな。ニューヨークはなんでいつも攻撃的なのだろう。と思いつつ、夜中まで運行しないことがしっかりと確認できました。