ニューヨークとは、アメリカとは、そして日本とは。 マーケティングに関する話や人々の日常生活の中で思ったこと、考えたこと、驚いたことなどを書き留めていきます。
April 14, 2008
グリーン
Recessionへ突入か?と言われている米国経済ですが、さながらバブル期を思わせる賑わいがあるのが「グリーン」セクターです。この「グリーン」。様々な捉え方がありますが、一般的には「環境に配慮した装置やサービスそのものから、こうした考え方一般」として考えられてます。先週、ボストンにてベンチャーキャピタル達が集うイベントに参加してきました。そこでも、この分野はかなりアツい勢いで、巨額の資本が「グリーン」周りのベンチャー企業に投下されていることがわかりました。
写真はニューヨークの地下鉄のゴミ箱です。ここでも、グリーンを意識したステッカーが貼られています。やはり、バブルなんでしょうね。
このブログでも過去取り上げたと思うのですが、こうした米国の状況に僕は首を傾げざるを得ないのです。確かに、巨額のVCマネーがこのセクターに動いていて、GEなどの大手企業もここぞとばかり「グリーン」を提唱しています。ところが、実際の米国生活者の理解度や実践力はかなり低いです。あくまで環境大国の欧州や日本との比較論なのですが、米国産業界のバブル状況と生活者の意識レベルとの乖離がはなはだしいことを指摘する人が少ないのです。
トイレに必ず設置されている手を拭くための紙、栓をしっかりしめないジムのシャワー室、食べ物や飲み物の残りと一緒に捨てる紙容器等々、生活レベルでの改善点は数え切れないくらいあります。こうした小さなことを見ずして、胸をはって「グリーン」と言えるのか。と思う毎日です。
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