August 12, 2008

北京オリンピック


オリンピックが始まりました。中国での初めての開催で、いろいろなIssueがあったのですがすでに日々アツい競技が続いているようです。ニューヨークではあまり熱狂的な様子は伺えないのですが、NBCのあるロッカフェラーセンター界隈に出向くと、それなりにオリンピックを肌で感じることができるのかもしれません。

そうなんです。米国では3大ネットワークの一つ、NBCがオリンピックの独占放映権を所有し、自社のプロパティを駆使して地球の反対側で行われている競技を全米に伝送しています。この独占放映権に関するビジネスの規模を簡単に説明しますと、

独占放映権取得費用:$894Mil (約940億円)
広告収入目標額:$1Bil (約1,050億円)
テレビ放映総時間:3,600時間
オンライン総時間:2,200時間

というかなりの規模になっていることがわかります。広告販売に関してはほぼ完売したようなので、当初の目的は達成といっていいのでしょう。あとは、視聴率がどう評価されるのかという点が注目されます。

NBCによるオリンピックのカバレッジはかなり前から注目されており、オンラインを含めた様々なタッチポイントを効果的に活用し、最後はテレビ放映に聴衆を引き付けるというわかりやすい戦略でした。実際開始してみると、その戦略の意図がしっかりと機能していることがわかります。写真はオンラインの様子ですが、テレビと同時にオンラインでも同じコンテンツを配信することを堂々と行っています。メディアのチャネルの選択肢は視聴者に預ける一方、メディアのブランド力も同時に伝え、視聴者を囲い込む手法は、今後のメディア企業の方向性を示唆していると感じます。

こうしたビジネスの側面も楽しみながら、本来の目的であるスポーツを楽しんで行こうと思ってます。

No comments: