ニューヨークとは、アメリカとは、そして日本とは。 マーケティングに関する話や人々の日常生活の中で思ったこと、考えたこと、驚いたことなどを書き留めていきます。
March 07, 2010
中国
先週中国に行ってきました。同じ会社の中国支社との打合わせが主目的で、北京と上海の両都市を訪れる1週間の出張でした。実は、中国のメインランドは初体験ということで、出発前からかなり期待していたのですが、結果はそれ以上のものでした。
北京、上海の両大都市は、それぞれの質は全く異なるものの、世界に類をみない大都市でした。ニューヨークはもとより、米国の大都市にすっかり慣れた僕ですが、この両都市をみて、米国の大都市なぞ小さなものだ。そして、こんなに巨大でエネルギーが溢れている街は他にはない!と断言します。15年以上前に初めてマンハッタンに足を踏み入れた時の高揚感と似ているものの、僕自身が年を重ねてきたせいか、その時の感覚とは若干異なる内なる興奮を覚えました。
写真は北京にある、芸術エリア「798」の風景です。ここでは、北京のアートシーンが見られます。どの国でもそうですが、アートはその土地の特質やエネルギー力を知る上で、大きなヒントやきっかけを与えてくれます。この798のもたらすエネルギーは相当なもので、今後の激しい成長を予感させてくれました。上海は、欧州疎開時代の古い洋館ビルと最新の高層ビルが乱立し、商業的にも成功を収めているメガロポリスです。また、人々も北京に比べて社交的でモダンな感じを受けました。
米国に住を移し、すでに15年以上経ち、米国の巨大さや影響力の強さを長い間感じてきました。しかし、今回の中国で、もう一つの巨大国家が「東」にあったという事実をしっかり認識しました。多分、その影響力や強さは米国以上になる可能性もかなり高いでしょう。ニューヨークから東京を飛び越え、直接中国に訪問した今回の出張というのは、まさにこれからの国際政治・経済の宿命、すなわち「日本Passing」は、かなり現実的なんだな。と帰りの上海発の機内で本州上空を通過している時に強く感じました。
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2 comments:
中国の成長は日本の中小企業にとって脅威になっている。もはや手遅れかもしれないが。
すでに隣接している国家ではドルに代わって人民元が流通紙幣として使用されているとか。
活気ある中国を肌で実感されたことは、とても羨ましい。私も一見してみたい。
コメントありがとうございます。
百聞は一見にしかず。まさにそれを痛感した1週間でした。すべてにおいて規模が数ランク上です。
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