January 16, 2007

理解できないのに印象に残った不思議広告


地下鉄の駅構内で本日ひときわ目を引いたのが、写真のポスターでした。カメラの質が悪く残念ですが、明るい色使いと花模様のポスターに、不快な地下鉄のホームでホッと一息させられたのは事実です。

よく見ると、コピーはすべてスペイン語。何を言っているのか全くわかりません。ニューヨークに限らず米国では、スペイン語を話すヒスパニック層は消費者セグメントとしては無視できない存在であり、専門のメディア、コンテンツ、広告等と日々何のためらいもなく接しているのが普通です。スペイン語の広告の場合、そのコンテキスト、クリエイティブ、ロゴ等から広告主は誰で何を対象としているかはおおよそ判別可能なのが普通でした。しかし、このポスターだけはさっぱり予想もつかず、それ故僕の好奇心を十分くすぐってくれたのです。

結果からお話しすると、この広告では「HIVの検査をしましょう」というメッセージということが、Googleを駆使した結果わかりました。たとえ公共広告というカテゴリーとはいえ、商品やロゴもないクリエイティブにて、しかも母国語(この場合は英語)でない言語で堂々と掲載してしまう。この大胆さには驚きました。とはいえ、言葉を理解できない僕の興味を引き出したのもクリエイティブの力だということも、改めて認識させらました。デジタル一色の最近、とかくROIやメディアミックス等々の新しモノコトを追っかけていた自分にとって、久々に原点に立ち返った一瞬は実は貴重なのかもしれません。

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