ニューヨークとは、アメリカとは、そして日本とは。 マーケティングに関する話や人々の日常生活の中で思ったこと、考えたこと、驚いたことなどを書き留めていきます。
June 12, 2007
ビールを買って鞄をもらう?
すっかり暑くなってきたニューヨークで、不思議なキャンペーンを見つけました。オーストラリア発祥で、ファンキーな鞄を製造販売しているCRUMPLERのものです。写真にある「看板を自転車で引っ張ってニューヨーカーに認知させるアイデア」は昨今のグリーンブームにもマッチし、お金をかけないSMBのキャンペーン事例としては面白いな!と思いました。鞄好きなら、ロゴの認知度もそこそこあるわけなので、バーゲンの告知としては悪くないはずです。
ところが看板に書かれているタグライン"Beer for Bags"を読むと、「むむっ」これはいったいどういうことか?と自然と興味がわいてきました。WebサイトをチェックするとポップなWebサイトの中に、このキャンペーンのマイクロサイトを見つけその趣旨を理解しました。つまり、指定されたビールを店舗に持参すれば、その引き換えに指定された鞄がもらえるということです。クレイジーなアイデア好きな米国ではありますが、これもその一例でしょう。もちろんYouTubeなども巧みに利用し、「低予算で高インパクト」というSMBキャンペーンの王道を見せてくれてます。
さて、本当にワークするのか確認するため、アサヒビール2ケースとラーメン一袋を買って店にのこのこ出向きました。笑顔で迎えてくれた店員のお姉さんは、まったく普通に「この組み合わせだとこの鞄です」と対象の鞄を出してきました。うーむ。鞄の価格はビール+ラーメンの値段よりも高いので確かにお得です。すかさず僕は、店内に積み重ねられているビールケースの山を指差し、「このビールどうするの?どこかに売り飛ばすの?」と聞くと、「暑いからみんなで飲むよ!」と笑顔で応えるお姉さんを見て、「そうだよね」と何故か納得してしまいました。
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