May 21, 2008

Amazon Kindle


26日のメモリアルデイが近づいてきたというのに、ニューヨークは肌寒い日が続いています。通常この初夏の時期は、とても気持ちが良くて外を歩きたくなるのですが、今年は雨が多く寒いのです。

そんな中、通勤途中であの「Amazon.com Kindle(詳細)」を利用している人を発見しました。昨年鳴り物入りで登場した、この新しいブックリーダー。さほど購入希望者は多いとは思わないのですが、供給が追いつかず、待たされ続けたユーザーがたくさんいると聞いてます。ユーザー数が多いのか、単に生産が遅れているのかその真相はわからないのですが、市場はこの製品に対して結構辛口です。

本体は400ドル。ダウンロード可能な書籍タイトルは12万種類を超えるようです。WiFi接続にて好きなときに好きな書籍を有料にてダウンロードするモデルを採用しています。僕自身、このデバイスには仕事柄一応興味があったのですが、購入するつもりもなく、遠目で眺めていた状況でした。400ドルというちょっと高めの値段設定もあまり気に入らず、それよりも、「本を読む行為」の本を紙からデジタルに置き換えることで、「本を読むエクスペリエンス」が向上するのか?という命題の答えが今のところ「No」だからです。

メリット面も理解できます。その中には、資源問題などの真っ当な理由もありますが、やはり流通コスト面のメリットが大きいのでしょう。そのメリットはあくまでも生産者が享受するもので実際に購買するユーザーまでEnjoyできない限り難しいのではないでしょうか?それゆえ、「エクスペリエンス」という課題は重要であり、今まで以上に商品開発の最重要課題の一つと言えるでしょう。

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