ニューヨークとは、アメリカとは、そして日本とは。 マーケティングに関する話や人々の日常生活の中で思ったこと、考えたこと、驚いたことなどを書き留めていきます。
February 01, 2010
ハイチ地震とTwitter
2月になりました。今週のニューヨークでは「Social Media Week」という名前にて、この業界関連でのちょっとしたカンファレンスがあります。複数の団体や企業が複合で主催するこのイベントに、僕もちょっと顔出してみようと思ってます。
今日参加したのは、「Social Media & the Haiti Disaster」というタイトルで、New York Times社が主催したパネルディスカッションです。どんな話になるのか、興味津々で会場に出かけると、パネリストの一人に、NBCのアンカーの一人 Ann Curryがいるのと、Doctors without borders (国境なき医師団)のコミュニケーションディレクターが出るのでちょっと興味が出ました。
Ann Curryは母が日本人のハーフで、NBCの中でもトップクラスのアンカーウーマン。特にジャーナリスティックな番組にて本領を発揮する、僕も好感を持っている人です。彼女は、ハイチ地震でも真っ先に現場に駆けつけ、朝のToday Showでそのフットワークの軽さを示し、報道としての使命を果たしていました。そんな彼女が、国境なき医師団のチームとどのようなやり取りが現地であったのか。かなり興味深かったのです。
が、話を聞いていて、自分の興味が徐々に薄らいできました。論点が、「Twitterがいかにすばらしく、Game Changerなのか」という方向に染まってしまい、citizen mediaの落とし穴や、事実と作り話が混同して拡散してしまう状況の怖さなどに展開しきれなかった点です。さらに、個人的には地震などの災害時に、携帯も通じず、ランドラインも遮断された状態で、現地からどうしてTwitterができるのか?等々、素朴な疑問もありました。
と、個人的にはどこかフラストレーションがあったものの、こうして大手新聞社による、時の話題を、時の人に話させる機会を作る姿勢に関しては、賞賛できることと思います。
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