ニューヨークとは、アメリカとは、そして日本とは。 マーケティングに関する話や人々の日常生活の中で思ったこと、考えたこと、驚いたことなどを書き留めていきます。
April 02, 2010
クリエイティビティ
4月になりました。ブログで何度も書きましたが、今年の冬の天気は今までの中でかなり厳しかったと思われます。3月は過去最も雨の多かった月だったとか、風の強い日も多く、その冬が終わったと思うだけでも気持ちが明るくなります。
さて、前から行きたかった展覧会に先日顔を出してきました。ニューヨークにあり、日米の文化・経済交流の拠点としてそれなりに由緒正しい Japan Societyにて開催されている「歌川国芳展」です。こちらに長くいるせいなのか、日本の「美」や「優れているもの」とは何だろう。と、機会があるたびに思っています。その一つに「江戸時代の美術や生活様式」はとても大切な要素だと信じてます。もちろん葛飾北斎がその代表なのですが、この歌川国芳は違う意味での代表とも思えます。
その時代に対するメッセージを間接的に絵の中に落とし込むアイデア。絵そのものの新しさやクリエイティビティなどなど、僕達はこうした先祖の血を受け継いでいるのかな。と、思うと何か誇らしげというか、嬉しくさせられた気分になりました。残念なことに、彼の作品の多くが、戦中や戦後に米国や英国に持ち出されてしまい、日本には少ないと聞いています。でも、逆に考えれば、どこに保管されていようが、先祖の魂が世界中に広がっていて、何らかのメッセージを発しているのだ。と思えば、それも良しだと思います。
普段の生活の一こま一こまにおいても、「クリエイティビティ」を忘れずに、そして大切にしていたいと思う僕にとって、この展覧会は久々のヒットであったと思ってます。
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