March 09, 2007

マーチ・マッドネス


1月にはスーパーボール、2月にはオスカー賞と、米国テレビ業界は年初の2ヶ月で番組あたりの総広告費第1位と2位の大物番組が連続しました。3月になるとその勢いは一段落し、スポーツ分野においても4月開幕のMLBを静かに待つ状態です。と思いきや、実は根強い人気のアマチュアスポーツがあります。

それは「マーチ・マッドネス」と呼ばれる、NCAA(全米大学)バスケットボール選手権大会です。地域リーグを好成績で勝ち抜いた全米64の大学が、トーナメント方式にて全米一を目指すこのイベントは、その地域の住民のみならずOBやOGをもアツくさせます。さらに、オフィスなどではトトカルチョも行われ、自分のひいきのチーム+賭けたチームの勝敗に一喜一憂したことを思い出しました。テレビ放映だけでなく、昨年からはオンラインでの放送も盛んに行われるようになってます。

大学バスケといってもこのトーナメントに出てくる選手のレベルはかなり高く、ここでの活躍がその後のNBAドラフトに直結するとあって、選手も母校のため、そして自分の将来のために一試合一試合が真剣勝負です。プロとは異なり、後のないトーナメント形式。その真剣さが根強い人気の源なのでしょう。ところで、写真は僕が卒業した学校のジムでの一コマです。ニューヨークのダウンタウンにあってスーパー・リベラルな学校であるため運動は苦手。バスケット部はNCAAのレベルには程遠く、ダンクシュートができる選手がいるのを見て少しホッとしました。僕の出身高校が甲子園に出られないのと同じように、この大学もトーナメントには全く縁がないと思うと、やっぱり残念です。

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