May 22, 2007

グリーン (1) - スーパーの試み


ここ数ヶ月、米国のテレビ・新聞・雑誌などのメディアでよく話題になったり、広告にも扱われるテーマが「グリーン」です。原油の高騰からガソリン代を含め物価全体が上昇しているからなのか、それともこのテーマが選挙にとって都合がよいのか、自然や環境保護をテーマとした「グリーン」コンセプトが大人気です。このブログを開始した当初に取り上げた話題でもありますが、今後も不定期にグリーン特集を展開していこうと思いました。

大きな理由として、島国で育った私にとって「グリーン」は当然のテーマであり、今の米国の現状を見るとどうしても「本気なのか?」と首を傾げたくなるからです。むしろ「どうせポーズなんだろう」と思い込んでます。京都議定書に経済大国として唯一参画していない米国が、どうして今「グリーン」ブームとなっているか、僕自身も疑問でもあるため、街を歩きながら気になった事柄を取り上げて考えてみます。

写真は私の好きなスーパーの一つ Whole Foodsにあった「仕分けゴミ箱」です。ニューヨーク市では、実は5年以上前からゴミのリサイクルを市民に訴え続けてきました。青や緑などのゴミ箱の色にてゴミの分別を実施してましたが、内容がわかりにくくかつ徹底してないため、「本気なのか?」と当然思ってました。そんな中、このWhole Foodsのゴミ箱を見かけ、やはりこうでないと。と思った次第です。実際のサンプルを展示するだけで、すかっとわかりやすくなるのですね。ゴミの投入口の形を変えていることにあまり意味があるとは思いませんが、スペースを割いて実際のサンプルを提示させるだけで理解度が確実にアップします。

人種や生活水準の幅がかなり大きなニューヨークだからこそ、こうしたわかりやすいアイデアは貴重だと思います。僕の静岡の実家ではペットボトルは4種類くらいの分別ゴミに分けられます。これをアメリカで実施しようとしたら間違いなく失敗するでしょう。まずはこの写真のレベルから始めることが必要なんですね。電車で30分ほどのコネチカット州のとある都市では、スーパーのビニール袋利用を禁止したところもあり、スーパーを取り巻くレベルでは「グリーン」は徐々に実践されているかもしれません。

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