December 17, 2011

サウナトーク - 4

毎年恒例、12月中旬のこのシーズンは各種パーティーで夜がとても忙しくなります。今年もその状況は同様なのですが、僕の体力の方が徐々に追いつかなくっていると感じた今年でした。

連夜のパーティーを終え、週末の今日はゆっくりとした時間をプールとサウナで過ごしました。年末で家族と過ごす必要性が高まっているのか、ジムは比較的空いており、サウナには、年配黒人ピアニストとイタリア出身で音楽の教授と僕の3名のみ、早速僕からテーマ「Yamaha」を切り出しました。

磐田市出身の僕にとって、Yamahaブランドは自慢です。厳密には磐田市は発動機の本社があり、音楽で有名な Yamahaは規模もより大きな浜松市なのです。でも同じブランドということで、「僕はYamahaの本社がある場所で生まれ育ったけど、Yamahaのピアノに関して聞かせて欲しい!」 と単刀直入に聞きました。

黒人ピアニストは、「僕はBerkleeを出てピアニストになったけども、Yamahaはいつも身近。確かにSteinwayのグランドピアノは有名だけど、Yamahaは同じように有名でたくさんの人が使っている。現に僕の小さなアパートには Yamahaの Uprightがあって使っている」とのこと。そしてイタリア出身音楽の教授は「もちろん知っている。Steinwayも確かにいいが、音質や全体のバランス、そして不良品が少なく、トラブルが起こりにくい点ではYamahaの方が信頼できるかも」とありがたいコメント。さらに、その教授は「以前、ブルガリアのとある会場で聴いた Yamahaのピアノの音が自分にとっては最高だった」 とのことです。その後は、音楽談義に花が咲き、オペラを学ぶのは大変で、数ヶ国語で歌えなければいけない。で、最終的に自分が最も心地よい言語で歌うことが大事なんだ。等々、普段は全く知らない世界の話に発展して、話の面白さと Yamahaを2人が褒めてくれたことが重なり、かなり長めのサウナになってしまいました。おかげで水をたくさん飲んだ土曜です。、

December 14, 2011

サウナトーク - 3

12月も中盤を迎えると、パーティーやらなにやらで昼も夜も忙しくなります。今年も変わらずその状況になってきました。一年の終わりというのはこうでなければ。と、思い楽しみながらも、体力的には辛くなってはきています。

さて、今日のサウナでは、こんな会話が、医学部の若手教授と経済学部の老練教授との間でされていました。

医学部「最近は忙しいけど、充実している。マラリアの研究でインドにLabがあり、そこで集めたサンプルを私達やハーバードなどと共同で研究している」
経済学部「今日はとてもうれしい。なぜならば、先ほど息子の最後の学費を送金してきたから。これでもう送らなくてすむ」
医学部「どの学校だっけ?」
経済学部「Whartonの Undergrad」
医学部「就職は?」
経済学部「Barclaysで不動産の投資銀行。息子が就きたかった仕事ができてよかった。Law Schoolを卒業した上の息子は、市の法務に勤務することになり、それもよかった。今は弁護士は就職が難しいから、これで安心だ」

ということです。Occupy Wall Streetがまだ相変わらず進行中で、欧州の通貨危機、雇用情勢の良いニュースがない中、この暑いサウナルームのこの2人の会話は、どこか別世界でした。

December 10, 2011

工事と壁画

すっかり12月になってしまいました。カタルーニャへの想いに浸りたい気分も、すっかり吹き飛ばされる12月の忙しいニューヨークです。このブログへのポストも少々遅れてしまい反省してます。

さて、師走とは全く関係ないのですが、この写真は近所の工事現場の様子です。以前にも、工事現場を覆う壁が、時折面白い話を取り上げたのですが、これもまた目を惹かれた次第です。毎日通るこの場所は、以前はガソリンスタンドで、マンハッタンの中では比較的安いのと、あまり知られていないことから多くのタクシーが利用していたことを記憶しています。真ん中に見える "MINI-MARKET"はその名残ですね。

気に入ったのが、この壁画。決してうまいとは思わないのですが、僕の好きな部類の色で、ぐるぐるしているなんだかカタツムリみたいな模様も粋だと思います。このエリアは、かなりの人気の場所なので、いずれは高級Condomiumになるのでしょうが、この絵と同じような粋な建物になって欲しいと思います。

November 30, 2011

Catalunya

感謝祭の休暇を利用して、またまたスペインはCatalunya地方に行って来ました。バルセロナを起点に車で、Catalunyaの小都市を回ったり、オレンジ収穫の真最中のバレンシアにも顔を出してきました。

Catalunyaの高い民族意識とそれを支える重厚な歴史を目の当たりにした日々は、200年程度の国にいる僕にとっては別格の思いがありました。天気に恵まれ、ドライブも快適。訪れた先々で、想像すらしていなかった壮大な自然と、歴史的な建造物に遭遇したのも驚きです。

自然の素晴しさに加え、食の方も期待以上と言えたでしょう。Cava地域のワインとともに、肉も魚介類も見事に調理された料理をすっかり堪能しました。と、すっかりCatalunyaの魅力に引き込まれ、今もその余韻を楽しみつつ、日常に埋没されるのもよしとしましょう。

November 22, 2011

いよいよ年の瀬

出張などで忙しくしていました。ニューヨークに戻ってくると、すっかり年末モードに切り替わっていたのに驚き、またその時期にしては暖かだな。という驚きもあります。テレビコマーシャルもホリデーシーズンものに切り替わり、街も一気に年末です。

写真はその雰囲気を盛り上げる一つでもある、鈴の音です。Salvation Army、日本語では「救世軍」の寄付依頼シーンがマンハッタンの街のいたるところに見られます。この装いと鈴の音が、車の騒音や早足の歩行者らと融合するのがマンハッタンの年の瀬と言えるでしょう。

今週は「感謝祭」の祝日、それが終われば「バーゲンセール」、その間に会社や仲間達のパーティー、そしてクリスマス。と、まさに駆け足の年の瀬が今週から始まるわけですね。まだ50日程度残っている 2011年ですが、一足先に今年の反省などはじめてみたくなる日々です。

November 13, 2011

鳥の声

気温が低くなるのと同時に、街路樹の葉の色が黄色く変わり、落ち葉になる時期になりました。もう11月中盤ですから、当然なわけです。

静かな週末にいつも恒例のコースを歩きながら、この写真を撮りました。場所はWashington Square Park近所の Greenwich Villageのど真ん中です。毎週末ここを歩きながら、いろいろな鳥の鳴き声がするな。と思っていたところ、この鳥小屋らしきモノを見つけたのです。

複数種の鳥のさえずりが聞こえるというのは、公園の近くだからかな。と勝手に思っていたのですが、どうやらこの簡易鳥小屋に鳥達が集まっているというのがわかりました。なるほど。と、こうして普段から疑問に思っていることが、「するっ」と納得できると何か得した気分になり、また次の疑問を探したくなるものです。好奇心はいつまでも持ちたいものですね。

November 03, 2011

サウナトーク - 2

Georgia州出身のプール仲間がいます。速いスピード、当然フォームも自然できれいだな。と思っていたのである時聞いてみたら、昔水球をしていたとのこと。彼は、Atlantaで生まれ育ち、子供の頃から泳ぎが好きで、高校時代にはスイミングチームと水球チームにて活躍したようです。怪我が理由で、水球からは遠ざかったのですが、泳ぎは続けている。といったことを、フォームの話などを交えプールで話す程度の仲でした。

そして、その彼とサウナにて偶然2人になりました。「学生だよね?」と聞くと「Yes」とのこと。で、「専攻は?」との問いに「作曲」とさらりと答えたことに、まずは驚きました。僕の固い頭の中では、「水球」と「作曲」は共存しないモノだったからです。水球はかなり激しい「水中の格闘技」。そして作曲とは、繊細な「Artistic」な分野と決め付けている、かなり固めのステレオタイプでした。サウナの暑さも手伝ってか、彼と話しているうちに、なるほど、こうしたセットもあるものなんだ。と、その硬さが自然に解けてきました。

そして、「今大学院にapplyしている」と言うので、「どこに行きたいの」と聞くと、「Yale」と一言。彼曰く「今の学校も決して悪くはないけど、奨学金が出たから、Yaleを断って入った。大学院は本来自分が行きたかった学校に行きたいから、トライしている」と軽く言いました。素晴らしい。自分の大学時代に、果たしてこのような発想ができていたのか?ジムで体を鍛えつつ、自分の将来に、自分の力でチャレンジしている彼の姿を見て、この国はやはりまだまだ成長する余地がありそうだな。と思いました。

October 27, 2011

幼少の頃の経験

寒くなってきました。この時期のニューヨークはHalloween色で染まります。僕の好きな写真のピザ屋も、入り口にはオレンジと黒を基調としたお決まりの飾りをしてます。同様の光景がお店や社内の至る所に見られる時期です。ニューヨークでも恒例のパレードが31日の月曜の夜に盛大に開催されます。

さてこのニューヨークのHalloween、僕自身今回で18回目を迎えます。以前米系の企業に勤務していた頃は、一所懸命仮装して(社内イベントとして仮装大会があり、チームでテーマを決めて参加しなければいけませんでした)出社して、その後皆でパーティーを楽しんだりしました。が、本音では、どうも「馴染めない」自分がいつもいました。

今日街を歩き、装飾を眺めながら、「何故だろう?」と考えていると、とてもシンプルな結論に至りました。それは幼少の頃の経験なのです。僕は地元のお祭りと共に育ちました。10月初旬にはこの1年に一回のお祭りがあり、夏が終わり始めるとそわそわ待ちこがれ、終われば脱力感しか残りません。そして、それは今も変わりません。アメリカのHalloweenはまさにそれに当たります。子供からすれば、親公認にて仮装して、異次元空間を漂い、そしてお菓子ももらいたい放題、食べ放題。パラダイスなわけです。僕が地元のお祭りを忘れないように、こちらの方々はこの子供の頃の異次元空間"Halloween"を忘れないわけなんでしょう。という、いたってシンプルな結論に達したことで満足し、今年も周りに合わせる淡々としたHalloweenを過ごします。

October 23, 2011

屋上の木

10月も後半。寒くなり始めたニューヨークの週末は快晴に恵まれました。週末恒例のジムの後、帰り道の買い物の途中に、きれいな青空を眺めていると、目に留まった一つの景色。それが今日の写真です。

写真の中心辺りにそびえる木製 Water Tower。以前のポストでも取り上げたニューヨークの風物詩です。その両側には、なんと「木」があったのです。残念ながら、僕のiPhone 4カメラではさすがに遠くの物体まで写せないので、かなり小さく見えますが、僕が見る限り、かなりしっかりした「木」です。

まぁ、広い部屋の中に「川や滝」を作ったりするニューヨーカーなので、少しのことでは驚きはしないのですが、ビルの屋上にある「木」。なんだか興味深いです。どれ程の土が必要なのか、どんな木なのか、誰が考えたのか、そしてその周りには何があるのか?等、様々な思いが巡ります。好奇心や想像力をくすぐるには都合のいい街なんだな。と思った秋の一時でした。

October 20, 2011

アレルギー

ニューヨークは少しずつ秋が深まって来たと感じます。さて、今日のタイトルは以前新宿ロフトを湧かせたバンドのことではありません。自分のコトなのです。

写真は今日アポを取って出かけた、アレルギー専門医の部屋です。花粉症との出会いはもう40年前になるでしょう。まだ幼稚園児(なんとカトリック系)だった頃から悩まされていて、米国に来てから数年は治まったように思えたものの、数年経てば復活し、春先はかなりひどいです。花粉に加え、10年程前から食品アレルギーも出始めて、生の人参、桃、チェリーなどに過敏に反応して窒息状態になり、少々危険です。

 アレルギーチェックの話は、多くの友人から聞いていて、いつかは受けようと思っていました。それがようやく今日実現したわけです。医者というのは、何が目的であろうと、憂鬱になるのは当然です。今日も、両腕に薬品パッチを置かれたまま20分程放置され、心寂しく思っている時にこの写真を撮りました。やはりどこか無機質ですね。でも、唯一救われたのは Jazzの音楽。日本の歯医者待合室の単音ソフトミュージックよりずっとましでしょう。

 結局、1回ではすべてカバーしきれないということで、3週間後に再び同様のテストをして、最終結果を見ることになります。今日の時点では屋内と屋外に関する反応を見たようです。ドクターからは、「花粉症」を治すにはやはり注射を数ヶ月毎週打たなければ。と言われました。僕はすぐ断ったわけですが。痛みがない検査なので、次の検査も嫌ではなく、最終結果が心なしか楽しみです。


October 08, 2011

Brooklyn Red Hook

3連休の初日の土曜日は気温も上がり、快晴のとても気持ちのいい天気でした。カメラを持って、普段行かない場所に出かけてきました。写真がその街、Brooklynは Red Hook。

港のドックがあり、そのために多くの倉庫群がある場所です。港や倉庫というのは、どの国も同じで、怪しい雰囲気のする場所で、住居にはふさわしくはない場所です。 しかし、ここ5年程度前から、その倉庫群を再開発して新しい居住区として、ニューヨークの中でも着目され始めた場所の一つとして聞いていました。そして、その街を今日始めて散歩しました。確かに大きくて立派な倉庫があり、そこをニューヨーク地域では古豪として今でも注目されているスーパーマーケット Fairwayの大きな店舗が入っています。その周辺はまさに Water Front。海沿いに整備された遊歩道からは自由の女神が今まで見たことの角度で楽しめます。

Red Hook、なかなかのもんだな。と思いながら、街の中を散策しました。期待値が大すぎたせいか、街の中に入るとその興奮は少しずつさめてきました。写真はその中の一シーンです。街といっても、バスが走る一本道に、少ししゃれたレストランやカフェ、写真のようなアートギャラリーがある程度です。まだまだ開発途上中。というような様子で、果たしてこれから人気がでるのかどうか、僕には疑問でした。5年以上も前、同じように Brooklynの Williamsburgに散策に行ったときと比較して、その驚き度は残念ながら低かったです。ただ、この街には可能性があります。この先、どう成長していくのか、少し楽しみであるものの、また来ることはないのかもしれません。でも、よい散歩ができたことには感謝です。

October 02, 2011

お祭とヤンキース

今年のニューヨークは雨が多いようで、ローカルニュースでもその特殊さを取り上げています。そして、今週末も雨です。天気も理由の一つですが。僕にとってはとても元気のない週末です。

その理由は、今週は実家の磐田市にてお祭りが行われています。参加できないコトがとても哀しいわけなのです。特に、ニューヨークは雨で、磐田市は晴れ。こうしたちょっとしたコトも、哀しさを大きくさせる要因になっています。 そんな哀しい気分を追い払おうと、ヤンキースのプレイオフの試合に出かけてきました。ヤンキースファンになって早15年以上が経ち、Derek Jeterの新人王から96年の優勝等々、僕のニューヨークライフの大きな一部分となっているの明らかです。

近年は、すっかり球場から足が遠のいてはいるものの、プレイオフだけは別なのです。 毎試合が真剣勝負。これを支える観衆。雰囲気は格別です。特に昨晩金曜のALDS開幕戦はデトロイトとヤンキースの好投手同士の一騎打ちという、とても見ごたえのあるカードでした。が、雨のために2回表で中断し、今日の土曜日に続きから開始した次第です。通常の試合以上に、ほとんどの観衆が、それぞれヤンキースに関係した洋服やアクセサリーを身に付けているこのシーンは、いかにもニューヨークを代表するシーンだと思います。今年は優勝できるのか、少々気になる季節になりました。

September 25, 2011

ニューヨークの週末

9月も終わりに近づいてきました。最近のニューヨークは気温は高めなのですが、雨が多く、季節の変わり目を感じています。特にこの週は、国連総会がマンハッタンで開催されていたため、世界各国からの要人のための過剰なまでの交通規制と重なり、ミッドタウンに出かけると、ストレスの多い一週間でした。

大げさなタイトルになってしまいましたが、ゆっくりとした週末迎えることができました。昨日はバルセロナの試合を友人達と観戦したのですが、これは生活の一部になっているので、特別な用事のない週末ということなのでしょう。

写真は、地下鉄のホームに張り出される「週末と夜の特別運行スケジュール」です。 ニューヨークの地下鉄に不満の多い僕ですが、最近定着したこの案内もその一つです。ここ数年、ニューヨークの地下鉄は経営難のため運賃の値上げやサービスの縮小等々、利用者にとっては悪いほうばかりに向かっています。週末の運行スケジュール変更も、この余波を受け、かなり大胆かついい加減になっています。このポスターは、それを説明しているのですが、とにかく不親切。地下鉄利用暦15年以上の僕にとっても、よく理解できないことも多々あるわけです。このポスターの前で、旅行者や新米ニューヨーカーを何度助けたことでしょう。という状況下、一つ決めていることは、週末のニューヨークはあまり移動しないこと。特に、Brooklynや Queensにいく場合には、たっぷり時間の余裕を見ないと、大変なことになるわけです。という他責に甘んじて、家でゆっくりするのが一番なのかもしれません。

September 18, 2011

ゲント


仕事でベルギーに行って来ました。昨年初めて訪れて、今回で2回目になります。多くの欧州の街に来てますが、Brusselsはまた訪れてもいいと思っている場所の一つでもあり、今回も楽しみにしていました。前回、首都のBrusselsにて見るべき名所はカバーしていたので、今回は何か違ったことを考え、この写真の街Gentに来てみました。

本当は、どこかでサッカーの試合が見られないかと、Brusselsのチームを中心にドイツやオランダのチームまで枠を拡げ探したのですが、タイミングが丁度合う試合がなく、サッカー観戦をあきらめて 周辺都市への一日トリップに決めました。そう決めた後、早速前回のベルギー滞在でたまたま知り合いになった友人に連絡したところ、Gent在住とのこと。せっかくの機会なので彼に会って、街を紹介してもらう事になったというのがコトの始まりです。

Gent郊外で生まれ育ち、Gent大学を卒業し、PR会社に勤め今週からGentの放送局で働く彼から、街の有名なスポットから学生時代の思い出の場所など、短時間に多くの場所を紹介してもらいました。そして、ベルギーやフランダース地方の歴史や抱えている問題点、アメリカや日本が抱える問題点、自分達の仕事やプライベートなこと等々、とても中身が濃くて興味深い話ができ、この歴史ある美しい街がより一層好きになった気がします。「フランダース地方」と聞くと、「フランダースの犬」のことしか頭に浮かばなかった自分が恥ずかしかったのですが、今回をきっかけにこの地域のことを少しでも知れたとことはとても満足でした。やはり欧州には学ぶ事が多いです。

September 11, 2011

10年


今日は9月11日。同時多発テロからちょうど10年経ちました。昨日までは警備やセレモニーの準備などで忙しそうな街でしたが、当日の今日ははとても穏やかな朝を迎えていると思います。

写真は、10年前事件に気がついた場所です。朝、普通に出勤しようと地下鉄の駅に向かったところ、入口の外で皆同じ方向を向いて立ち止まっていました。それがこの写真の方向です。「ビルの一つが燃えていたこと、空が真っ青だったこと、そして見ている間にもう一つのビルが燃えたこと」をすべて克明に覚えています。

振り返ってみると、10年というのが、長いのか短いのか、よくわからなくなりました。確かにいろいろな事が起こったのも事実ですが、果たしてそれが3500日以上も経ったのか?という単純な疑問もあります。いろいろと考えていても仕方がないので、今、こうして元気でいることに感謝し、自然の営みに逆らわないように謙虚に生きていければなと思います。

September 04, 2011

一日観光


九月になりました。毎年の口癖ですが、やはり早いですね。米国の今週末はLabor Dayという祝日が月曜にあり、3連休となっています。この祝日は、「夏が終わった」、「新学年の始まり」という大きな2つの意味があります。必ず、この時期に話すことは、夏が終わり、これから長い冬を迎えるだけの、とても寂しい時期だということです。

さて、今日の日曜日は予定していたゴルフがキャンセルとなり、一日ぽっかり空きました。そこで、今まで興味はあったけれど、行ってなかった IKEA Brooklyn店に出向きました。IKEAには、いろいろお世話になっているのですが、Brooklyn店は初です。なんと、写真の水上バスを利用して行けます。しかも週末は無料。さすが優良企業のIKEA。カスタマーのコトをよく考えていますね。実は裏話があって、開店当初は平日もただだったのですが、IKEA目的以外にも多くの人が利用したため、休日のみとしたそうです。

さて、この水上バス、Wall Streetから徒歩数分に発着場があります。そこから乗船して、自由の女神を横目で見ながら20分程で到着したのは、Brooklynの Red Hookという地域。倉庫街のこの場所は、昔は危なくて近寄れなかったはずですが、今はすっかり再開発されて、倉庫ビルがモダンに改造されて新しい街となっています。以前、Williamsburgに住んでいた僕には、こうしたBrooklynの開発地域はとても懐かしく思えます。さっそく、その後、街を散歩して、再びこの無料水上バスに乗りマンハッタンに戻ったわけです。約5時間、残暑が厳しいニューヨークの中、すっかり一日観光を堪能できたのも、ひとえにこの水上バスのおかげでしょう。

August 27, 2011

リトルリーグ ワールドシリーズ


Come on Irene! ニューヨークは嵐の前の静けさなのか、土曜日の午後2時過ぎですが、まだハリケーンの様相はありません。予報では今日の夕方からのようです。

おかげさまで、家でゆっくりした休日を過ごしています。が、ここから車で4時間、西に行った場所では、野球少年たちのアツい夏が繰り広げられています。それは、リトルリーグの世界選手権なのです。実は過去数十年間にわたり、こうしたリトルリーグの世界選手権は開催されています。その中でも、日本は常連で、過去多くの球児がこの Williamsportの地を経験しています。

そして、今年の日本代表チームは、僕の出身地の隣町、浜松からなのです。今日のメキシコ戦にて無事勝利を収め、いよいよ明日は米国優勝チームとの一騎打ちにて、世界チャンピオンが決まるわけです。とても素晴らしいことです!時間があれば、浜松の試合を見てました。子供たちのはつらつとしたプレーに感銘を受けたのは当然ですが、コーチ(鈴木さん)の選手に対する態度がとても好感がもてました。米国の解説者達も皆同じです。僕にとってはコーチが選手に語る言葉が、もろ遠州弁であるのも感動です。米国解説者は日本語、もちろん遠州弁は理解できないのですが、多分コーチの笑顔とそれを聞く選手の表情にて評価しているのでしょう。

ここ十年以上、追っかけているこのイベント。実はとても貴重なプログラムです。日本での放送に向けて、動くべき時であることを改めて感じています。

August 26, 2011

ハリケーン


ここ数日、ニューヨークはハリケーンIreneのニュースばかりです。明日からの土日の週末にかけて、巨大なハリケーン(その名もIrene-アイリーン)が東海岸を北上し、ニューヨークに直撃する予定なのです。

ニュースでは、市長も、州知事も、そして連邦のスタッフも登場し、このハリケーンへの警戒と準備を訴えています。最も重要なのは、ニューヨーク市長の判断でもあるため、Bloomberg市長がテレビで市民に対して様々な説明をわかりやすくしているのには感心です。

ハリケーンはゆっくりと北上するため準備期間が十分あります。巨大ハリケーンに備えて、週末には地下鉄やバスが止まることになりました。これも市長の判断です。交通機関が止まるということは、ほとんどの店が機能しなくなるということで、この週末は自宅で過ごすか、もしくはマンハッタンを脱出するしかないのでしょう。どう過ごすにしろ、とりあえず食料を確保したかったので、金曜の会社の帰りにスーパーに寄ってみると、なんと長蛇の列です。皆、考えることは一緒なのですね。

問題は週末です。でも、僕の心の中では、こうして事前にしっかりと告知して、準備をしている場合には、大きな被害をもたらさない。と思い込んでます。それゆえ、安心している。というのも事実でしょう。「備えあれば憂いなし」の心境です。一方で、地震と津波といった、突発的な災害の被害にあった方々を思うと、とても哀しくなりました。

August 19, 2011

富士宮やきそば in Manhattan


ニューヨークは朝晩が涼しく感じられ、日も若干短くなり、秋を感じさせる天気に変わりつつあります。そんな中、昨晩は写真の「富士宮やきそばの会」に参加してきました。

ニューヨーク静岡県人会からの誘いであったことと、僕自身「富士宮やきそば」に関してはほとんど無知だったので、興味があったのです。そもそも、僕が静岡にいた30年前には、「富士宮やきそば」を聞いた事がなかったのです。最近のご当地グルメブームの火付け役になったと、風の噂で聞いた程度でしたので、自分の目で確かめてみたかったのです。

今回「富士宮やきそば」チームは、昨晩の屋内お披露目会と日曜日のストリートフェア出店という、2種類のイベントを目的にニューヨークに来ました。写真には民間の団長の方、行政のリーダーの方、そしてミス富士山が写っていますが、その他にも実際に調理する方々も数多く来られてました。

静岡県人の暖かな雰囲気の中、皆様の挨拶や「富士宮やきそば」の由来や流れの説明があり、試食となりました。初めて口にした富士宮やきそばは、麺のこしが特徴的なおいしい焼きそばであり、一気にファンになった次第です。前市長などのお話もとても楽しく、富士宮市の活気をここニューヨークで触れる事ができたのも、何かとても不思議でかつ楽しい経験でした。日曜日にはマディソン街に出店するようなので、時間があれば是非訪ねてみたいと思ってます。

August 09, 2011

Tobio


夏の忙しさと休暇モードに便乗して、ブログもすっかり休んでいました。今は、休みをかねて日本にいます。さすがに暑いですね。でも、この暑さはもちろん予想していたことで、驚くわけでもありません。

日本ではなるべくゆっくり過ごせるように思ってました。甲子園球児の炎天下の中プレイする姿を見てはすごいなと思い、東北地方で開催されているお祭りの力強さに涙をしつつ、今日は写真にある浜松市民プールに出かけてきました。

730円の入場料を支払うと、そこは驚きだらけの空間です。まずは、50mプール。もちろん世界認定の規格でもあり、水深も可変式。同様に市民プールの色も出していて、屋外屋内の子供向けプールも充実。さらには、サウナやお風呂なども含まれた複合水泳施設なのでした。これも、日本が生んだ「トビウオ」古橋氏出身の地を祝って造られたものなのでしょう。こんなに充実した施設が僕の Hometownの隣にあるのには脱帽です。

普段から泳ぐ場所や環境に敏感な僕にとって、今日の出来事は今迄で最も充実した Swimming施設としてこの「Tobio」が再び訪れたい施設として固く位置づけられました。次に来れるのはいつの日か。その時を心待ちにしはじめた一時でした。

July 24, 2011

気温40.5度


ここ数日のニューヨークは、とにかく暑いです。とくに、金曜日が最悪の暑さでした。最高気温は華氏105度。摂氏だと40.5度でした。日本の暑さも大変ですが、さすがに40度を超えた温度を目にすると、ビジュアルからも衝撃がありました。そして、このお天気情報をよく見ると"Feels Like 113°F"とさりげなく出ています。これは体感温度のことなので、実際には45度に感じている。とのことです。僕のニューヨーク経験の中でも、この暑さは一番でした。

はたして、ここまで暑いとどうなるか。と、思いきや、街の様子は普段とあまり変わりありません。が、皆口々に暑い!と言ってます。もちろんですよね。さらに、小さな子供を持った親が言うには、子供がいらいらして、怒りやすくなっている。とのこと。これも納得できます。大人でさえ、いらいらしますから。そして、オフィス。電力がまだ余っている米国は、オフィスをキンキンに冷やしています。少なくても私の在籍するオフィスとビルはそうでした。ただし、電力会社から、ニューヨークの各オフィスビルに通達がありました。

「暑さのため、電力消費が許容範囲を超える可能性があります。ピークは午後に訪れるので12時以降夜の10時まで無駄な電気は消しましょう」という内容です。それを受けた各テナント(会社)は、一斉にその通達を守り、ほとんどすべての余剰照明(ロビー、廊下、オフィスフロア、個室等々)を皆消します。なので、オフィスは真っ暗。昼間でもコンピューターのモニターだけが明るい様子になります。これはこれで気持ちいいな。と思いながらも、空調はキンキンに冷えたままでした。これで果たしていいのかな?と思ったのも事実です。

とにかく暑い日が続くニューヨーク、水分だけはいつでも補給しつつ、しのいでいきたいと思ってます。

July 17, 2011

素晴らしい!


真夏のニューヨークは、気温は高くても湿度も控えめで過ごしやすいです。今日は、ニューヨーク在住18年を迎えた僕にとっても、とても意味のある日でした。なんと、サッカーの女子日本代表が世界の頂点になってしまったのです。しかも、実力No1の米国相手の決勝戦の結果でした。

試合の展開は専門家に任せるとして、米国メディアが、いかに「Team USA」を美化してきていたかを知ってます。実力ももちろんUSが一歩どころか数歩リードしているのも知ってました。そして、実際の試合。お世辞にも、日本代表のペースとは言えません。スピード&パワーの米国に対し、ひたすら耐えるしかなかった前半。リードを奪われた後は、米国特有の大味なオフェンスを耐えつつ反撃。すべてが機能した120分でした。僕がもっとも気に入ったシーンは、この写真にあるPK直前の様子です。佐々木監督と選手達が見事な笑顔で結ばれています!世界一を目の前にしたPK戦を前に、この笑顔をみた瞬間に「こりゃいけるな」と感じました。

こちらにいると、テレビの放映からすべてが米国偏重報道です。日本のチームに関して「なでしこ」の由来は説明したものの、話題がなくなれば、すぐに地震、津波、原発の話を引用し、「お情け頂戴モードで決勝進出」と言ってました。しかも、(まぁこれは仕方ないのですが)米国チームがいかに優れているか、ブラジル戦で見せた大逆転を引用して逆境に強いか等々、すっかり悪徳弁護士のトークのようでした。しかも、試合終了後、家の近所で酔っ払ったアメリカ女性集団にからまれて、「What do you think about Japanese win?」と聞かれ、あえて挑発した答をしたら、彼女たちはみっともない捨て台詞とともに去っていきました。

今回の世界一はとにかく素晴らしいです。サッカーも、皆で作り上げながら、決して破綻しないチームワークを強く感じました。これこそが、日本の強みなのです!開始直後に一方的にであった攻撃と、体力的な強さが強みの米国と、持続的な強さとしつこさが特色な日本チーム。今回は後者に軍配が上がりました。これは国際社会でも評価されることでしょう。特に仕事面でも、見事にこのコントラストが特徴的です。今回の優勝劇を思い出し、米国におけるビジネスでもプラスになれるよう努力していきたいと思いました。

July 08, 2011

南米


初めて南米に来ました。ブエノスアイレスとサンパウロの短い滞在です。暑いニューヨークから、10時間のフライトで着いた場所はブエノスアイレス。こちらは真冬。気温も摂氏2度の寒さです。ブエノスアイレスとサンパウロ、共に2日弱の強行出張ですが、やはり初めての場所に来る事はわくわくするものです。

両都市を滞在した率直な感想は、ブエノスアイレスはまさにMadridのようでした。人々の背丈、髪の色、顔つき、服装等々、路地に入ってしまえば、まさにMadrid。幹線道路の広さや食事の種類は違うのですが、僕にとってはMadrid色の強い街に思えました。多分、最初の移民はスペインからではないでしょうか?ただ、散歩する時間もほとんどなく、ホテルと会社の周辺だけしか見ていないのでそれがすべてではないでしょう。ちなみに写真のバスはホテルの近くで撮りました。

そして、サンパウロ。こちらは巨大都市でした。北京と上海が僕が過去訪れた2大巨大都市(東京やニューヨークなどの所謂大都市よりも大きい)でしたが、このサンパウロは3つ目として認識した次第です。こちらもホテルと打ち合わせの往復で散歩する時間はなく、またかなり危険なので1人で歩くな。とも様々な人から言われていたので、本当の街の顔はほとんどわからないのが事実です。長いニューヨーク生活の中で、身の危険を察する能力はかなり高まったと思ってますが、ここは異なったプロトコルでの危険性が潜んでいるようで、地元の人たちのアドバイスには従う事にしてます。

両都市に滞在して、それぞれの違いを感じつつ、地球はやっぱり広いし、その広さに比べれば自分は本当に小さな小さな微粒子なんだな。と改めて感じた次第です。

July 01, 2011

前半終了


早いもので、2011年の前半が終了しました。ニューヨークに居ても、この半年を振り返ると、僕の心の中では日本での震災が大きなIssueとして存在しています。被災地の方々、原発で働いている方々、そして暑い夏を迎えて省電力に奮闘する企業や消費者、考えなければいけないことが山積みしている中、少しでも前に進むことができればと願っています。

日本から13時間離れたニューヨークではすっかり夏本番です。先週末は写真のゲイパレードが華やかに実施されました。ニューヨーク州が同性者同士の結婚を認めた件もあり、過去何度も見ている"Pride"の中では最も派手でかつ大規模だったと思います。そして、来週の月曜日は独立記念日を迎えます。アメリカの政治や経済も様々な問題を抱えてますが、そんな時こそリーダーシップが問われます。

オバマ大統領は、アフガン問題、米国財務のDefault問題、水害含めた災害問題などに直面しています。水面下ではかなり激しい攻防があるのは当然なのですが、メディアに出てくる場合には、明解にかつ堂々と話すことで、国民の抱える不安を払拭しています。こうしたリーダーシップ、今の日本にはとても必要だと、日を追って感じます。世界が、日本に対して絶望的になってあきらめられる前に、すぐにでも修正すべきことでしょう。

June 22, 2011

サウナトーク


夏至が過ぎると、なぜか毎年寂しくなります。これから夏本番というのに、日が短くなるからです。さて、写真はお世話になっているジムのロッカールームです。その奥にあるのはサウナ。これがあるのを気づいたのは半年前。もっと早く知っていればよかったのですが、最近頻繁に利用しています。

このサウナ、もちろん発汗を促進するのに最適です。ただ、それに加えて、ここでの会話がなかなか面白いのです。ドイツ印象派の話、スペイン市民戦争に関する映画の話、美術品のアジアにおけるオークションの話、米国のマネタリーポリシーの話、そして、僕が中心となる日本での震災の話等々、様々な人種の大人たちが裸で汗を流しながら話す会話の種類が豊富かつ、奥がとても深いのです。

これもニューヨークならではの話であり、そしてこのジムがリベラルなニューヨーク大学の学生もしくは卒業生のみが利用しているからだと思います。今日のテーマは、ニューヨークの地下鉄は、サービスが悪化している一方で、なぜ運賃は上がるのか?というもので、経済学者と学生がアツく話してました。サウナトークのいい点は、議論が長引かないことです。議論好きな人もさすがにアツさにはかなわないので、どんなに議論が白熱(あまりみかけませんが)しても、自然に皆退出していくわけです。今夏の東京の会議室は同じような状況になるのでしょうか?

June 11, 2011

バンガロール


出張でインドはバンガロールに初めて来ました。バンガロールと言えば、Google, Microsoft, IBMなど米国の大手ITやインターネット企業が開発センターとして拠点を持っている有名な場所です。いつかは行きたいと思っていたところ、ようやく願いが叶った次第です。

ハイテクの話ばかり聞いていたので、想像していたのは近代的な開発センターだったのですが、見事に180度その想像は覆されました。写真がその風景です。いやいや、ここはやはりインドです。道には車、バス、オートバイ、Tuk Tuk, 歩行者、牛、鶏などなど、何でもありです。多くの街を経験してきましたが、とても特殊な場所だということがわかりました。

ディナーの席では、本格派インド料理を楽しむことができたり、街一番のクラブに行ったりと、それはそれで密度の濃い二日間でした。仕事の面でも短い期間にいろいろ学ぶことができましたのはよかったです。が、ここに観光で戻ってくる?と聞かれると、残念ながら答えはノーなのかもしれません。

June 05, 2011

初夏


すっかりと夏の景色になってきたニューヨークです。5月と6月はとても気持ちがよく、ニューヨークの1年の中で最も好きな時期です。今晩から長い出張が始まるので、午前中にジムに出かけ、心身ともにリフレッシュして長期出張を迎えようとしました。

日曜午前中のマンハッタンは人数も少なく、ジムの充実感とこのドライな天気も重なり、とても気持ちがよかったです。家に帰る途中に寄り道して Washington Square Parkを歩くと、人ごみに遭遇しました。それがこの風景。「World Science Festival」というイベントで、子供達を対象として「科学」にふれあうためのイベントでした。

様々なイベントを見てきてますが、これはなかなか面白かったです。NYU, Columbiaなどのニューヨーク拠点の大学の医学部、プライベートな医学系組織などが小さなブースを出し、DNAなどの難しいテーマを、子供達が分かり易く楽しく触れられるような趣旨でした。この公園。ダウンタウンの中心にも位置し、リベラルなニューヨークの中でもさらにリベラルな場所として親しまれています。以前はかなりの危険地帯でしたが、今はすっかり生まれ変わってます。

自分のDNAを分析してもらうサービスにトライしようとしていた中、そして長期出張の直前に、こうした興味深いイベントと触れ合うことができて、何か晴れ晴れとした日曜午前中でした。

May 29, 2011

暑くて長い一日


2週間空いてしまったのですが、その間にニューヨークはすっかり夏になりました。気温も25度以上になる日が増えてきたのも、いかにもニューヨークの初夏です。春が短く、長い冬からすぐ真夏になる感覚です。

さて、土曜日は暑くて長く、かつバルセロナファンの私としてはとてもHappyな一日でした。チャンピオンズリーグの決勝戦があり、バルセロナが3-1で文句なしの快勝。写真は観戦したレストランの様子です。優勝が決まった瞬間は、みな立ち上がり、椅子に立ったり、テーブルに立ったり、上からシャンペンが降ってくるわ、ビールを掛け合うわ、抱き合うわで、久々の大騒ぎでした。スペインを中心としたいろいろな国の人が、ここまで一緒に徹底して喜べるのは面白いものです。

試合に関しては、多くの物語があり、一晩では語りつくせないのですが、とにかくイングランドとスペインの今年のリーグ戦のチャンピオン同士が戦う試合です。その質の高さといったら、サッカーってこういうスポーツだったのだろうか?と思わせるぐらいの高度な試合だったと思います。

昨年9月から始まった長いシーズン、僕たちファンクラブのメンバーは、今年から拠点をこのレストランに移し、9ヶ月間毎週末を過ごしてきました。スペインの事を彼/彼女達からたくさん学びました。毎週末の行事がなくなり、昨日でいったんこの仲間達とは離れのは少々さびしいですが、9月をじっくり待つというのもいいかもしれません。

May 14, 2011

試飲会


最近は、週末だけのペースになってきました。もう少し頻度を上げたいと思ってますが、このペースだけでも守るつもりでいます。

今日は5月の忙しい、Sohoの入り口の出来事です。地下鉄を降りて、さぁ歩こうと思ったら、ちょっとした人だかりで動きにくかったです。ニューヨークではこういうことはよくあって、皆自由気ままに立ち止まったり、話したりしていて、通行人の邪魔とかは気にしないわけですね。今日も、そんなモノかな?と思ったところ、ジュースのサンプルブースが出てたわけです。

この手のキャンペーンはよく見かけます。以前もいろいろ取り上げた記憶があります。今日もこうした場面に出会ったのですが、お約束のいい加減な試飲会です。緑のポロシャツスタッフは、ただ無言で手を動かして、コトを進めているだけ。一方、通行人はただで何か手に入れられるので、僕を含め、ひたすらその恩恵に授かろうと必死。たかがジュースなのに、気恥ずかしいですが、それは事実です。

笑顔の一つがあってもいいと思ったり、そういえば、何の商品なのかさっぱりわからないな。と後で思ったり。と、全くキャンペーンの意味や効果がない、こうした風景に「またか」と感じながら、押し付けがましいメッセージや無駄な笑顔を振りまかれるより、ましだな。と思ったのも事実です。ただ、ブランド名が何も頭に残らない。というのはきっと反省すべきことだと思います。同業者として。

May 07, 2011

壁の絵


週末の今日も春らしい天気でした。街を歩きながら、出会ったのがこの写真です。ビルの側面の大きな絵にしばし見とれました。このビル、最近は少しずつ少なくなってきたのですが、ニューヨークでよく見かけるレンガ造りのビルです。下は商業施設で上は住宅でしょう。平たさがニューヨークらしいとも思えます。

こうしたビルの壁を屋外広告のスペースに利用している例は、過去も何回か取り上げました。私の友人も、そのように利用されているビルに住んでいたりします。(ただ、そこは直接描かれているのではなく、半透明の巨大なビニールシートでのOOHですが)それはそうと、このビルのこの絵。広告メッセージではなく、単にアートスペースとして描かれているとしか思えません。

いったい、何故こうなったのか?かなり疑問がありますが、難しいことはよしとして、なかなか思い切った発想とエネルギーだと思います。本来であれば、big ideaや innovative なことを日々考える必要がある仕事につきながら、なかなかそうはできていない自分を反省すると同時に、やはりこうした刺激を受けることも大事なんだな。と思いました。「春が来た。外に出よう!」ですね。

April 30, 2011


すっかり春になりました。とても気持ちがいいです。先週とは異なり、この週末は快晴です。Plenty of sunshineの週末は、心も体も爽快な気持ちになり、やはり外に出たくなるのが本能なのでしょうか。

今年の「春」は、いろいろなコトを考えさせられました。東日本大震災が起こった時期は、日本では年度末ということで、仕事や学校に様々な節目がある時期でした。普通でも出会いや別れが日常的に起こる時期に、想像を絶する状況になってしまったわけです。前にも取り上げましたが、日本の桜は格別です。美しさもそうですが、人々が桜に寄せる想いの多さや多様さは、日本ならではと思ってます。それゆえ、大震災と桜に関する記事を読んだりしながら、なるほどと思ったりしていました。

その桜の時期に、僕は日本に居る事ができず、とても残念です。毎年行きたいな。と思いながら、なかなか実現できません、今年は余計に行きたいなと思ってました。そしてその後に「スーちゃん」の訃報です。春一番や微笑返しなどの曲から、春のイメージをとても感じさせるグループでした。小学生のころ、茣蓙敷きの磐田市体育館でキャンデーズを見た事が今でも思い出されます。

と、日本の春を思いながら、今日はニューヨークの春の一シーンを撮ってみました。何故かここでは、チューリップが多いです。そして桜と種類が似た木が桜と同様花びらを落としながら、春の始まりを教えてくれます。こちらの花の色は、土地柄なのか強烈なのですが、やはり花は良いものですね。

April 24, 2011

のどかな週末


春になりかけているニューヨークですが、雨が降ったり、風が強かったり、寒い日があったりしています。季節の変わり目はこんなものかと思うのですが、今シーズンの天気はかなり Extremeです。さて、この週末は予定もなく、しかも土日とも雨ということなので、サッカー観戦とジム以外は家でゆっくりしています。

自宅で過ごす週末をテーマとして、2つのプランを立てました。一つは写真のLego作り。もう一つは欧州のDVD鑑賞です。失敗したのは、2つ目のDVD鑑賞です。自宅にはTivoというDVRを普段から利用しています。TivoのDVR機能に加えて amazon.comと繋げたことで インターネット経由でのDVDダウンロードレンタルが可能となり重宝しています。週末はスペインかドイツの映画を見るつもりで、ダウンロードしたのですが今回に限り何故か失敗に終わりました。トラブルは今回が初めてで、これからRefundの手続きをするのが面倒です。

一方、満足したのは写真のLego。これは、Lego Technicシリーズの一つですが、その完成度の高さに驚きました。全部で500程度からなるパーツ、言葉がなく図解だけの説明書、パーツ一個一個の品質、そして何よりもよかったのが、オートバイが動くメカニズムが忠実に再現されている点でした。ピストンの動作がカムクランクに伝わり、その回転が最終的にタイヤの動力になる。「動くしくみ」がシンプルに説明されているからです。ここでも Legoの精神は引き継がれていました。

子供の頃、プラモデルと格闘しつつ、思った通りに作れない悔しさや、出来たときの達成感を再び思い出しました。今考えれば、「思った通りにできなくて中途半端に終わった悔しさや空しさ」、「この工程がこの先どういう意味を持つのか?」、「いかに人と違ったように Coolに改造や塗装ができるか?」等々、子供の頃熱中したプラモデル製作にはいろいろな教訓があったように思えます。校庭で日没まで仲間と遊んで覚える社会性と共に、成長していくには必要な要素だったのかな。と思いました。ビデオゲームがなかった時代に、校庭社会やプラモデル製作を通じて築かれた自我は、各国の人たちと接するこの環境でもかなり役立っていると実感しています。

April 17, 2011

スポーツ


先週は西海岸と東海岸の2箇所の出張がありバテ気味でしたが、この週末には私の好きなFCBと Real Madridの大一番があったので、休む暇もありませんでした。結果は引き分け。勝てなかったのが残念でしたが、負けなくて良かったという思いもあります。今年はこの組み合わせは合計5試合あります。残りの3試合は直接タイトルもかかる試合なので、今から楽しみです。

さて、写真はFCBと異なるサッカーチームです。今日行われた、EPL Arsenal対Liverpoolの開始直前のArsenalチーム。日本の震災後、欧州のサッカーの試合の多くにこうした黙祷シーンを見ました。今回は、Arsenalの元オーナーで最近逝去した Danny Fiszman氏の追悼と、22年前の同じ時期に スタジアム内の混乱にてLiverpoolのファンが100名弱死亡した事件の追悼を同時に行ってました。

欧州サッカーでは、キックオフ前に黙祷をささげることはよくあります。なので、今回も目新しいわけではなかったのですが、気になった理由は左側のキャラクターです。彼(彼女?)も選手と共に黙祷している姿は、好感に加えて微笑ましさもありました。スポーツイベントにこうしたキャラクターを持ち込む事は、米国が最初でとても盛んです。ひねくれモノの僕は、スポーツの試合に、人が入ったキャラクターが一緒に応援するシーンはあまり好きではありません。米国型スポーツマーケティングを取り入れて始めたEPLが、キャラクターを使う事には余計に反対していたのです。が、こうして黙祷のシーンに並んでいるのを見て、ふと「まぁいいか」と納得できました。

日本の災害はまだまだ予断を許さない状況です。だからこそ、こうしてスポーツ、音楽、芸術など、人間そのものの「力」や「感性」にて表現されるモノやコトを通じて、人々の活力は蘇っていくのではないだろうか。と、週末じっくりと感じました。日本もスポーツシーズンが始まりました。少しずつでも、人々の活気が蘇るよう願っています。

April 11, 2011

一ヶ月


今日は4月11日です。あの震災から丁度一ヶ月が経ちました。情報が錯綜していて皆が混乱していた時期から、震災が与えた影響の大きさを改めて知りつつ、どのように進めていくのかという議論と実施のフェーズに入ってきています。一方で、直接被災に合われた方々は、その悲しみのどん底の中に置かれているのも事実であり、この両面からも今回の災害の与えた影響の大きさに、今でも胸がいたくなります。

一ヶ月前のこの日は、テキサス州 Ausitinに移動してました。そして今日はサンフランシスコに来ました。到着後、時間が少々できたので、チャイナタウンに足を運んだ時の写真です。以前のブログでも取り上げましたが、サンフランシスコはまだまだ不景気が続いています。今日も比較的温かな気候でしたが、カメラをぶら下げた西欧の観光客がまばらでした。ニューヨークと比較するのが間違ってはいますが、街のノイズレベルもかなり小さく、以前感じたエネルギーが確実に少なくなっているような気がしました。これも不景気のせいなのでしょう。

と、静かでこじんまりとしたサンフランシスコのチャイナタウンを散歩しつつ、今日で1ヶ月の日本の状況を憂い、すぐにでも今の日本に出かけて、何か応援したい。という気持ちで一杯になりました。

March 27, 2011

別世界


3月も終わりに近づき、桜の話もちらほら出てくる時期ですが、ニューヨークは何故かまた寒くなりました。そして、僕の心も全く晴れません。日本から絶え間なく送られてくる、哀しい話に何もする事ができず、ただた祈るだけの日々と言えます。もちろん仕事もあれば、友人との会話も普通にこなしているものの、ココロの奥底は、重くて隙間のない蓋がずっしりと乗っているような気分です。

週末、ジムに通い、人通りの多いダウンタウンを歩きました。写真は、大手電気チェーン店の状況です。日本を代表するゲーム機メーカーの任天堂から、3DSが今週末発売されます。日曜の発売時に備え、徹夜組を含め順番どおり配れるようにと、店側が配慮しています。同時に、メディアも登場して、この発表を盛り上げてはいます。そこを通り過ぎると、新しいゲームの発売日を心待ちにしている幸せな顔をたくさん見る事ができました。一瞬、僕のココロも楽になったのですが、やはり同じ時間を避難所で過ごしている方達を思うと、ずっしりと重い蓋がかぶせられました。米国は別世界です。

March 18, 2011

思うこと


Austin, Atlantaからの出張から昨晩ニューヨークに帰ってきました。南部の暑さ迄とはいきませんが、ニューヨークもすっかり暖かくなってきて、厳しい冬のコトはすでに忘れさせてくれます。

Union Squareを見下ろせる場所でのランチにしました。ニューヨークの春の始まりを告げるかのごとく、この場所には大勢の人たちが集まり始めています。14丁目を慌ただしく通る車やバス、公園の中で楽しそうに歓談している人たちを眺めていました。ふと気がつくと、全く何も考えていない、もしくは考えられない自分がそこにいました。昨晩の帰りの飛行機の中でもそうでした。マンハッタンのイルミネーションを空から見てはいるのですが、何も考えられません。思いつくのは、被害に合い、寒い中避難所で暮らす人々やその親族、ぎりぎりの所で生死をかけて仕事をしている電力会社職員、自衛隊、消防関係者やその家族など、日本の今の状況のことばかりです。

僕達の国日本は、両親の時代、祖父母の時代、そしてそれ以前も、苦労と努力を繰り返すことで過去の様々な困難を乗り越えてきました。そして、今こうして経済的にもモラル的にも世界のモデルになるような国を築き、僕達が自由に生活できるような礎を与えてくれたのです。僕たちはその血と志をしっかりと受け継ぎ、その次の世代へと受け渡していく義務があります。今、ここでその世界にも誇るべくリレーを絶つわけにはいきません。そのために、何をしなければいけないか。直面している事実に対して、自分ができることがあまりにも小さいことが情けないのです。寄付ももちろんしました。ただ、本当に必要なのは「手」であり「足」なのでしょう。それができない自分に絶望的な無力さを感じる空虚な時間が無念でなりません。

March 16, 2011

今できること


地球の反対側にいて、自分に何ができるのか。日々刻々と伝わる知らせに触れるごとに、全く何もできない無力さが悔しいです。

仕事で Texas州 Austinに来ています。ここでは、若者文化の象徴でもある、音楽、映画、デジタルをテーマとしたカンファレスが催されており、三万人以上の聴衆が集まっています。所属している会社がブースを構えるということで、以前からこの日のために準備してきました。そして、本番の直前に東日本大震災が発生したのです。

発生直後に、こちらの同僚と'Save Japan"メッセージを伝えよう!と、急遽決め、募金やその他メッセージを募るための仕掛けを大急ぎで制作しました。写真がその様子です。ここには、西欧の同僚達の純粋でアツい想いもこめられ、それが会場全体の聴衆にも伝わっています。こんなに離れている僕には、この程度のことしかできませんが、ひたすら「頑張れ日本!」と胸の中でつぶやきながら、日々過ごしてます。

March 03, 2011

伝統それとも保守的?


毎回、天気の話から始めてしまうこのブログですが、長かったニューヨークの冬が、少しずつ終わりを迎えようとしています。帽子や手袋は、一旦役割を終えることになるでしょう。と思いきや、今日はまたとても寒くなり、なんとも歯切れが悪いです。

ちょっと時間が経ってしまいましたが週末は、大学の古い方のジムに出かけてきました。プールを中心に利用するのですが、新しい方は水泳部や水球部が時折試合をする理由上、週末に利用できない場合もあります。そんな時は、古い方のジムに行きます。古いと言っても30年程前に建てられたビルなので、今でも普通にフル稼働しています。

この土曜日、その古いジムに入館すると、普段と雰囲気が違うことに気がつきました。男子バスケ部の公式戦があったのです。写真がまさにその様子です。ピンぼけしていて見えにくいかもしれませんgな、フロアには、即席の観客席が作られ、ブラスバンド部が勢いよく演奏をし、チアリーダーの声も聞こえます。学生の応援以外にも、親やOBなどの年配の人達も見かけます。

いつものジムの散々とした雰囲気とは全く違うことに驚かされたと同時に、もう一つすぐに頭に浮かんだコトがありました。「米国の映画でよく見る学生バスケ回想シーンそのもの」だったのです。大人になった主人公が昔の自分、特に体育館でのバスケットシーンを思い出す場合にいつもでてくる、あのシーンだったのです。やはり、この国は保守的と言ってもいいのかな?それとも「学生バスケとはこういうモノだ!」という、確固とした伝統を守る気概なのか、よくわかりません。それはそうと、試合をちょっとみたのですが、お世辞にも強いとは言えません。でもダンクができる選手がいたのにはホッとしたのです。

February 23, 2011


先週は日本に出かけてきました。東京に着けば雪は降るし、ニューヨークに帰ってくれば再び氷点下の寒さに迎えられ。と、友人達からは「悪天候と共に動いている」もしくは「悪天候を呼び寄せる」などと言われました。確かに、今日のニューヨークも寒いですし、ついていないのでしょう。

写真は家の近くにたまたまいた「鳩」です。朝になると決まって窓際に来て「ぷくぷく」鳴いています。写真は一羽しか写っていませんが、実はこの周りにもう2羽居ました。いつもは何羽いるのでしょうかね。大都市にはつきものですが、ニューヨークも鳩が多いと思います。普段はあまり気にならないのですが、こうして近くで見るとなかなか面白い生き物に思えます。いったい何を考えているのでしょうか。

理由はわからないのですが、鳩は平和の象徴として言われることもあります。例えば、ピカソの絵でも多くの鳩が描かれていたりして、これも"Peace"を表す場合によく使われます。世の中、殺伐とした事件や出来事が多いなか、こうして窓際にいる数羽の鳩を見ると、何か心が落ち着いた朝でした。

February 12, 2011

ジャングルジム


ようやく街から雪の塊が消え始めてきました。でも寒さはまだまだ続いています。

今日はNOHOの辺りを散歩していたら、こんな風景と出会いました。新しい集合住宅建設中のその横の空き地に、看板を立てている最中のようです。白い巨大な板の正面に向かって確認してみたのですが、多分そうでしょう。しかし、こんなに無造作に立ててもいいのかな?と思わざるを得ないほど突然でてきました。また職業柄、アイボールがかなり限られているこのエリアになんでだろう?と単純に思ったりしたのも事実です。

このオブジェ、なかなか面白いと思いました。斜めの濃い色の支柱は看板を支える柱なのでしょう。ニューヨークは風が強いので、しっかり押さえないと凧のように飛んでいってしまって、巨額な訴訟問題に発展しそうです。その周りを囲む細いパイプが足場でしょう。所々に渡し板が乗っていて、いかにも人が仕事をしていたような様相でした。でも、あの足場にたどり着くまではどうやって登るのだろうか?と、この写真を見て思ったりもしたわけです。

以前にもポストしましたが、古いビルがまだ残っているニューヨークでは、このような足場をよく見かけます。ビルの修復がメインなのでしょう。一方で、この足場が崩れ、怪我をしたとか、ペンキの缶を頭からかぶったという人も知ってます。トラブルが絶えないのも、ニューヨークの「足場」の特徴なのかもしれません。土曜日の午後突然出会った、普段とは違う顔のむき出しの足場を見て、ふと子供の頃に遊んだ「ジャングルジム」を思い出しました。形と素材が似ているだけですが、不思議なものですね。近くの公園で遊んだコトを思い出したのですが、実は体が硬い僕にとってはあまり面白くない遊具だったのです。

February 06, 2011

成長とクリエイティビティ


あいかわず寒い日が続いてましたが、この週末には雨が降りました。そのおかげで、道におきざりにされて歩行者を邪魔していた雪の塊は、かなり溶けて歩きやすくなるでしょう。寒いのはもうこりごりで、これ以上、雪が降らないことを祈るばかりです。

さて、週末に友人の娘さんの5歳の誕生日会に出かけてきました。この写真はそこで、その娘さんが書いた絵です。なかなか面白い絵だな。と思い、いろいろ彼女に聞いてみると、左側が自分。右側は今日みたいに人がたくさん集まって、みんなでご飯を食べて楽しんでいる。とにこにこして話してくれました。

この娘さんを生まれた直後から見ていますが、5年の月日は早いもので、あっという間に成長していきます。もちろん、その裏にはご両親の愛情とサポートあってのことなのでしょう。さて、成長の早さに驚くと同時に、この絵はよく描けていると思いました。何気なく描いた絵の中にも、クリエイティビティが少しずつ芽生えてくるモノなんだ。と、自然に納得しました。仕事柄「クリエイター」などと言われる人たちと接することもありますが、子供の頃には平等にその卵が宿っているものなのかもしれません。それを、どう引き出して伸ばしていくのか、というのが永遠のテーマなのでしょう。

January 28, 2011

Free snow here!


ここ数回、話題はいつも寒さと雪でした。どうにかして、違う話題を探そうとしていたのですが、やはり今日もこうして雪の話になってしまいます。そうなんです。今年は雪が多く、15年以上も過ごしたニューヨークライフの中でも、最も激しい年だと思ってます。

ここまで雪が多いと、毎日のニュースも雪ではじまります。電車やバスは動いているのか?公立学校は何時から始まるのか?空港は大丈夫なのか?そして、そうした市民の生活をサポートするべくニューヨーク市はしっかり仕事をするのだろうか?等々、伝えることが多くて忙しいニュースに始まり、オフィスでの会話も、それぞれ住んでいる場所がいかに大変か?などとすべてが雪一色です。

たまたま仕事でSouth Californiaは、LAの郊外から来た会社の人たちと打合わせした際も、雪の話からはじまりました。LA郊外ではありえないこの雪景色に、彼等は準備も甘く、LAらしいスニーカーとジーンズという装い。靴は水浸しでジーンズもすっかり水を吸い込んで情けない状況の中、LAにいる家族に電話をすれば、気温が25度で屋外ジャクジーでリラックスしているとの報告を受けショック。やはりニューヨークは変な大都市です。でも、そこにこうして多くの人たちが集中し、ある意味世界の中心として動いているパワー。これは、「数十年以来の寒波」などと言っている場合ではないのでしょう。でも、市民としては歩道にたまって汚れた雪と格闘するのは、もうこりごりです。無料なので、誰か運び出してくれますか?Free Snow Here!

January 23, 2011

寒さは続く


前回のつらら話から、数日間たちますが、気温はあがらずとても寒い日が続いています。今週末も最高気温がマイナス5度ですし、今晩は一層冷え込みが厳しくなってマイナス14度まで下がるようです。

きっと世間で言われている「大都市」の中で、冬にこれほど寒くなるのは、北京、ニューヨーク、トロントでしょうか。シカゴも寒いですが、大都市と言えるのかどうか。。。どんなに寒くても、大都市では人々が普通に生活しています。言い換えれば、生活しなければならないわけです。となると、夏に暑くて、冬に寒い大都市に暮す人たちというのは、いろいろな意味で大変なんですね。

日曜の午前中、早めに起きてジムに行きました。そこでは多くの人たちがトレーニングしていて、外気とは異なりかなりの熱気を感じたのです。何故こんなにいるのだろうか?今日はアメリカンフットボールのJetsの大試合があるからなのか?それとも、寒さへのチャレンジなのか。やっぱり閉じこもっていてはいけないわけですね。その後、痛いほど冷たい風を感じながら、写真の近くの公園を散歩してみました。確かに、人通りは少なかったのですが、犬の散歩やランニングしている人たち等々、日々のニューヨークライフとはあまり変らない光景を見たのです。この街のエネルギーはそうは簡単に失われないのでしょう。

January 16, 2011

つらら


ニューヨークに戻ってきてから、1週間があっという間にすぎました。時差ぼけと言っている余裕がないぐらいに、瞬間的に忙しかったです。日本から帰ってくると、必ず時差ぼけと相対することになり、その解決策は今まで見出せたことがなかったです。が、「緊張感のある仕事で忙しい」というのが、時差ぼけが出ない特効薬なのかもしれません。たぶん、昼間に強烈に眠くなったりしたはずですが、それどころではない状況で気づかなかったのでしょう。

それはそうと、こちらはとても寒いです。今週は積雪もありました。今年で18回目のニューヨークの冬ですが、今年は中でも寒い方だと思います。そして、この写真。近所のアパートの壁に「つらら」が寒々と、しかり立派にできているではありませんか。この写真を撮った前日には、地下鉄のホームにもつららがあったことを覚えてます。この冬の寒さがいかに厳しいのかを、このつららが語っているのでしょう。

でも、果たして何故外壁につららなのでしょうか?結局、水のあるところにしか氷はできないのは、子供の頃の理科で学んだはずです。となると、このアパートの外壁には水が出ていたということになります。そして、その答えはまんざら間違ってもいないはずです。多分、何かが水漏れをしていて、それがビルの外壁を伝わり、夏であればポタポタ歩道に落ちるはずの水滴が、見事に凍ったということでしょう。しかし、ビルの外壁にどんな水、しかもこんなにたくさん、が滴るのでしょうか。それこそ、ニューヨークです。古いアパートには古い施設があり、水漏れはかなり頻繁に発生します。僕の部屋の水道も最近直したぐらいですから。

これだけの激しい氷量なので、そうとうな水漏れが発生していたのでしょう。水資源の大切さや貴重さは、米国では全く感じません。ジムのシャワーでも皆、思う存分水を利用しています。これも豊かさの一つの表現なんですね。そして、このビルの水漏れ。これもかなりの水を浪費しています。このつららを見て、「きっと水が漏れているのだな。資源がもったいないから、すぐ治そう」と真剣に話すということは、どこかおかしいことなのでしょうか?

January 11, 2011

集団パフォーマンス


ニューヨークに戻ってきました。予想通り寒いです。時差ぼけを少しでも和らげられればと、地下鉄に乗って久々のジムに出かけました。その途中に出会った光景がこの写真です。

地下鉄の駅で、下半身むき出し(下着はつけていましたが)の若者達が大勢いた景色には驚かされました。ここ数年、こうしたゲリラ的に発生している集団イベントを多々見かけるようになりました。以前取り上げたPillow Fight、クリスマス時期に登場する謎のサンタ集団等々、こうした局地発生的集団イベントは、Social Mediaなどの発展と共に、数も種類も多くなり、規模も大きくなってきたと思います。

この下半身むき出しの集団に出会い、これもこうしたイベントの一つなのだろう。と思いつつ、後で調べたところまさにその通りでした。とある集団が企画している"no pants subway ride"というイベントでした。やはり、市民の目にはかなりのインパクトがあったようで、Youtube含め様々なUGCがアップロードされています。マイナス気温の寒さの中、こうした不思議で元気なイベントは、なかなか良いモノだと思いました。お正月に実家で見たテレビで「元旦寒中水泳」のシーンがありました。もし実家の近くでこうしたイベントがあれば、出てみたいな。と、思ったので余計に親しめたのかもしれません。

January 08, 2011

2011年


新しい年が始まりました。楽しみにしていた年末年始の休みもすっかり終わり、今はニューヨークに帰る途中のLAからです。正月は実家のある磐田で過ごしました。サッカー部のOB会に参加するため、母校のグランドに久々に出かけました。かなり以前にしか会わなかった先輩や後輩達と話しながら、このグランドにて同じ思いで練習に励んだ昔を思い出しつつ、時のたった今でも共有できることがとてもうれしかったです。また、仲のよい同級生の息子が、現役生として同じグランドに立っている姿も格別でした。

そんな懐かしさもつかの間、2011年の仕事が慌しく始まりました。米国のインタラクティブ マーケティング業界は、2010年に引き続き、様々な分野で成長していきます。去年は個人的に多くの経験をしましたが、今年はそれ以上かつ複雑な仕事が待ち受けているでしょう。果たして、業界全体の成長と共に、僕自身が成長できるのか、それとも取り残されてしまうのか。そんな期待と不安が入り混じる1月を迎えています。

LA経由でニューヨークに帰る便に乗り、LAの空港ラウンジでこれから始まる50週間がどう展開していくのか、ぼんやり考えたりしてます。何があろうと一つだけ大切にしたいことは、「心身の健康」でしょう。何はともあれ、健康第一としていくことだけはクリアでしょう。