January 27, 2010

新型インフルエンザ


昨年世界中で話題となり、その後急速に静かになったコトやモノの中で、新型インフルエンザはかなり上位にランクされるのではないでしょうか。このブログでもポストしましたが、ニューヨークから成田への便で、到着後機内の中に待機させられ体調をチェックされた経験がありました。

あの騒ぎはいったい何だったのだろうか?と思わせるぐらいに、最近では話題にすら出てくることがなくなりました。しかし、米国での資料を紐解くと今でも死者はでており、合計で300名以上亡くなっている事実もあります。

ジムでよく会う友人が、1月の初旬にH1N1の予防接種を受けたけども、どうもその後体調が優れない。と言ってました。彼曰く、同様の状況が友人、家族でも起こっているとのことです。予防接種が原因なのか、それともただの風邪なのかは不明だけども、ワクチンを疑いたくなる気持ちもわかります。そんな話をしたジムの帰りに、ドラッグストアの入り口でみたのがこのポスターでした。どうやらドラッグストアでもワクチンが流通できるほど、生産が追いついたということなのでしょう。

インフルエンザのワクチン接種。米国ではFlu Shotと呼ばれ、いたるところで可能です。効く効かないは、様々な意見がありますが普通のFlu Shotは今シーズンも接種しました。そもそも注射は苦手ですから、H1N1に関してはきっと受けないでしょう。

January 19, 2010

翻訳の今昔


年明けのニューヨークは比較的暖かかもしれません。時差ぼけと程よくつき合いながら、ようやくペースが戻ってきたような気がします。

今日、SOHOを歩いていたところ、写真のブティックを見かけました。いつからできたのかは不明ですが、Broadway沿いの賑やかな場所にある店です。目を引いたのが、日本語のサブタイトル「極度乾燥(しなさい)」です。日本語としてはかなりおかしいし、しかも「しなさい」が括弧になっているのもちぐはぐ。でも、「記号」としてはなかなか悪くないなと思いました。

中を覗いたところ、カジュアルで多彩な色使いな洋服が多く、それはそれで面白かったです。Tシャツのプリントでも意味不明な漢字の使い方、そもそもこういう文字があったのか?と思うような漢字もどきがあったり。と、かなりファンキーなショップでした。Webで調べたら、英国生まれ。UKの新しいモノを生み出す力は、ここでも生き残っていました。

米国に来てかなり経ちましたが、様々な場所でヘンな日本語を見てきました。遡れば、アンカレッジ空港の免税店のカタカナ交じりのヘンな日本語から始まり、韓国料理屋などで見かける謎の日本語メニューでした。でも、これらは印刷の写植技術やフォント類が充実してから、ほとんど見かけなくなったのです。ところが最近、こうした怪しい翻訳がまたまた復活しているような気がしています。Googleをはじめとする「機械翻訳」がかなり充実してきたからなのでしょう。5年前は全くあてにならなかった機械翻訳が、当時と比べるとかなりの精度に改良され、実際に利用されはじめているのでしょう。イノベーションはめまぐるしいですね。そんな中、この手の「ちょっとはずした翻訳」が、普通に違った形で利用されるような時代が来たのかもしれません。

January 12, 2010

2010年


すっかり遅くなりましたが、新年おめでとうございます。09/10年の年末年始は、比較的ゆったりと日本にいることができました。正月は毎年恒例の神社参りで、お祭りでもお世話になる実家の八幡宮に出かけてきました。

日本では政権交代、長引く不況、日本航空問題等々と政治経済においては明るい話を見出すことが少々難しいような状況でした。一方、正月恒例の箱根駅伝、大学ラグビー、高校サッカー選手権などの若者スポーツでは将来が期待される若者達の全力の姿を気持ちよく見ることができました。こうした活力が、政治経済の分野にも還流されることを願いたいものです。

今年1年、またいろいろなことが起こりそうです。そんな中、最も大切なのはやはり健康かもしれません。健康体あっての毎日ですので、まずは健康に、そして笑顔を忘れないような1年にしたく思ってます。

December 21, 2009

大雪


いよいよ12月も大詰めを迎えました。気候もすっかりニューヨークらしく、かなり寒い日が続いていたと思いきや、ついにスノーストームが到来しました。前回ポストした時は寒いながらも晴天でしたが、この週末は写真のように大雪でした。この雪は米国北東部を直撃して、ワシントンDC、ボルチモア、フィラデルフィア、ニューヨーク、ボストンといった北東部の大都市の空港を大混乱させたわけです。

クリスマス前の週末ということで、多くの小売店で、最後の大売出しを予定していたところ、この大雪により見事にその期待を裏切られたことになります。さらに、休暇を早めに取得する人達が空港で足止めを食らうなど、不便なことだらけの週末でした。僕にとっては、重要な予定もなく、ちょっとした雪を楽しむぐらいの余裕があったのが救いです。ニュースでも空港で足止めされた人達のコメントが多く報道されてました。

今日は寒さも一段落し、道は解け始めた雪で歩きにくくなってます。この中を、ゆっくりと転ばないように歩くのもニューヨークの冬のシーンなのかもしれません。

December 15, 2009

買い物


今年の年末は、仕事が何かと忙しくなり、ブログポストもしばらく滞ってしまいました。先週末は、出張で東京から来た仕事仲間を連れて、郊外のアウトレットに出かけてきました。

12月の土曜日ということで、かなりの混雑を予想し、マンハッタンを7時半出発という強行スケジュール。おかげさまで混雑も回避でき、駐車場もがらがらのまま目的地にたどり着きました。気温は氷点下というかなり寒い日でしたが、その分空がきれいで気持ちがよかったです。

さて、買い物です。僕は買い物は嫌いではないので、こうしたアウトレットをぶらぶらすること自体は楽しめます。ただ、ブランドに対しては「わざと避けたい」ようなひねくれものなので、ブランド店を覗いては、どんなものがあってどんな人がいるのかを観察する程度です。今回驚いたのは、早々から行列ができているブランドが2つありました。一つはカバンのCoach。もう一つはブーツのUGGです。Coachは知っていたのですが、UGGというオーストラリアのブランドは読み方さえわからず「うぐぐ?」と読んでみたり。でも、かなりの長い行列だったのでその人気度がわかります。

朝9時に着いて、夕方3時頃までゆっくりいろいろと歩き、東京からの同僚達は為替のヘルプも手伝い、それぞれの買い物に満足されたようです。やっぱり、よい買い物をすると皆Happyになるようで、帰りの車の中も疲れ半分、興奮半分で楽しい土曜日を過ごすことができた次第です。

December 03, 2009

Wired Store


12月になったのですが、比較的暖かく感じる今年の冬です。今日は、Meatpacking Districtにある Wired Storeを見てきました。インターネットの黎明期から、雑誌を通じてテクノロジーやビジネスの一歩先をCoolに伝えてきた雑誌がWiredですが、そのショップということで、以前から行かねば!と思っていた場所です。

流行のMeatpacking Districtにあるのも何か面白いな。と、思いながら店の中を覗くと、なかなかこれが面白いワンダーランドでした。比較的ガジェットが好きな僕にとっては、置いてあるものがそれぞれ興味深かったです。電動オートバイからiPhone用の充電器、そしてレゴのブロックまで、欲しいなと思うものと、Coolだなと思う両方を上手に紐つけて展示(販売?)しています。

MOMAなどの美術館とは全くコンセプトが異なるのですが、これも一つの美術館や博物館の形なのかもしれないな。と思いました。簡単なワークショップなども非定期に開催しているようで、家からも近いのでこれからも時々顔を出しつつ、最新のガジェットトレンドをUpdateしていくには丁度良い場所になるでしょう。

December 01, 2009

変化の早い業界


2009年もいよいよ12月になりました。感謝祭からの米国の盛り上がりは、過去何度もこのブログで取り上げていますが、今年も変わらず賑やかになってきました。Black Fridayという言葉は、感謝祭の祝日直後の金曜日を意味し、早朝から大勢の買い物客であふれることで、小売業が黒字になる。と言う意味でBlackなのです。ところが、最近Cyber Mondayなどという言葉がでてきまいsた。これは、金曜の混雑を避け、アマゾンなどのEコマースサイトにて連休後に買い物をするという点で使われ始めました。

12月になって、僕の日々の暮らしが大きく変わったわけではないのですが、やはり忙しく感じるのは周りの雰囲気からでしょうか。この写真は地下鉄の駅の一コマなのですが、ふと目に留まったのがこの控えめな広告です。普段は「ちょっと狙った」広告が得意なABSOLUTですが、これはかなり地味です。目に留まったポイントは、派手さや地味さではなくURLの表記です。

数年前(今でも)は、企業やブランドのURLを広告表現に含むことは一般的に行われていました。が、今回の場合は facebook.com/absolutなんですね。3億人のユーザーを抱え、米国だけでも8500万人という巨大なコミュニケーションプラットフォームとなったFacebookは、今の米国デジタル広告業界では無視できない存在になってます。まさにその背景をさっそく取り入れているこの状況に、やはり変化は早いし、それについて行く事がこの業界では最低限必要なことだということを改めて感じた次第です。

November 26, 2009

感謝祭


今日26日は米国ではThanksgiving Holidayということで、大型連休の初日です。状況的には日本のお盆のように、実家に帰って家族・親族と共に過ごすのが主流ですが、僕のような移民にとっては全くすることのない、ゆっくりした祝日となります。

天気のサポートもあり、友人達とゴルフに出かけてきたのですが、この写真は友人を待っている時に見たバスの写真です。ラップ関連のOOH広告はすでに何回も取り上げていますが、この写真は一応僕の専門分野でもあるInteractiveの世界の話ということで、取り上げてみたいと思った次第です。

このYahoo!という会社。まさにインターネットの歴史を自ら作り、歩んできました。が、なぜか4分の1歩先を行ったり、遅れたりとふらふらしている間に、かなり難しい状況になってしまった。というのが僕の感想です。米国インターネットの歴史で、NetscapeとYahoo!という会社はある意味特別なポジションにあります。前者はインフラ(ブラウザーとWebサーバー)、後者はビジネス(コンテンツと広告)の出発点です。両社が芽生えて15年以上経った今、Yahoo!は既存のビジネスモデルを継承しつつも、環境の変化に対応すべく必死にStruggleしてます。そして、100億円かけた再生のキャンペーンのメッセージがこの「It's Y!ou」でした。

Yahoo!の新社長はIT業界からで、CMOもどちらかといえばTraditionalな会社の出身です。僕が見てきたYahoo!は少なくとも米国のインターネット業界をリードしてきた存在でもあり、こうした「ありきたり」なキャンペーンに興味のない会社だったはずです。が、時代は変ったのでしょう。何だか、元気のなくなった高校生みたいな印象を受けた屋外バス広告でした。この広告表現のレベルが、新マネジメント体制での結論だと思うと、GoogleやMicorsoftなどの業界争いからもすっかり取り残されてしまうのでしょう。Santa Claraの人たちも大変なんでしょう。

などと、ちょっと感傷的になってしまったのは、ニューヨークの秋のせいなのか、それともスコアが伸びないゴルフのせいなのか。そんな、2009年 Thanksgivingでした。

November 19, 2009

再びサンフランシスコ


またまたサンフランシスコに来ました。今、かなり勢いのあるテクノロジー企業主催のカンファレンス参加が目的です。カンファレンス自体は学ぶことがそこそこあり、世の中の進歩の速さを感じつつ、キャッチアップしていくことの難しさも痛感しました。

そして、街を歩けばUnion Squareでは、クリスマスツリーの準備をしていました。もう来週がThanksgivingなので、いよいよ年末商戦になるわけです。ニューヨークに帰ったら、きっと街の様子ががらっと変わっているのかもしれません。

今回の滞在で、米国に来て最も付き合いの長い友人と、久々にゆっくり話すことができました。彼は、ニューヨークで生まれ、育ち、5年ほど前にカリフォルニアに家族で引っ越した友人で、本音で話せる数少ない元ニューヨーカー。お互いの現状を報告し、後はビールをたくさんのみつつ様々な話をしました。彼自身、Edutainment事業を始めており、無事数億円の資金を得て順調そうな話に喜び、ビジネススクール時代に一緒にベンチャーのアイデアを練っていた時代を笑いながらあっという間の時間でした。

その中で失業率の話になりました。公表ではサンフランシスコを含めたBay Areaの失業率は11%と言われているのですが、彼の分析ではもっとひどいということです。つまり、Bay Areaは米国のなかでも最も「Self Employed」(=フリーランスや個人商店のこと)の比率が高く、11%の数字にはSelf Employedの数が含まれていない。とのことです。現在の経済状況で最も打撃を受けているのがこのSelf Employedらしく、その人達を含めると失業率は25%以上は確実。と分析してました。説得力のあるこの話を聞き、街の力が少々弱く見えている。と思ったことも納得できた次第です。

それでも、大きなツリーを準備し、その横のMacy'sも一所懸命ディスプレーを飾り、とにかく気持ちだけでも明るく、Holiday Seasonを迎えたいものですね。

November 13, 2009

大型店舗


ユニオン・スクェアを通った人なら見たことあるのが写真の風景です。昔は大型電気店があった場所で、現在は改築が行われており、工事現場をマスクするための板に大きなポスターが張られているわけです。

以前も取り上げましたが、ニューヨークではこうした工事現場の場を利用するのが結構上手かもしれません。通常は板で囲ってしまって、全くの殺風景になるものが、こうして広告ビルボードにしてみたり、コンサートや演劇のポスターを貼る場所にしてみたりと、妙に納得させられることが時々あります。

どうやら、ここにはNordstromができるようです。そう言えば、このシアトル生まれのデパート、ニューヨークにはなかったな。と改めて思いました。かつ、Nordstrom Rackと書いてあったので、コンテナストアのような棚や箱ばかり売るような店なんだ。と思ってました。どんな店か確認しようとWebを見たら、実はNordstrom本体にて扱う商品からワンランク安いアイテムを中心に扱う姉妹店のことでした。もちろんこれはニューヨークにないですし、今まで見たこともなかったです。(そもそもNordstrom自体にあまり興味はなかったのですが)

ここでも、廉価版量販店が出てくることがわかり、やはり世界中でブームとなっている「安いものを売る」ショップがここでも登場するのか。と思いました。「see you in spring 2010」というコピーも、いかにもアメリカらしく、月日でのコミットはできないわけですね。Springとぼかしているものの開店は6月にずれこんだりして、夏なんだけどね。となることでしょう。

November 06, 2009

優勝おめでとう


今年の野球は劇的な幕切れで終了しました。大好きなヤンキースが久々に優勝したことは、本当にうれしく、新球場1年目というおまけつきで、なんともいい気分でした。

写真は今日行われたパレードの一部です。さすがに徹夜して並んだわけでもないので、遠くからの参加だったのですが、パレードの最中はこうした大スクリーンが準備された公園にて雰囲気だけでも楽しむことができました。

ニューヨークに住んで以来のヤンキースファンなので、過去数回ワールドシリーズの優勝を見てきました。が、今回は特別な感覚です。それはMVPに松井選手が選ばれたからです。ヤンキースの優勝パレード経験者としては、伊良部選手が第一号で、今でも彼の「I Love Yankees!」と言った風景はよく覚えています。が、今年の松井選手の場合はMVPですし、かつ過去7年間ニューヨークのファンの想いと信頼を背負ってきた姿があります。

契約更新がされずに、Free Agentとなった状況で、最後の最後にて今まで以上の活躍をして、一躍注目の的となった姿にはかなり心を動かされました。今まで、多くの日本人MLBプレイヤーがいましたが、野茂選手のフロンティアとしての功績と松井選手のヤンキースという伝統チームに残した功績というのは、僕にとっては日本人として誇りに思えることでした。と、すっかり真面目な話になってしまいましたが、何はともあれ、Let's Go Yankees! ばんざい松井!ですね。

November 01, 2009

サンフランシスコ


今朝の飛行機でサンフランシスコに来ました。今回は、月曜夜の飛行機でニューヨークに帰るので、かなりめまぐるしいです。ニューヨークでは、ヤンキースが出場しているワールドシリーズ、ハロウィンパレード、市長選挙、ニューヨークシティマラソンなどでかなり賑やかなここ数日間でした。

そんなニューヨークを後に、今朝サンフランシスコに着き、ホテルにチェックイン後、街を散歩してみました。穏やか天気に恵まれているのですが、どうも人通りの少なさが気になります。確かに日曜の昼間ということで、ダウンタウンを歩いているのは、観光客や僕のような出張者くらいなのかもしれません。が、数年前によく来ていた頃に比べると、やはり人通りが少ないのでしょう。これも不また、通りに面した店が閉店しているのも目に付きます。ニューヨークも同じですが、ここはもう少し深刻なのかもしれません。

米国景気が少しずつ良くなってきたと、ウォール街では言われ始めてますが、実際の生活レベルがキャッチアップするまでには、まだまだかかりそうだな。と感じたサンフランシスコでした。

October 23, 2009

ギャラリー


気温の変化が激しいニューヨークです。ここ数日暖かでしたが、今日は寒くなりました。写真は、打ち合わせでチェルシーの少しはずれのエージェンシーに出かけた帰りにみたシーンです。何かのセールと思いきや、別にモノを売っているわけではなく、これもアートの一つでした。

何かが新しいわけでもなく、ただ普通にChelseaのギャラリー街の真ん中に出ていたものです。別に特別上手だと思ったわけでもなかったのですが、この作品に吸い込まれるようにギャラリーの中に入り、歩いただけで「すっ」と気持ちが楽になった気がしました。こうした感覚というのは、不思議なものですね。

マンハッタンの暮らしは日々騒々しいし、何かと面倒なことが起こることが常です。そんな中、こうした「ほっとできる」空間が身近にあることさえ忘れがちでした。アートに決して詳しいわけではない僕ですが、NYのギャラリーの雰囲気は心を落ち着かせてくれる作用があるんだな。と改めて思った一時でした。

October 16, 2009

ちょっとした事件


昨日の午後、CNNなどで生中継で追いかけたニュースがありました。コロラドで、気球が制御不可能になり、気流に乗って流されているその気球の中に、子供が乗っている(入っている)という話です。詳細はこのYoutubeで見られます。100kmあまりもの距離をコロラドの平原上空を漂流し、最終的に落下した場所で救助してみたところ、誰も乗っていなかった。というなんとも間の抜けた話でした。

当事者の父親は科学者であり、この物体の実験をしていた最中に、近くにいた6歳の息子がいなくなり。。。という話でした。結局その息子は屋根裏に隠れていたようで普通に元気だったのです。かわいいお子さんだな。と思ったらお母さんは日本の名前の女性でした。浮遊している時間、メディアの飛行機が撮影のため追いかけたり、一般の空港を閉鎖するなど、かなり緊迫感のある事件でしたが、けが人ゼロで人騒がせな事件として終わりました。

そんな中、このWebページで何を伝えたいのかと言いますと、Web広告の盲点に関してです。Contextual Targeting、日本語では文脈ターゲティングと呼んでいますが、ページ中の記事の内容に「合った」広告メッセージを表示する。という手法です。簡単に言えば、デジカメの評価サイトにて、Canonの機種を評価する記事があれば、そのページ中にCanonのバナーやテキスト広告が表示される。という手法です。代表的なものが、Googleが提供するAdSenseというサービスです。

で、ここでも事件が起こったわけです。今回の記事は、決して明るい話ではなく、子供が入ったまま漂流していて生死すらわからない。といったようなシリアスな事件なのです。そのような記事の隣に大々的にオートミールのQuaker社の広告「マウスを置いて浮遊しよう!」というデリカシーのないメッセージが「合った」広告として自動的に配信されてしまったわけです。

この業界に長い僕にとって、この手の話は悪い例として引用されますし、特に新聞や雑誌の広告においては「ad/edit conflict」として避けるべきことなのです。ところが、インターネット広告ではその配信から管理すべてが機械的に行われるため、今回のように微妙な判断に間違いが生じるケースが「必ず」発生するわけです。割合からすれば、微々たるものですが、広告主からすれば「困ったこと」になるわけです。また、この事件が最大手の一つAOL社のページにて発生したのも複雑です。というのも、このターゲティングの仕組みを提供している企業とは以前、提携を前提に交渉した相手でもあり、こうした「事件」は事前に回避できる。と言い切っていた人達でもあったわけなのでなおさらでした。テレビにて世を騒がせた事件が、違う形でインターネット広告においても小さな事件を引き起こしたわけでした。

October 15, 2009

変化は着々と進行中


すっかり寒くなってきたニューヨークです。これから週末にかけて冷たい雨となり、それからぐぐっと冷え込んでくるような気配です。

さて、今日は久々に真面目なテーマを取り上げてみます。米国を引き金として世界を巻き込んでいる不景気ですが、ようやく回復の兆しが、ほんのわずかですが見えてきた気がします。不景気の最中に、従来のビジネスモデルが破綻し、復活する段階で新しいビジネスモデルとして蘇生するケースもよく見かける。と耳にしますが、これに近いことを最近感じたりするものです。

昨晩、制作プロダクションを運営する友人主催の寄り合いに呼ばれました。写真はその時のシーンですが、ここではニューヨークのFilm Maker達が制作したショートフィルムの発表や、友人の最近のビジネスを紹介したりする、かなりフランクなGatheringです。昨晩は全部で4種類のショートフィルムを見たのですが、質がかなり高いことに驚かされました。

一話が10分以下のエピソードをシリーズで制作しているモノが主でしたが、コメディ、シティライフ、ドキュメンタリー等々それぞれのシナリオ、キャスティング、カメラワーク、編集技術等々、テレビ放映や映画館上映にすぐにでもなり得るデキに、とっても驚いたわけです。それらのコンテンツはYoutubeなどを中心としたWeb上にて、HD品質にて無料放映されています。ニューヨークという街柄、Flim Makerが集まるのは事実です。僕が驚いたのは、そのコンテンツを披露する手段や場が「かなり」身近、いや普通になった。という点です。

一昔前であれば、同様の内容のコンテンツを制作しても、披露する場が「Independent系シアター」などに限られ、聴衆にリーチすることがかなり難しかったはずです。しかし今では、オンラインビデオ配信技術やSNSの発展のおかげで簡単に世界中の聴衆を引き込むことが可能になったわけです。この変化は映像コンテンツの世界ではかなり大きな変化でしょう。ハリウッドのように何億円もかけて制作する映画と、昨日見た4種類のフィルム。もちろんその規模や質が根本的に異なり、スケールの大きなコンテンツがなくなるとは思いません。ただ、小回りが効いて、歯切れのいいショートコンテンツの評価が高まる気配があるということでしょう。景気が上昇するにつれ、このエリアでの新しいビジネスモデルは確実に訪れる。と感じた夜でした。

October 09, 2009

さりげなくグローバル


早いもので10月も3分の1が経過しました。先週末は実家の磐田市でのお祭りがあり、今年は帰ることができずに、遠くから「きっと今頃は宮入りでもしてるだろうな」とその場にいけないことを悔やんでおりました。

とっても月並みな言葉ですが、ニューヨークはグローバルな都市です。いまさら、何をと思うかもしれませんが、普通に生活しているとそれが当然すぎてすっかり忘れてしまいます。例えば、地下鉄やバスで見る風景。いろいろな人種、肌の色、容姿、服装。そのバリエーションは見事なぐらいです。人を見ているだけで、飽きないのも事実です。ニューヨーク歴15年+といえどもそうなのは驚くべきことです。日本に行って、電車の中で座っていてふと思う、「皆同じだ」。という感覚がここではゼロでしょう。

写真はノリータで突然見かけた、建築関係の小さなリサーチプロジェクトの入り口です。ブラウンストーンの建物の中に、すっきりとした白いボードが目立ったので、「アート関連のインスタレーション」なのか。と思って覗いてみました。アートとは若干異なるものの、スイスの建築家関連のものでした。このような形で、街全体にさりげなく、世界中の息吹がちりばめられているのは世界中でもニューヨークだけなのかな。と、改めて思いました。

September 30, 2009

ルイヴィトン


高級ブランドには縁も興味もない僕ですが、さすがにルイヴィトンというブランドは知っていて、あの有名なパターンは見ればわかります。(本物か偽者かを見極めることなどできないですが)ここニューヨークでは、有名ブランドの店はたくさんありますが、街を歩いているような一般の人が有名ブランドのアイテムを身に着けている確率はかなり低いと思います。ブランドで自分を表現しようという意識はゼロに近く、そこは僕も気に入っている点です。

そんな中、ソーホーを歩いていたら写真のオートバイを発見しました。本体はカワサキの水冷4気筒、通称Ninjaです。ヨシムラの集合管にも目を惹かれましたが、それ以上に驚いたのが、シートです。なんと「ルイヴィトン」ではないですか。世の中にミスマッチというのは多くありますが、日本製オートバイ、しかもレーサータイプに、フランス高級ブランドのシート。というびっくりの組み合わせに意表をつかれたわけです。

ハーレーのシートを、特製リベットや刻印などによってカスタムメイドしている事例は多々見てきた僕ですが、さすがにヴィトンのシートは初めてだし、それがNinjaとは。さすがニューヨーク、何があっても不思議ではないですね。でも、このオーナーがどんな気持ちでこの不思議な組み合わせに至ったか、とても興味があります。その場に居合わせたら質問していたのに、残念でした。

September 25, 2009

アテンション 2


バスねたをもう一つ紹介します。コントラストが見にくい写真ではありますが、これはニューヨークの公共バスにつけられた電飾ビルボード広告です。iPhoneのカメラの性能が悪いので、かなり見にくいのですが、実際もほぼ同じような見え方になります。

つまりとても眩しい。ということですね。普通のようにバス停で待っていて、この電飾を装備したバスが来るとその明るさですぐわかります。乗降口の近くにビルボードが掛けられているため、乗車時には列に並んでいた客が一斉に眩しがります。眩しすぎて列からではビルボードの広告内容が全くわからず、正直早く車内に入って目を落ち着けたくなるわけです。

ただこの眩しさは、バスに乗り降りする時と、近くでバスが信号待ちしているときだけに限られ、通常の走行中に遠くから見る分には明るくてしっかりとメッセージを伝えてはいます。これも別の意味でのアテンションとも考えていいかもしれません。冗談はさておき、果たしてこんな眩しい電飾にする意味があるのか?一方でこのバスは「hybrid-electric bus」と言われており、タービンディーゼルと電気によるハイブリッドで環境を意識しているらしいです。

September 22, 2009

アテンション


日本が「シルバーウィーク」というちょっと驚いた名前の連休の間、こちらニューヨークでは「Advertising Week」という毎年恒例、広告業界の大小様々なセッションがニューヨークで行われ、広告関係者が世界中から集まる週間でもあります。

僕もそれなりにセッションに顔を出しています。今日ちょっと記憶に残ったのが、R/GAというクリエイティブでは比較的有名なインタラクティブエージェンシーのクリエイティブの巨匠2名が話したことです。広告業界はかなり複雑な状況にシフトしつつあり、従来のマス広告からインターネットやSNSを多用したコミュニケーション/エンゲージメントプレースメントへと変わっていく過渡期にあります。

R/GA社では、その過渡期に自分達のサービスをわかりやすい大きな2つの種類にカテゴライズしているようです。それが「キャンペーン」と「プラットフォーム」です。「キャンペーン」は従来の広告会社が得意としていた「アテンション」を誘引するアプローチ。一方「プラットフォーム」では「リレーション」を軸に置いたプレースメントとのことです。クライアントによって、そのどちらかだったり、両方の配分が変わったりとしているとのこと。この言い方は、かなりわかり易いな。と久々に気持ちよく聞けた次第です。

そのセッションを終え、外に出ていきなり目に入ったのが、写真のバスでした。ニューヨークでは有名な2階建ての観光バスですが、見事なD&G(今回はCosmeticsのようですが)のラップバスです。このビジュアルはさすがに目に刺さりました。近くにいたビル工事のワーカー達も一斉に騒いでいた次第です。これこそ、「アテンション」部分を180%振り切っている事例なのでしょう。と、即座に復習できたのもニューヨークならではですね。

September 18, 2009

クルーズ パーティー


昨晩は前職の同僚から招待された、マンハッタン洋上パーティーに参加してきました。彼は、データ分析の会社を立ち上げ、インタラクティブエージェンシーを顧客としたビジネスにて成功しており、時折会っては情報交換などをしている仲で、今回もその経緯で招待されたわけです。

East River側にて午後6時に出発するこのクルーズは、3時間かけて島の南端から西側のHudson Riverまで回り自由の女神に近づいてEast Riverに戻るというコースでした。その途中、アルコール類は飲み放題、立食からバッフェ形式のテーブルディナーという内容にて、約60名程度が2階建ての船に乗ってのことでした。

マンハッタン島を回るクルーズは観光用に種々あって、僕も来た当時に一度だけ付き合いで乗ったことがあり、それ以来でそれなりに楽しめました。15年前のことはほとんど覚えていないのですが、船からマンハッタン島を見て、「昔この辺に住んでいたなぁ」とか「あっ、外からみるとこういう景色だったんだ」などと新しい発見があったりするものだな。と、夜風を浴びながら、初対面の招待客らと仕事の話などで楽しんでいました。が、お酒も進みトイレに行くと、そこはまた別世界でした。そうなんです「船酔い」チームがうつろな目をしながら行列をなしているわけですね。トイレは男性用と女性用とそれぞれ一つしかなく、男性も女性も「seasick」になった人達はかなりつらかったはずです。話しかけても、意識朦朧でマンハッタンのきれいな夜景どころではない状態の人達が多分2割はいたのでは?と思います。

クルーズパーティーは、気持ちがいいイベントだし、逃げ場のない船で時間を共有するため、知り合いを作る意味では効果的でしょう。ただ、こうして辛い人達もかならず出てくるため、気をつけないといけないでしょう。たまたま僕は船には強い方なので助かったのですが、揺れがもっとひどかったらかなり悲惨なパーティーになる可能性もありますね。まぁ、2割がぼろぼろになって、それがクライアントであっても、あまり後を引かないってのもアメリカらしいな。と思います。