February 20, 2008

日本で見たもの


しばらく出張などが続き、忙しさに甘えつつ、ポストすることができませんでした。今も出張中でして、東京にいます。東京は思ったよりも寒く、持参した着替えでは寒さ対策が万全ではなかったです。ただ、昼間は暖かく、快晴が続き、仕事の忙しささえ忘れれば気持ちのいい滞在です。

写真のお店。なかなか立派な店構えです。これは埼玉県は川越市にあるお店です。昨年、学生時代の友人が急逝し、そのお墓参りの途中に川越に途中下車し、街を散策しました。川越は僕は初体験でしたが、小京都と言われているだけあって、街の一角に旧市外が存在してました。写真のような武家屋敷やレンガ建築などの古い建造物が残っており、東京郊外にありながら、独特の雰囲気がありました。

欧州でも、こうした旧市街区域を意識的かつ積極的に残している大都市を多くみかけました。残念ながら東京では最近すっかりみられなくなったのですが、ここで発見することができ、気持ちがほっとしたのは当然です。地方都市は様々な問題を抱えているとは思いますが、こうしてグローバルな視点からの「特徴」を前向きに維持していく姿勢はとても重要だと思ってます。日本に来る機会は数多くはないのですが、できればこうした旧市街を探索する時間を作っていきたいですね。

February 02, 2008

Vitamin Water


日本と同様、米国広告業界でも「飲料カテゴリー」は活発です。そもそもCokeやPepsiは米国オリジナルですから、当然と言えば当然です。そんな中、巨額な広告費を投下せず、地道にその販売数を増やしているのが写真のVitamin Waterだと思ってます。

僕はこのVitamin Waterにすっかりはまっており、冷蔵庫には欠かせないモノとなってます。僕がニューヨークに住み始めた頃にはなかったこの飲料。Webサイトを見ると1996年に設立された会社のようです。(正直、このWebサイトはあまり好きになれないのですが。。。)なぜ好んでしまったか。と理由を考えてみると、決して甘すぎず、あきのこない味も大事ですが、「もしかしたら健康的?」と思わせるブランディングにすっかりはめられているからだと思います。

Vitamin Waterなどという名前、Diet Cokeと同様に「あっぱれネーミング」でしょう。Vitaminを補充するのであれば、サプリメントを水で飲むのが最も効果的かつ健康的でしょう。すっきりとしたボトルのデザインと、このネーミングによって、のどが渇いたときに、Cokeは健康的でないから嫌で、水だと味気ない、でも健康にプラスがいいという僕のような典型的な「お気楽健康志向派」にとってまさにぴったりの飲料なのでしょう。

マス媒体ではほとんど見かけないこの飲料の広告です。が、街角で見かけた配送用トラックには見事なデザインがなされてました。飲料のようなカテゴリーにとって、ブランディングは生命線です。僕のような消費者をすっかり味方とし、設立10年で成功を収めたこのブランドと今後も付き合い続けていくことになるでしょう。

January 29, 2008

大統領選挙


アムステルダムから帰米後、少々忙しくブログが更新できませんでした。今日からまたスタートします。週末のユニオンスクェアの光景ですが、見事に大統領選挙の年をリマインドさせるものでした。どこからともなくDemocrat(民主党)の2大候補の集団が集まり、それぞれの候補のプラカードを掲げて、2つのグループが候補者の名前をコールしていました。写真手前はオバマ・グループ。後方遠くがクリントン・グループです。

僕は選挙や政治の専門家ではないため、「正しい」コメントはできないのですが、大統領選挙はメディアが大きく関わり、巨額の金額が様々な分野で動くことは周知の事実です。ここ数回の大統領選挙を見ていると、選挙区を回り続ける従来型、テレビメディアを駆使したキャンペーンという王道に加え、インターネット、ブログなどを利用したニューメディアも幅広く使われていることも事実です。今回はCNNとYoutubeのタイアップによる、公聴会も新しい取り組みでした。

専門的なコメントはお任せするとして、僕にとっての今回の大統領選挙は、11月の最終的な大統領選挙よりも、Democratの代表がどちらになるかという方に興味があります。ObamaかClintonか、まさに最後の最後までわからない状況にあるといえます。多分、2月5日(火)の結果でどちらになるのかは予想がつくのですが、その日の盛り上がりが今から楽しみです。個人的には今の大統領さえ終わってくれれば、僕にとってはOでもCでもどちらでも構わないので、どちらになっても前回の大統領選のような脱力感はないとは思ってます。2月5日は出張でボストンにいる予定ですが、そちらのローカル報道の状況も楽しみです。

January 16, 2008

アムステルダム - 2


アムステルダム滞在も今日で最後。明日の飛行機でニューヨークに帰るのですが、欧州に来ていつも経験する「帰りたくない病」はここアムステルダムでも発症してます。

カンファレンスでは、欧州を中心に数多くの国の人達と話しました。国名をあげれば、英国、オランダ、フランス、ドイツ、イスラエル、スペイン、南アフリカ、そしてアメリカなどです。皆普通に英語を話し、普通に仕事の話ができるこの環境はとても刺激的でした。アメリカにいると、自国で何でもできそのまま完結してしまうため、自分のことを中心にしか考えない発想が根底にあります。ところが、ここ欧州では、自国もしくは自分の地域が中心ではあるものの、それ以外の地域への関心やリレーションは当然のように扱う「血」を感じました。欧州に長く滞在されている方からすれば、異なる意識/見識があると思います。が、日本とニューヨークに長い僕にとっては、新鮮かつうらやましい環境だと素直に感じた次第です。

とはいえ、気候としては、アムステルダムは肌寒く、暗く、雨がちな気候で少々Depressingな感じでした。今日の午前中に太陽が出たときはとてもうれしく思い、やはり太陽の力はどこでも大きいなと思ったわけです。このアムステルダム。小さな街ですが、とても好感が持てた理由のひとつが、「自転車大活躍の街」だからでしょう。磐田で育った僕は自転車は必需品でした。運転なら負けないし、小学校の頃には「自転車模範運転競技会」の学校代表になったほどですから。ここでは、写真のように自転車が庶民の足になってます。若者からビジネスマン/ウーマン、親子含め、たくさんの人達が自転車を有効に利用し、道路にも自転車専用レーンがあり、しっかりとworkしています。「ブームをちゃっかり利用し自分の名声を高めたよね、ゴアさん」なんて、思いもしないぐらい普通に自転車を利用している人達がとてもエラいと思います。

January 14, 2008

オランダでの発見


年明け早々、オランダはアムステルダムに来ました。ニューヨークより若干肌寒い気候です。ここでは、デジタル・コンテンツの配信に関するカンファレンスに参加することが主目的です。到着後、早速街を散歩すると、予想通りいろいろな発見がありました。

運河を中心とした道路や建物の設計構造。トラムを主役とするマス・トランジットと活躍する自転車。高さ制限が確実にありそうな市街地の開発。とても丁寧な人たち。そして、ほぼどこでも英語が通じ、話す英語もとてもきれい。などが印象的で落ち着きのある街です。一方、マクドナルドやバーガーキングなどの米系ブランドも進出しており、それら原色の看板は妙に浮いていて、嫌悪感さえ感じさせます。

さて、写真の乗り物ですが、散歩中時折みかけた「ミニカー」です。日本の軽自動車よりも確実に小さく、Smartに比べてチープ感がかなり高い4輪車で、僕にとってはとても気になる存在でした。2シーターの軽そうな車体で、エンジンの音は原付もしくは125CCクラスの2ストロークっぽい感じです。ホテルに帰った後、早速調べてみると、このようなWebサイトがありました。オランダ語はわからないのですが、Web翻訳を頼りにいろいろと翻訳してみると、この車を乗るには免許証は必要がないようです。

さらに、車椅子の収納を簡単にしたモデルや電気自動車も開発されており、さすが欧州だ。と改めて思った次第です。値段はベーシックトリムで1万ユーロを超えていて、これも驚きでした。つまり、日本円で150万円は超える価格ですから。果たしてこの車の価格150万円は妥当なのか、それともユーロが高すぎるせいなのか、製品としては賞賛に値するだけに、値段の高さがちょっと残念です。価格はともあれ、どなたかこのCantに乗ったことがあればその感想など教えてください。

January 08, 2008

2008年です


遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。皆さんの年末年始はいかがでしたか?僕は例年通り静岡に帰省し、初詣に出かけ、同級生達と昔話から仕事や世の中の話題まで、楽しい時間を過ごしてきました。小中高時代のやんちゃな遊びや冒険など、今考えればくだらないことを、友達と一緒に経験してきたことは宝物ですね。

ニューヨークの最近はとても暖かく、今日などは半袖でもおかしくない程の気温でした。普通では寒さで凍えるこの時期に、こうした陽気にWelcomeされると、当然街を歩きたくなります。そこで発見したのがこのトラック。ご存知UPSの宅配トラックです。以前、Fresh Directという食料品の宅配サービスを取り上げました。ニューヨークでは自転車で快走しているメッセンジャーから、バン、そしてこうしたUPSなどの宅配トラックがとても忙しく動いています。それゆえ、駐車違反の可能性も高く、FedexやUPSのトラックが切符を切られている姿はよく見かけます。

さて、この写真。赤いコーンがUPSトラックにしっかりと鎖で結ばれています。この意味するところはいったい何なのでしょうか?こうすることで、駐車違反を免れようとしているのか、それともドライバーの趣味でただ単にこうしたポーズをとっているのか。正直わかりませんでした。ドライバーも荷物の出し入れに忙しそう質問する隙を与えてくれなかったので、あえて黙って写真だけ撮った次第です。

amazon.comのヘビーユーザーである僕にとって、切符云々はどうでもよく、自分の購入した商品がしっかり届けられるかだけが問題です。UPSでは過去かなり苦労させられました。最近はよくなってきたのですが、やはりFEDEXに比べればその信頼性は低いでしょう。2008年もオンライン全般におけるビジネスは拡大傾向にあります。コマース分野もその拡大に貢献しているわけで、こうしたロジスティックスもその業界成長に貢献しているわけです。今年も去年以上にオンラインショッピングをする僕にとっては、この茶色のトラックにお世話になるわけで、それゆえ期待もしたい。ということで2008年のはじまりとさせてください。

December 28, 2007

ありがとう 2007年


クリスマスも終わり、今はカウントダウンに向けて一段落のニューヨークです。2007年も終わりを迎える今、この一年を振り返ってみると様々なことがありました。泣いたり笑ったりの一年でしたが、今思うことは元気で居られたことが一番の幸せかもしれません。

ニューヨークのような場所に住んでいると、何かとストレスが多いのは当然です。そのストレスに負けないためにも、体の健康が一番だと最近特に思う次第です。とは思いながらも、好きなお酒は続けているのが現状です。2007年最後のテーマは、この写真の地下鉄車両内広告です。

ニューヨークの地下鉄で「S」ラインという短距離路線があります。「S」はShuttleのSの意味で、マンハッタンとブルックリンに走ってます。マンハッタンではグランドセントラル駅とタイムズスクエアを結ぶ短い3両編成の車両ですが、時折派手なプロモーションが展開されてます。

写真はその一つで、とあるウィスキーの広告です(ブランド名は忘れてしまいました)。以前、バスや車をラップする屋外広告はテーマにしましたが、今回は車内ラップ広告です。「車両枠買いきり」というパターンは日米よくあるのですが、「車両内全面ラップ」というのはさすがに大胆で、かなりエンゲージメント感があります。特に今回はウィスキーでして、写真で居眠りしているお兄さんは酔っ払っているのかと勘違いするように、どこかウィスキー臭が漂う感があります。感心したのは、ポスターすら満足に貼れない人達が、よくこの窓ガラスや扉のくぼみなどをしっかりカットして、このラップ広告を車両内に貼れたということです。

天晴れ感のあった広告を2007年の締めくくりとさせていただき、皆様の来年の幸せを願います。もちろん、僕も体に気をつけ、元気な2008年を迎えたく思ってます。

この一年、お付き合いいただきありがとうございました。

December 18, 2007

2 Way Communication


今年も残りわずかとなりました。ニューヨークも寒さが厳しくなり、街の賑やかさに加えて年末ムードを一層盛り上げています。

昼間でもマイナス気温のこの日に、HBOビルの1階入口にて写真の女性たちがクリスマスソングを上手にコーラスしながら、販促活動をしておりました。HBOとは、Sex and the CityやThe Sopranosなどで有名な、映画専門ケーブル放送局です。ニューヨークのミッドタウンにこの放送局の本社があり、その1階では、HBOグッズを販売する小さなショップがあります。

このビル自体、名前がついているわけではないのですが、その影響力の大きさか、人気の高さからか人々はHBOビルと呼びます。といっても、メディアや広告関連の人々だけかもしれませんが。さて、HBOサンタの彼女達、とても寒そうです。実際に氷点下なのでかなり寒いはずですが、とても楽しそうに合唱し、往来に語りかけつつ、HBOショップのチラシを配っていました。

東京でも、ティッシュやちらしを配る姿を頻繁に見かけます。必ず無表情か、もしくは不明瞭な日本語で何かを言いつつ配っています。こうした場合、受け取る方も同じく無表情もしくは少々暗くなってしまうのは私だけでしょうか。米国にいて思うのは、始まりは2 Way Communicationです。その先はいろいろと複雑なのですが、まずは対話から。日本の昔もきっとそうだったと思います。

December 04, 2007

Free New York Post!


12月になりました。寒さがぐっと厳しくなったニューヨークの街中で、「フリー ニューヨーク ポスト!」というきれのいい声が聞こえてきました。写真の女性がその声の主で、昼間でもマイナス気温の中、無料の新聞をきびきび配っていたのです。

ニューヨーク ポストの無料配布は実際よく行われています。タブロイド版のこの新聞、Daily News紙と共に、ニューヨーカーにはかなり馴染みの新聞です。普通はKioskや街のデリなどで25セントで販売していますが、週に1,2日、Promotional Copyとして無料配布される版もあります。紙面は25セントのものと全く同じですが、外側に一枚スポンサーの広告でくるむような形にて無料配布されるのです。

米国メディア業界において、新聞を中心とする紙媒体は、インターネットの普及や消費者の紙面離れなどの影響からビジネス的に厳しい状況だと一般的に言われています。これは世界的な現象であるはずで、特に日本でも新聞業界は厳しい状況におかれていると思われます。特に、日本の新聞の場合、購読料による収入の割合が高い点、人口の自然減や紙面離れという環境の変化とともに、かなり危険な状況かもしれません。一方米国では、もともと広告収入に重きを置いたビジネスモデルにて新聞社が経営されてきました。それゆえ、こうした「無料配布」などが思い切って行うことができるのでしょう。日米両方で「厳しい」といわれている環境ですが、こう考えるとどちらが本当に厳しいのかは明確です。

さて、無料でもらった新聞でしたが、スポンサーは携帯事業者のT Mobile。新規契約すればキャッシュバックというキャンペーンのメッセージでした。

November 28, 2007

FCB


感謝祭も終わり、寒さも厳しくなり、ニューヨークはクリスマス商戦にすっかり火がつき始めました。テレビを見ていても、コマーシャルの質がすっかり変わっていたのも1週間ぶりにNYに帰ってきて気がつきました。今年も感謝祭の休暇を利用して、バルセロナに行ってきたのです。

このタイトルにあるFCBと料理が旅行の当然の目的でした。FCBは広告業界にいると「DraftFCB」というシカゴ拠点のIPG系大手広告代理店を想像しがちですが、僕にとってのFCBはもちろん、Futbol Club Barcelonaです。昨年同時期に観戦して以来一年ぶりのCamp Nouで今年の相手はDeportivoでした。試合は3対0の圧勝。Deco, Ronnyなどの主役は怪我でプレイしなかったけれど、Messi, Bojanなどの若手の大活躍に加え、Puyol, Xavi, Iniestaのスペイン代表トリオのSureでかつ攻撃的なサッカーで、ファンを十分楽しませてくれました。

このFCB。歴史は100年以上にもなります。スペインは悲惨な内戦を経験したのですが、カタルーニャ地域の首都としてフランコ軍に最後まで抵抗した場所です。とくにフランコはレアルマドリッドファンだったようで、マドリッド征圧後、FCBの中心でもあり、各種トロフィーを保管してあるこのCamp Nouを徹底的に攻撃してきたという話を本で読みました。このような様々な歴史を乗り越え、カタルーニャの人々の心をしっかりと捉えたまま、攻撃的なサッカーの代名詞といわれているバルサスタイルを守り続けるこの場所は、アメリカの商業的なスタジアムとは一線を画したものとして、僕の心にも深く刻まれています。

残念ながら、昨年はタイトルに恵まれなかったFCBですが、今年のメンバーで、是非ともタイトルを手に入れて欲しいと願っています。さらに、サッカーのスタイル以外にも、米国の商業主義に振り回されないような独自のマーケティングスタイルを今後も継続し続けて欲しいと思ってます。

November 21, 2007

ゴミ箱のメッセージ


米国では明日から感謝祭の連休が始まります。日本で働いていたころ、クライアントであった米系保険会社が「Thanks Givingだから仕事しないよ」と言い切っていたことを思い出します。そうなんです。この連休は日本で言うお盆のようなモノなので、実家で家族・親族と共にすごす重要な祝日なのです。ただ、僕のような家族のない移民は暇になり、人の少なくなったマンハッタンを楽しむこともできます。

さて、こうした年末行事を迎えたグランドセントラル駅も人の往来が激しくなってきた気がします。その中で、写真のゴミ箱を発見しました。黒・赤・白とシャープにデザインされたこのゴミ箱。メッセージは Glida's Clubという北米でのがん患者、経験者、そしてその家族を支える組織のものです。米国ではこのようなNPO的な組織が様々なレベルで存在し、共通のテーマを持った人たちのために情報共有や交換、さまざまなアプローチを紹介する場所を提供しています。

ゴミ箱とGilda's Club。全く何の関連性もないのですが、こうしてトラフィックの大きな場所に、公共性のある組織が公共性の高いオブジェクトに対してメッセージを添えておくというアイデアはすっきりしていて心地よいと思います。残念ながら、日本では公共のゴミ箱が少ないため、ゴミ箱は利用できないのですが、公共物を有効にメッセージング・ビークルとして利用するという発想は面白いと思います。ゴミ箱に関して言えば、「ゴミも自分の持ち物」という発想に変わりつつある日本の姿勢も、世界に誇れるモノだと思っています。

November 14, 2007

しゃべるスタンド


出張が続いていて、なかなかこのブログを更新できないのが少々残念です。が、こうして米国の都市を移動していると、新しい発見があったりして楽しませてもらうこともあります。

今回は、オハイオ州で出会ったガソリンスタンドです。写真は一見したところ、ニューヨークでも見る普通のBPのスタンドです。いつもどおり、レギュラーを選択し、ノズルを差込み、レバーを引いて給油しました。すると、写真内数字の2番の左横の場所から「BPのクレジットカードを作ろう!今だったら10ドル分無料ガス進呈!」機械的な声が聞こえました。

これもアメリカ式マーケティングのひとつなのですね。ユーザーからしてみれば、給油中に機械的な声でマーケッターからの「オファー」があっても、ピントくるはずないと思います。以前、クレジットカード会員のデータを元に、広告メッセージやクーポンをディスプレーに表示させる仕組みを考えたことがありますが、音声までは無駄だと思ったことを思い出します。米国流の競合状態を常に念頭に置き、他人と変わったことをする精神には「イノベーション」の原動力を感じます。が、時にこの精神が「だめアイデア」をも生み出すこともあります。余裕なのでしょう。

スタンドで言えば、以前米国の友人を連れて日本のガソリンスタンドに入ったことを思い出しました。数名の定員がいっせいに大声で駆けつけて、車を取り囲むその流儀に、友人は腰がすくんでしまったらしいです。確かに、何もしらないと怖いかもしれませんね。機械の声 vs 人間の声。僕は人間の方が好きです。

November 03, 2007

進化したイエローキャブ


大きなコトから小さな部分にいたるまで、ニューヨークは様々な進化を遂げていると思います。特に、Bloomberg市長に変わってからは、「なるほど」と思わせるような出来事がたくさん起こっています。ビジネスで大成功を収めた億万長者が、パブリック・セクターの中でも最もタフと言われるニューヨーク市長を的確にこなしている姿は感嘆に値します。

と、いきなりの市長礼賛でしたが、写真は最近発見した小さな部分での進化です。イエローキャブの座席に組み込まれたディスプレイとクレジットカード機器を搭載したタクシーを最近よく見かけます。巷では、タクシーへのGPS義務付け等々での反対デモが行われていましたが、実際に客として乗車してみると、これはこれで便利なのです。

まずはディスプレイ。左側には詳細な地図が表示され、車の進行状況が地図上にて一目でわかります。これが問題となっていたGPSなのかと思いつつも、乗客にとっては安心感があり便利です。右側はABCニュースのビデオが放映されてます。ESPNなどのスポーツチャンネル、NY観光案内などのビデオコンテンツもタッチパネル操作で見ることができます。タクシーの中で暇なときには役に立つ仕掛けでしょう。電気を余分に消費するためバッテリーに気をつける必要がある。と運転手が言ってたのは少し可愛そうです。

そして、左上はクレジットカードリーダーです。ようやくついたのか。というのが本音です。というのも、カード社会の米国ではあまり現金を持ち歩かないため、タクシーに長時間乗った場合、20ドルの現金が払えず近くのATMまで余分に乗ったことが何度かあったからです。そんな事がこの機器が装着されたことで、回避されるわけですね。空港から市内への移動もこれで一安心です。

とまぁ、便利になったタクシーです。が、相変わらず夕方のラッシュアワーの空車は少ないし、くさくてぼろぼろの車もまだ見かけるし、ハイテクになったのはいいですが、まだまだ根本的に改善すべきことはたくさんあると言えるでしょう。

October 20, 2007

カンファレンス・ビジネス


こちらに来てから数多くのカンファレンスに足を運んできました。今週もシカゴで開催された、ダイレクト関係のカンファレンスに参加してきました。写真はその会場風景で、新設されて間もないMcCormick Place Westにて実施されました。タクシーの運転手によれば、West会場でのカンファレンスは今回が2回目のようです。

新しい会場にて行われたカンファレンスは、運営上の小さなトラブルもありましたが、無事終了しました。米国にてカンファレンスに出るといつも思うことが、慣れた運営です。カンファレンス運営の専門会社がイニシアチブを取っているはずですが、どの業種のカンファレンスにおいても流れやプロセスは同様で、不測の事態を除いては混乱のおきない段取りになっていることが見事です。内容の良し悪しは別として、運営面では見習うこともとても多いと思います。今回もこの広く新しい会場にて、多くのスタッフを動員してテキパキとプログラムをこなしていたのは見事でした。

米国型カンファレンスにおいて、一般的に講師→聴講者のOne Way Communicationに慣れているアジア人としては、言葉の問題も含め、米国流の「インタラクティブ型」や「ネットワーキング」には身を引きがちですが、その考えを180度転換し、笑顔で気さくに話してみればそのコミュニケーションは広がることになるでしょう。

さて、私自身、今週から多くの出張が控えていてこのBlogの更新がもたつくかもしれませんが、ご了承お願いします!

October 11, 2007

アイボール


車の駐車場近くにて、シンプルな屋外広告を久々に見かけました。屋外広告はその性質上シンプルな表現やクリエィテイブが多いのですが、これは「目が大きなかえるの写真」+「Eyballs? のタグライン」というこれ以上の意味がなくかつべたなモノでした。

広告主は実際にこのOOH枠を販売する媒体社 Van Wagner社です。つまり在庫として自社広告をあてていたわけですね。米国にて空港から高速道路を経由して都市部に入った方ならほとんど気づくと思われますが、巨大な看板が連続して登場してきます。総額8000億円市場の米国OOH広告業界の中で、大手VW社もこの混乱が続く広告業界で生き残りをかけて必死なのでしょう。

テレビ、新聞、雑誌などの既存メディアから、インタラクティブやモバイルなどへ進化していく過程の中、OOH業界も店舗メディアやデジタル看板などの新しいコンセプトをもたらしています。そんな激しい状況で、何が最も大切なのか?という問いかけに「さっ」と答えているのが、この看板なのでしょう。「アイボール」この言葉は、今の米国広告業界にてどの分野にいる人でも考えていることです。決して新しいコンセプトではないこの用語ですが、混沌としている状況ゆえ必要なのかもしれません。どんなに技術が進歩しても、かえるも人間も目玉は2つより多くならないわけですし。

October 03, 2007

スポーツバーでのサプライズ


10月に入りました。「リサイクル」のテーマではじめたこのnmuraブログもおかげさまで1周年です。ポストする頻度が若干スローになっているものの、ここまで続けられたことも読んでいただいている皆さんのおかげです。これからも続けていく予定ですので、おつきあいください。

さて、MLBはプレイオフが始まります。ヤンキースも10何年連続で出場することになりました。1球毎の真剣勝負は見ごたえがあるので、今年こそはワールドシリーズまで進んで欲しいものです。大西洋の向こう側では、サッカーシーズンがすっかり始まってます。チャンピオンズリーグや欧州選手権予選等、とても忙しいスケジュールの中、着々とレギュラーシーズンの試合がこなされています。

そして僕は、FCバルセロナの試合を見るため、以前のテーマでも取り上げたニューヨークきってのサッカースポーツバーに今年も普通に通っています。先週末のLevante戦を見に行ったところ、試合開始前にただならない雰囲気でBarcelona Anthemがバー内でかかりました。で、遠くの方からゆっくりと紳士が歩いてくるではないですか。それが、写真中央の Joan Laporta会長なのでした。最初は誰なのかわからず、近くのファンに聞いたところ、バルサの会長だとの返事があり、ファンは試合開始そっちのけでLaporta氏を取り囲み、握手やサインを求めてそれに笑顔で応えるLaporta氏でした。

ビジネスの用事でニューヨークに来た空き時間に、バルセロナファンクラブのニューヨーク支部でもある、このスポーツバーに足を運んでくれたようです。会長自ら異国のファンが集まる安バーに足を運んでくれるとは、なんだか僕もいたく感動たのは自然です。ある意味ステレオタイプ的な米国流スポーツマーケティング理論でははかりきれない、欧州スポーツとファンとの接点=底力を目の当たりにした思いです。これで、より一層バルセロナ熱が増してしまいました。

September 28, 2007

落書きでリバイブ


9月も末ですが、蒸し暑い日が続くニューヨークです。不快なホームで地下鉄を待ちながら、何気なく広告を見ていると、何とも心地よい落書きを発見しました。

本来であれば、広告に落書きがなされると広告主も代理店も「心地よい」などと言っていられないものです。が、この写真の場合、もしかしたら落書きがコピーと一体化していてもいいのでは?言い換えれば、落書きのように見せて、実は広告コピーなのでは?そうであれば、かなり辣腕なクリエイターかも。と思わせるような内容でした。

広告主は Palmで、Yahoo!とのタイアップであるのは一目見てわかります。私もPalm Treoの利用者で、Yahoo!をTreo携帯からアクセスするヘビーユーザーでもあり、この便利さには満足してます。さて、注目の落書きですが、「GO HOME, GET A LIFE, AND STOP CHECKING YOUR EMAIL! ハート」となってます。なかなかいい言葉ですね。シンプルでかつ言いたいコトがすっきり伝わってきます。ここまで携帯やメールが進化してしまうと、メールや携帯がない時間を持つことは、逆に大変重要なのかもしれません。忙しくて暑いニューヨークの地下鉄ホームで、久々に見つけたヒットでした。

September 20, 2007

不思議なオートバイ


出張でスペインはマドリッドに滞在しました。仕事面ではそこそこ収穫もあり、3泊と短すぎる滞在でしたが充実感はありました。米国に長ければ長いほど、欧州には頻繁に出かける必要があると、最近は特に強く感じます。欧州の国はそれぞれに、長年の歴史があり、それ故人々の生活に誇りとアイデンティがあります。米国にもあるのですが、どうも作られた意識という感じがしてしまいます。まぁ、難しい話は忘れることにして、今回の滞在で最も驚かされたのが、写真のオートバイです。

今まで見た3輪の車両は必ず前輪1つ、後輪2つという構成でして、それに目が慣れてしまってました。今回マドリッドの街路で発見したオートバイはなんとその逆だったのです。思わず写真を撮ってしまいました。これが米国なら得意の待ち伏せを敢行し、持ち主に質問するのですが、何せここはスペイン。スペイン語ではビール一本頼むくらいしかできない僕には、質問などもってのほかです。写真だけで後はそれを元にリサーチしたわけです。

リサーチの結果、このオートバイはイタリアPiaggio社製MP3というモデルのようです。写真で判断する限り、かなり新しいモデルのようです。なんだかゼットンのような顔をして手が二本あるような、とてもとても不思議なデザインだと思いました。是非とも走っている姿が見たいものですね。

September 14, 2007

移動体広告?


テニスのUSオープンも終わり、日もぐっと短くなりました。いよいよニューヨークの秋が始まります。今回の発見はまたまた車にまつわる広告メディアです。写真のトラック、その狙いが一目でわかります。トラックに大型スクリーンを搭載した移動体メディアということなのでしょう。

とてもわかりやすいこの仕組み、いかにもアメリカらしいと思いました。ただ、冷静に考えた場合、果たしてこのスクリーンを何に使うのが最適なのか、これがわかりにくいのです。車が走行中に動画が再生されるとしたら、通行人がその動画の内容を理解することは不可能だと思います。メッセージが伝えれらないので意味がありません。となると、停車中だけがこのサービスを最大化する唯一の機会ということになるのでしょうか?停車中に、動画(もちろんスチルでもOK)の広告を流すことが、どれだけの Eyeballを獲得できるのか。動画である必要があるのかなどなど疑問は増えるばかりです。

広告ではなく、楽曲のPRなどに利用するのはいけるかもしれません。ただ、最近のニューヨークは停車中の車がスピーカーで音を出すことは禁じられているため映像だけの仕掛けになってしまいます。などなど、発想はシンプルで理解しやすいけれど、実利用にはあまり向かない典型モデルのような気がします。こうした「あれっ」と思わせるビジネスモデルに遭遇すると、愉快になるのは僕だけでしょうか。

September 06, 2007

がんばれ、ラジオ


ニューヨークでは夏の終わりを告げる風物詩「US Open Tennis」が開催され、同時期に New York Fashion Weekがミッドタウンにて行われ、そのまま秋突入という時期を迎えています。街には秋の気配が漂いつつも、まだ暑い日が続いているのは夏が好きな僕にはうれしい限りです。

そんな中、前回取り上げた「広告ラップ車」の中でも「熱いラテン系FM局」を見かけました。ベース車は高級四駆ランド・ローバーですが、そんなことはおかまいなく「赤・緑・白」のメキシコカラーに濃いめのお兄さんの笑顔、「イカす!」感じが妙に新鮮で気に入りました。

米国マーケティングにおいて、ヒスパニック市場は大きく、ラジオ局はもちろんのこと、スペイン語専用テレビ局(地上波含む)、雑誌、新聞等々、米国内でのヒスパニック人口率の増加に伴い、メディアも成長しています。そしてこうしてラジオ局のベタなプロモーションを見ていると、同時に「ラジオがんばれ!」と言いたくなります。インターネットの成長に伴い、新聞や雑誌などの紙媒体の広告収入は苦戦していると言われています。しかし、ラジオはその影響を受けていません。逆に、Podcastやインターネットラジオ等の新しいDistributionが生まれているため、ビジネスチャンスは拡大しているという見方すらできます。

僕はラジオが好きです。視覚によって邪魔されない、語りの深さや語っている人の心の本質など、忙しい日々では忘れてしまいがちなことを改めて気づかせてくれるメディアだと思っています。目を閉じて、ラジオやPodcastのストーリーに耳を傾けると、そこには無限の世界があり、想像力やクリエイティビティを拡げてくれるはずです。写真の「アツい」ラジオ局では、音楽中心であり言葉も理解できないため、こうした期待はないのですが、これはこれでわかりやすさが気に入ってます。とにかく、ラジオにはこれからもがんばって欲しいのです。