January 30, 2009

バルセロナ Again


週末にかけて、またまたバルセロナに行ってきました。目的は2つ。FCバルセロナの試合観戦とカタルーニャ料理を楽しむ。といったシンプルなものでした。よって、機中1泊、バルセロナ2泊という強行軍でしたが、それはそれで効率的で気に入っているスタイルです。

写真はホームスタジアムの外にある即席土産店です。土産にはあまり興味がないのですが、バルサ色が強いこうした店には脱帽です。この日はレギュラーシーズンの試合で、対Numancia戦でした。Numanciaは今年から1部に上がった弱いチームですが、シーズン初戦のバルサ戦にホームで勝利したチームなのです。今年のバルサはかなり強く、シーズン後半になった今でも、敗戦はこのAwayでの1敗だけなのです。

そして唯一負けを喫したNumanciaを今度はホームに向かえて、試合が行われました。結果は4対1の快勝。風がとても強く寒い夜でしたが、想像以上の攻撃的なサッカーに、かなりしびれた夜でした。

とまぁ、今回はすっかりバルセロナ話で終わってしまいました。が、こうして時折米国を離れ、おいしい食べ物とエンターテイメント化されていないスポーツを楽しむことも必要だな。と、またまた感じたバルセロナでした。

January 21, 2009

オバマ大統領誕生


懸念視されていた大きな混乱や事故もなく、無事にオバマ大統領の就任演説が執り行われました。正直ほっとしました。

写真は昨日20日のニューヨーク デイリー・ニューズ誌の表紙です。この記念すべき日を記念に残そうと、米国のメディアというメディアは紙、電波、デジタルすべてオバマ大統領一色でした。しかし300万人近くも集結するイベントなど、今までもちろん見たことも感じたこともなかったのですが、その大規模さぶりには圧倒される一方でした。

就任演説は、選挙戦の勝利演説に比べ、優等生的であったと個人的には思いました。が、「就任演説」という類のものである以上仕方ないわけですね。前任者とは比較にならない程、心に染み渡りました。ひとえに、主語が「America」ではなく「We」であったことに起因すると思います。それ故、世界中の人達の興味と同意を得ることができたのでしょう。世界から一般的には嫌われているアメリカを、根本から変えて行こうとするような強い姿勢を感じた演説は、僕のような移民+マイノリティーの心を確実に捉えたはずです。

確かに経済は厳しく、現実の生活面では悪い話ばかりなのが現状です。しかし、こうして希望の灯をともしてくれることが、実際に起こったという事実がある点、まだまだ神様、仏様から見放されているわけではないのですね。

January 19, 2009

家電量販店No2の倒産


12日の週のニューヨークではいろいろな事件がありました。冷たいハドソン川に、被害者ゼロで奇跡的に不時着に成功した、明るい話があれば、以前ブログでも取り上げた、家電量販店業界2位のCircuit Cityが、会社更生法適用の努力もむなしく、金曜日に倒産することに決まりました。さらに、Bank of AmericaやCitibankのような米国の大手銀行の経営状態もより一層険しくなってます。

破産を宣言したCircuit Cityの近くを、土曜日に通りかかったところ、目を見張る群集の多さに僕も思わず引き込まれてしまいました。つまり、「在庫一層処分。店じまいセールス。」をしていたわけです。何か、掘り出し物があるかどうかを探しに、僕も群集の一人となり、店内に突入してみました。ラッキーにも店外に行列はなく、スムーズに入れたのですが、店内は写真のようにごったがえしていました。店員に聞いたら、朝7時から開店したようで、中には4時過ぎから行列をなしていた客がいたようです。

掘り出し物は、寒い中、早朝から並んでいるガッツあるショッパーに取られてしまったのでしょう。中では、DVD、デジカメ、PCなどまさに在庫一層処分市。でも、割引額は思ったよりもすくなく、どうでもいいものは30%オフ程度ですが、定番アイテムは10%程度であり、これならAmazonで買っても同じだな。と思った次第です。

僕自身、ひやかし半分で入ったので、値段感覚はどうでもよく、それよりも、この群集の嗅覚の鋭さには驚きました。「年明け後、ニューヨーク界隈のモールやアウトレットががらがらで、どこに消費者がいるのかわからない」と丁度友人と話していた矢先に、この騒ぎ。確かに、小売でモノが一気に売れなくなったと聞いていたのですが、こうして「じっと」タイミングを見ていたわけですね。たいしたものです。

さて、今週はいよいよオバマ新大統領の就任演説があります。新しい時代に向けて、「Change」がいよいよ始まるその一瞬が今からとても楽しみです。

January 13, 2009

テレビのデジタル化 - 日米事情


すっかり遅くなりましたが、新年おめでとうございます。今年も正月は静岡の実家で過ごしたのですが、比較的暖かだったような気がします。さて、いよいよ2009年が始まりました。世界中どこを歩いても「不景気」の言葉がついて回る「今」ですが、明るく前向きな気持ちだけでも維持していきたいと強く思っております。

こちら米国では、来週に予定されている、オバマ次期大統領の就任演説に向けてざわざわと忙しくなってきたような気がします。ニューヨークの街角でも、オバマグッズを並べる露店が多々出現し、お祭り感を後押ししております。そんな中、今年最初の記事は、ちょっとクールに「米国のデジタルテレビ化」に着目してみました。

写真のポスターは郵便局の一角にひっそりと貼られていたものです。米国では2月17日に一斉にデジタルテレビ化に踏み切ります。つまり、17日以降、アナログテレビだけを所有している人達はテレビが全く見られなくなるわけです。当初は買い替えができない人達のために、コンバーター購入費用を政府が負担するといったアイデアがあったのですが、その案もすっかり却下され、「切り捨て」モードでの強行切り替えが実施されます。つまり、デジタルテレビを保有していない人達がテレビを見るためには、数千円のコンバーターを買ったり、アンテナを調整しなければならないわけです。

一方、日本では画面右上に「アナログ」という表記を出してみたり、サイマル放送期間を延長してみたりと、様々な「役人や関係者による意味不明な微調整」が行われているように思われます。世界の歴史を顧みても、何万人もの人々を調整して皆が満足のいく解を出すことは不可能な中、一歩引いて考えると無駄な努力と投資が行われているのが実体なのでしょう。

「イノベーション」を本気で推進したいのであれば、少々乱暴と言われようが、米国流にばっさりと割り切る考えがまずありき。と、このデジタル化の対応一つとっても思わせられました。Recessionの2009年。本当の「イノベーション」に踏み切らなければ、泥沼から抜け出せられなくなる。と自分にも言い聞かせつつ、2009年最初のポストといたします。