April 30, 2011


すっかり春になりました。とても気持ちがいいです。先週とは異なり、この週末は快晴です。Plenty of sunshineの週末は、心も体も爽快な気持ちになり、やはり外に出たくなるのが本能なのでしょうか。

今年の「春」は、いろいろなコトを考えさせられました。東日本大震災が起こった時期は、日本では年度末ということで、仕事や学校に様々な節目がある時期でした。普通でも出会いや別れが日常的に起こる時期に、想像を絶する状況になってしまったわけです。前にも取り上げましたが、日本の桜は格別です。美しさもそうですが、人々が桜に寄せる想いの多さや多様さは、日本ならではと思ってます。それゆえ、大震災と桜に関する記事を読んだりしながら、なるほどと思ったりしていました。

その桜の時期に、僕は日本に居る事ができず、とても残念です。毎年行きたいな。と思いながら、なかなか実現できません、今年は余計に行きたいなと思ってました。そしてその後に「スーちゃん」の訃報です。春一番や微笑返しなどの曲から、春のイメージをとても感じさせるグループでした。小学生のころ、茣蓙敷きの磐田市体育館でキャンデーズを見た事が今でも思い出されます。

と、日本の春を思いながら、今日はニューヨークの春の一シーンを撮ってみました。何故かここでは、チューリップが多いです。そして桜と種類が似た木が桜と同様花びらを落としながら、春の始まりを教えてくれます。こちらの花の色は、土地柄なのか強烈なのですが、やはり花は良いものですね。

April 24, 2011

のどかな週末


春になりかけているニューヨークですが、雨が降ったり、風が強かったり、寒い日があったりしています。季節の変わり目はこんなものかと思うのですが、今シーズンの天気はかなり Extremeです。さて、この週末は予定もなく、しかも土日とも雨ということなので、サッカー観戦とジム以外は家でゆっくりしています。

自宅で過ごす週末をテーマとして、2つのプランを立てました。一つは写真のLego作り。もう一つは欧州のDVD鑑賞です。失敗したのは、2つ目のDVD鑑賞です。自宅にはTivoというDVRを普段から利用しています。TivoのDVR機能に加えて amazon.comと繋げたことで インターネット経由でのDVDダウンロードレンタルが可能となり重宝しています。週末はスペインかドイツの映画を見るつもりで、ダウンロードしたのですが今回に限り何故か失敗に終わりました。トラブルは今回が初めてで、これからRefundの手続きをするのが面倒です。

一方、満足したのは写真のLego。これは、Lego Technicシリーズの一つですが、その完成度の高さに驚きました。全部で500程度からなるパーツ、言葉がなく図解だけの説明書、パーツ一個一個の品質、そして何よりもよかったのが、オートバイが動くメカニズムが忠実に再現されている点でした。ピストンの動作がカムクランクに伝わり、その回転が最終的にタイヤの動力になる。「動くしくみ」がシンプルに説明されているからです。ここでも Legoの精神は引き継がれていました。

子供の頃、プラモデルと格闘しつつ、思った通りに作れない悔しさや、出来たときの達成感を再び思い出しました。今考えれば、「思った通りにできなくて中途半端に終わった悔しさや空しさ」、「この工程がこの先どういう意味を持つのか?」、「いかに人と違ったように Coolに改造や塗装ができるか?」等々、子供の頃熱中したプラモデル製作にはいろいろな教訓があったように思えます。校庭で日没まで仲間と遊んで覚える社会性と共に、成長していくには必要な要素だったのかな。と思いました。ビデオゲームがなかった時代に、校庭社会やプラモデル製作を通じて築かれた自我は、各国の人たちと接するこの環境でもかなり役立っていると実感しています。

April 17, 2011

スポーツ


先週は西海岸と東海岸の2箇所の出張がありバテ気味でしたが、この週末には私の好きなFCBと Real Madridの大一番があったので、休む暇もありませんでした。結果は引き分け。勝てなかったのが残念でしたが、負けなくて良かったという思いもあります。今年はこの組み合わせは合計5試合あります。残りの3試合は直接タイトルもかかる試合なので、今から楽しみです。

さて、写真はFCBと異なるサッカーチームです。今日行われた、EPL Arsenal対Liverpoolの開始直前のArsenalチーム。日本の震災後、欧州のサッカーの試合の多くにこうした黙祷シーンを見ました。今回は、Arsenalの元オーナーで最近逝去した Danny Fiszman氏の追悼と、22年前の同じ時期に スタジアム内の混乱にてLiverpoolのファンが100名弱死亡した事件の追悼を同時に行ってました。

欧州サッカーでは、キックオフ前に黙祷をささげることはよくあります。なので、今回も目新しいわけではなかったのですが、気になった理由は左側のキャラクターです。彼(彼女?)も選手と共に黙祷している姿は、好感に加えて微笑ましさもありました。スポーツイベントにこうしたキャラクターを持ち込む事は、米国が最初でとても盛んです。ひねくれモノの僕は、スポーツの試合に、人が入ったキャラクターが一緒に応援するシーンはあまり好きではありません。米国型スポーツマーケティングを取り入れて始めたEPLが、キャラクターを使う事には余計に反対していたのです。が、こうして黙祷のシーンに並んでいるのを見て、ふと「まぁいいか」と納得できました。

日本の災害はまだまだ予断を許さない状況です。だからこそ、こうしてスポーツ、音楽、芸術など、人間そのものの「力」や「感性」にて表現されるモノやコトを通じて、人々の活力は蘇っていくのではないだろうか。と、週末じっくりと感じました。日本もスポーツシーズンが始まりました。少しずつでも、人々の活気が蘇るよう願っています。

April 11, 2011

一ヶ月


今日は4月11日です。あの震災から丁度一ヶ月が経ちました。情報が錯綜していて皆が混乱していた時期から、震災が与えた影響の大きさを改めて知りつつ、どのように進めていくのかという議論と実施のフェーズに入ってきています。一方で、直接被災に合われた方々は、その悲しみのどん底の中に置かれているのも事実であり、この両面からも今回の災害の与えた影響の大きさに、今でも胸がいたくなります。

一ヶ月前のこの日は、テキサス州 Ausitinに移動してました。そして今日はサンフランシスコに来ました。到着後、時間が少々できたので、チャイナタウンに足を運んだ時の写真です。以前のブログでも取り上げましたが、サンフランシスコはまだまだ不景気が続いています。今日も比較的温かな気候でしたが、カメラをぶら下げた西欧の観光客がまばらでした。ニューヨークと比較するのが間違ってはいますが、街のノイズレベルもかなり小さく、以前感じたエネルギーが確実に少なくなっているような気がしました。これも不景気のせいなのでしょう。

と、静かでこじんまりとしたサンフランシスコのチャイナタウンを散歩しつつ、今日で1ヶ月の日本の状況を憂い、すぐにでも今の日本に出かけて、何か応援したい。という気持ちで一杯になりました。