September 23, 2008

ちょっと重そう


先週からの大きなニュースで、アメリカ全体が日々揺れ動いているような感じがします。また、大統領選を間近に控え、この経済状況をどう捕らえているのか、どうしていくのかということが論点になりつつあるようです。僕個人としては、自由経済の名の元、一部の金融関係者の私利私欲(と思えてならないのですが)のため、様々な金融規制を撤廃した結果このような事態になったことにアメリカの行き過ぎ感があります。投資銀行の職員に支給されていた、異常とも思える程のボーナスの額等、庶民としてはかなり許せない部分もあるので、その人達の始末を庶民の税金でカバーすることはやはり耐えられないです。

暗い話はまた別の機会にするとして、最近のイエローキャブは何故か小さな進化をとげています。過去とりあげた、車内のモニターはほぼ全車に搭載されてます。クレジットカードの支払いに関しては賛否両論あるのですが、僕はカードを使ったことがないのでまだもめたことはありません。で、最近は、写真のようなモニターを屋根に搭載しているモデルも出てきました。さすがにこれは重そうです。このモニター、ニューヨークのアパートでしたら部屋にあってもおかしくない大きさですし、なにせ消費電力が大きそうです。

原油の高騰で、タクシーの運転手はかなりつらい思いをしているはずです。全米の大都市の中でも、ニューヨークのタクシー料金はかなり低いと言われており、このモニターを搭載すれば、子供一人をいつも乗っけて走るようなもので、燃費にもよくないのは明らかです。まだ、この手のタクシーに乗ったことがないので、今度運転手にコスト感とメリットを聞いてみようと思ってます。アメリカ経済全体の成長が鈍くなり、同時に広告業界の成長も危ぶまれている今日この頃、エマージングメディアとしてのタクシー広告はちょっと無理があり、広告主の腰も重そうな気がします。

September 12, 2008

資源の話


9月も中盤にさしかかり、半そででは肌寒く感じる時期となりました。さて、先日マーケティング関係のワークショップに参加してきました。20名程度の受講生にて開催されたワークショップは、ビジネススクールの授業のようで、その久々の感覚をすっかり楽しんできました。

ワークショップのテーマとは全く異なるのですが、今回は資源に関しての世間話が面白かったです。ちなみに会場で水やソーダを飲むのに利用していた写真のコップには、"Made from Corn"と書かれており、とうもろこしでできているようです。そして、裏側には"100% Compostable"とあり、ようは捨てても自然に戻るということなのでしょう。ちょっと待てよ?とうもろこしは、僕だって食べるし、家畜のえさにもなるわけだし、こんな容器にしてしまっていいのかな?と思うのです。米国では、現大統領が、とうもろこしから代替燃料を精製することを推奨したため、とうもろこしの値段が跳ね上がりました。その結果、トルティーリャとしてとうもろこしを主食としているメキシコなどの人達が苦労している。という話も聞きます。エコのはやりと経済優先のこの市場、何かずれているような気がしてなりません。

もう一つ興味深かった話題がHHOと呼ばれる車の走行燃費をよくする仕組みです。隣の席の女性(世界銀行に勤務しており、ワシントンDC郊外に住んでます)といろいろ話していると、いとこがIsuzuのSUVに自分で装着し、燃費が倍以上良くなった。と言うのです。ランチになり、エンジニアの学位がある男性も一緒になり、その仕組みに関して説明してもらいました。車のエンジンは普通の空気を吸い込むのですが、そこに重曹を電解させた特殊なガスを混ぜることで、燃費が上がるらしいのです。このビデオで確認できます。彼女は5人家族で車が5台あり、通学や通勤にフル稼働しているらしく、ガス代の高騰はとても深刻なようです。そんな状況なので少しでもガス代を節約できるのであれば、トライしたいとのことでした。無理しない方がいいよと思いながら、ビデオのようなトライアルが広い米国のあちこちで起こっていると思うと、ちょっと面白いですね。

September 04, 2008

Meetup


早いもので9月になりました。これからどんどん日が短くなり、気温も下がってきます。ちょっと寂しい時期なのです。さて、先日久々にニューヨークでのコミュニティに顔を出してきました。その名も、NY Tech Meetup。名前だけ聞くと、かなり堅い感じはしますが、実際にはやわらかいコミュニティの集いです。

このMeetup。発祥はシリコンバレーです。テクノロジー関係(主にインターネットテクノロジー)のスタートアップ企業が自社のサービスやプロダクトをプレゼンするための集まりです。各社5分のプレゼン時間が与えられ、その後の質疑応答、情報交換などがゆるい仕切りで実施されるイベントです。

ニューヨークでは月に1回開催され、そこには、Web関連会社、金融関係者、メディア関係者等々、それぞれの職種の人達がそれぞれの興味を持って参加します。会費は1回10ドルで、食事やお酒が振舞われるわけでもなく、淡々と会が進行されていく「素人感」は、数千ドルの入場料を払ってあまり中身のないカンファレンスに慣れている僕にとっては、とても新鮮かつ中身のある内容だと思ってます。仕事上、面白いサービスが発見されれば、早めに手を打っておかなければと思って参加するのですが、なかなかそうしたお宝とめぐり合う可能性はありません。ただ、いつかあるのでは?と子供の頃楽しんだ、くじ引きのわくわく感を思い出させてくれるという意味でも好きなイベントなのです。