December 22, 2010

2010年


相変わらず寒いニューヨークです。一足早いのですが、今日で僕の2010年の仕事はおしまいです。それぞれの人が、いろいろなコトと出会った1年だと思いますが、もちろんそれは僕にも言えます。その瞬間は喜んだり、悩んだり、悔しがったりとしたはずですが、こうして最終日を迎えると、「あぁ、あっという間の一年だったな」と、ぼんやりとしか思い出せないのも不思議です。もしかしたら、意識的に思い出そうとしないのかもしれません。

その中で一つだけ感謝しなければいけないことは、「健康でいれた」ことでしょう。やはり「健康」でなければ、仕事、五感、コミュニケーションの様々な場においての喜怒哀楽を存分に享受できないのかもしれません。今年の初めに、外傷を治すために、日帰りの簡単な手術を数回にわけて行ったのですが、この経験からも、余計にそう思ったのでしょう。

と、健康さにすっかり甘え、この年末は様々なパーティーに参加してきました、その中の一つがこの写真です。ニューヨークでも今流行のMeat Packing Districtにあるクラブでしたが、ビートの違いはあるにせよ、何故か磐田のお祭の夜の雰囲気とあまり変わらないな。といつも思ってしまいます。Meat Packingのクラブと磐田の八幡宮。人種も内容も全く異なるVenueですが、人が求めるものはもしかしたら何ら変らないのかもしれません。健康だった2010年に感謝して、新しい気持ちで2011年を迎えたく思ってます。それでは皆さん、よいお年を。。。

December 21, 2010

露店


寒い日が続いています。最高気温でもせいぜいプラス1度くらいの日々が、数週間続くと体も慣れてくるのかもしれません。ニューヨークの街全体が、様々な飾りやイルミネーションできれいになり、なにかと忙しく動いている人々にもまれていると、12月の寒さはあまり堪えないのでしょう。同じ気温でも、1月や2月はかなり堪えます。不思議なものです。

街の人ごみは激しさを増す一方なのに、それだけ狭くなっている歩道に、所狭しと露店が並んでいるのも、マンハッタンの一つの景色です。スカーフ、DVD、ヘンな形の水パイプ、お香等々いろいろ今まで見てきたのですが、この写真は初めてでした。ボタンと書いてあります。実はボタンというよりもバッジなのですが。

ピースマークを筆頭に、格言を風刺した言葉、大統領のデフォルメなど、様々なバッチがぎっちり置かれています。一つ一つの絵は格別なものではないのですが、こうして数を増すことでひとつのアートになるような気がしました。売っている人は、そんなアートのことなどあまり関係ないようなタイプでしたが、それも一つの良さでしょう。果たして、このバッチを誰が買うのだろうか?そして、売上げはいくらなのだろうか?と、お世話なコトを思ったりしましたが、何とも気が抜けていて、ほほえましい露店でした。忙しい年末にほっとさせる一時だったのかもしれません。

December 13, 2010

水の話


12月もすっかり中盤です。ニューヨークは最近めっきり寒くなりましたが、まだまだ耐えられる寒さなので余裕はあります。写真は、今日街角で見かけた水道管問題です。こうして水が止まらなくなって、池ができてしまう状況を、ここニューヨークではよく見かけます。

以前にも水の話をしたことがありますが、今日この光景を見て、少し胸が痛んだので写真を撮ってブログに取り上げました。というのも、週末に友人宅でパーティーがあり、そこに来ていたアラスカ州出身でシドニーにて長期生活していた友人の言葉を思い出したからです。以前、オーストラリアは水問題が深刻だと聞いていたので、その質問をしたら、「その通り!」と答えがあったのです。

例えばシドニーでは水道を出しっぱなしにしておくと、「ちゃんと止めよう」と誰もが普通に注意するとのことです。この話は欧州でも聞いたし、日本でも子供の頃良く言われたことを思い出しました。彼も言っていたのですが、米国ではいろいろなモノが豊かなので、当然のように無駄に使ってしまうのだけども、シドニーでは違った。ということです。そんな話をしたばかりだったので、このように水が無尽蔵に流れているシーンを見ると、どうしても胸が痛くなってしまいます。事故なので仕方のないことですが、止めるために、もう少し真剣に働いて欲しいなと思ったわけです。

December 06, 2010

ツリーの下での会話


12月もいよいよ本番。ニューヨークでは恒例の大きなツリーへの点灯式も終わり、日々Rockefeller Centerは大賑わいのようです。人ごみが苦手な僕は、普段はこの場所に来ないのですが、昨晩はバルセロナ生まれの建築家の友人が子供を連れてQueensから出てくると言うので、待ち合わせしました。

久々に見るツリーは確かにきれいでした。大きいし、いろいろな色に光っていて、これをみて「きたない」という人はおそらくいないでしょう。ただ、この人ごみにはうんざりです。まぁ、この時期、マンハッタンの中心でこのツリーですから、「混んでない」なんてことはありえないので、仕方がないことです。

そして、そんな混雑の中、無事友人と会うことはできました。バスク旅行の話、El Clasicoでの大勝の話、カタルーニャの選挙の話、いつも通っていたバーの話等々、短い間でしたがツリーのキレイさに見とれている暇もなく、最近の話のキャッチアップで忙しく、人ごみに流れながらあっという間に時間が経ってしまいました。お互いに違う国から来て、ニューヨークに住み、忙しい日々を送っている友人同士の時間なんだな。と、寒いながらも思った夜でした。

November 30, 2010

Txakoli y Pintxo


感謝祭の連休を利用して、スペインに行ってきました。バルセロナにてEl Clasicoを観戦!と言いたいのですが、今回は北部はバスク地方を車で回り、RiojaワインとPintxoなどのバスク料理を楽しむことに徹底しました。

米国以外の土地で最も多く訪れているのがこのスペインなのですが、今回のバスク地方では新しいスペインを発見しました。土地が豊かで、風光明媚な景色にとても恵まれていることがわかったのです。海岸線と幾重にも連なる丘陵の間をひたすら走ることで、その自然の豊かさを感じてきました。もちろん食事やワインも格別です。一言でいうと、とても充実した旅行だった。ということですね。

写真はバスクの海岸都市、San Sebastianでふらり立ち寄ったBarです。ガイドブックにあるように、街のいたるところにこうしたBarがあり、ワインやPintxoなどが気軽に楽しめます。Pintxoは写真のような食べ物で、パンの上にいろいろな具が乗ってます。まさに寿司です。そして、タイトルにある Txakoliとは今回初めて知った、バスク地方特有のスパークリングワインです。ドライなTxakoliは食前酒として重宝がられているようで、このPintxoとばっちり合います。そして、Riojaの赤ワインへとつなげる、ご当地ワインリレーを滞在期間ひたすら堪能してきました。

と、食べ物の話ばかりで恐縮ですが。それほど、僕にとってのバスク地方は新鮮だったということですね。もちろんバルセロナが最も好きな場所ですが、他にもこんな魅力な場所があったのかと、ますますスペインに吸い込まれていきそうな気がしています。ニューヨークに戻ってきて、早速El ClasicoをTivo観戦。5対0の圧勝に再び感激し、すっかりとスペイン一色になってしまいました。

November 22, 2010

初雪?


今週後半は感謝祭の連休ということで、心なしか街はすいているような気がします。オフィスでも全体的にスローな週です。マンハッタンのThanksgivingは恒例のMacy'sパレードがあります。この時期は、普段はかなり冷え込むことが多いのですが、ここ数日のニューヨークは比較的暖かです。

今日はランチミーティングのために23丁目のMadison Square Park界隈に出かけてきました。思った以上の陽気となり、上着を抱えて薄着で歩いていたところに、雪景色を発見しました。映画やドラマ撮影が頻繁なマンハッタンでは、小規模な撮影はあまり気にならないのですが、今回の大掛かりなShootingは久々に楽しめました。

本物の雪を一時的に散りばめている場所とFakeの雪を使っている場所が広範囲にわたってありました。すでに撮影は終わったようで、かたづけ中でしたが、感謝祭をニューヨークで楽しもうとしている観光客も多々見られ、ちょっと早めの雪景色を皆楽しんでいました。もちろん僕も楽しんだ一人ですが、Fakeの雪はスポンジのような発砲スチロールのような素材で、とてもうまくできていたのが印象的です。さすが、映画大国。この辺の演出には慣れているな。と思いました。ただ、やはり暖かいコトはよいことで、雪景色で寒さ一色になるのは少々辛いな。と、これから始まる長い冬を思うと、ちょっと重くなったりもしました。

November 15, 2010

再び三輪車登場


不思議なもので、前回ミゼットのような三輪車を取り上げた矢先に、今日は異なった三輪車を発見しました。これは地下鉄の構内での写真ですが、ニューヨーク市警がこの始めて見る三輪車を楽しそうに乗っていたのです。

動き方はSegwayにとても近く、運転している姿勢も直立不動型なことが、よりSegwayを思い出させるのかもしれません。ただし、Segwayよりも一回り大きく、かつオートバイのようなハンドルやミラーがあったりして、丁度オートバイとSegwayの中間なのかなぁ。と思ったりしました。全体のデザインも気に入ったのですが、青白く光っているライトが特に気に入りました。

どこのメーカーなのか聞いてみたら、予想通りこの警官達は知らなかったので、自分でちょっと調べてみたらわかりました。T3 Motionというシリコンバレー拠点の会社が開発、製造、販売しています。この会社、知らなかったのですが、なかなか面白そうな電気乗り物を造っているようですね。世の中にとって「良いこと」をしている感覚と、今までにないモノを「生み出している」充実感が、きっとこの会社の従業員にはあるのだろうな?とうらやましく思いました。

November 12, 2010

Wimaxとミゼット


陽気に誘われ、今日発表された新型VerizonのSmartPhoneを見ようと、散歩していました。そこで、写真のキャンペーンに遭遇したのです。白い三輪車。昔懐かしダイハツミゼットの現代版のような車でした。米国でこの手の車を見るのは珍しいので、キャンペーンそのものよりも、どうしても車に注意がいってしまいました。

とはいえ、このClearとは何者なのか?と見ると、一目瞭然Wimaxのサービスなのです。Wimaxの細かな説明をすると長くなるので、簡単に言うと、Wifiと同じような無線インターネット接続で、Wifiよりも高速かつ広範囲に利用可能な次世代ワイアレスです。僕の中では、Wimaxは一部自治体のテスト利用や、企業内でのテスト利用等々のレベルとして理解していたのですが、こうしてClearというわかりやすいブランドと共に商用利用していたことを、今日ミゼットを見るまで知らなかったのです。

早速ブローシャーをもらって、サービスラインアップを確認してみたのですが、$45, $60, $80という3段階の価格設定を行い、高速接続を提供しています。こうした最新技術の商用利用に関してはかなり懐疑的な僕なので、利用には全く興味がないのですが、カバーされる地域が思った以上に多かったのには驚きました。いずれはWifiはなくなり、Wimax網が充実してくるとは思います。まぁ、そういう話ではありますが、今日のポイントとしては、以前このブログでも取り上げた「新と旧」の共存、コンk内の場合は「Wimaxとミゼット」にまたも遭遇したと思ってます。

November 07, 2010

気になるモノ、コト


11月になりました。今日はニューヨークシティマラソンの日でもあり、冬時間になる日でもあります。僕の中では、秋のないまま冬になってしまった感じがしています。10月は出張が多く、疲労も溜まっていたせいか、今日は好きなニューヨークマラソンの見学に出かけるわけでもなく、自宅で休養することにしました。

とにかく何も考えずにぼーっとしたかったのですが、そのような時にこそ、いろいろなコトが頭に浮かんできます。仕事のことはもちろん、何故か気になるモノやコトが次から次ぎへと頭に浮かび、ゆっくりするわけにもいかなかったです。おいしいレストラン、シックなジャケットや皮ジャンなどの洋服アイテム、友人の評価が高い中国のドキュメンタリー・フィルム、ピアノが上達する方法、もっと早く泳げる方法、シングルスピードのシンプルな自転車、水中に生息する謎の生き物、たまねぎの上手な切り方等々、気になるモノやコトが出ては消えていきます。

そういう時にはちょっと外に出てみよう。と思い、先週届いた望遠レンズのテストも兼ねて、ジムに行く途中に近所を散歩してみました。絞りとシャッタースピードの関係程度の基本的なことしか、カメラのことはわからないのですが、新しいレンズがどう機能するのか楽しみでした。この写真がそのレンズで写したものです。自分の知識ではレンズの良し悪しがわからないのですが、まぁ気に入ってます。そんな中、気になるモノとは、この自転車マークの信号です。以前のブログでも取り上げましたが、市長の方針でマンハッタンは車道が削られ、その分自転車レーンが増えています。この信号機も自転車レーン用なのですが、時に混乱します。そもそも、信号を設置するまで自転車ライダーがいるのか?という疑問もあります。

確かに、自転車ライダーは増えました。それ故、僕もシンプルなシングルスピードの自転車が欲しいのです。この夏は真剣に買うところまできたのですが、あきらめてその分旅行を楽しむことにしました。でも、まだあきらめれらず、クールな自転車を見たときと、この「とぼけた」自転車の信号を見ると、やっぱり欲しいなぁ。と思ってしまいます。気になるモノやコトは、これからも永遠と続くことでしょう。

October 30, 2010

静けさ


10月は実家のお祭りの月であり、僕の誕生日月なのか、1年の中でもHappyな月です。今年は、東京での仕事が重なり、偶然にも実家のお祭に参加できたことに感謝していたのですが、その後めまぐるしい一ヶ月となりました。

忙しい一ヶ月の締めとして、今週はドイツとベルギーにて仕事の用事がありました。仕事で欧州に行く機会はあまりないので、ハードなスケジュールをこなしつつもどこかでニューヨークでは味わえない体験に対する様々な期待を持ってました。休暇では頻繁に欧州を訪れ、その良さをいつも認識しているのですが、今回のようにタイトな仕事の予定の中での欧州は、僕にとっても久々の経験です。

写真はドイツのCologneからベルギーのBrusselsに向かう電車の社内です。欧州での移動は飛行機よりも電車の方が効率的な場合もあるようで、今回もドイツ→ベルギーの移動は電車に決めたのが正解でした。乗りなれた飛行機では味わえない、全く異なるExperienceを享受するつもりでしたが、想像通り楽しめました。車両内がとにかく静かです。乗客の会話もたまに聞こえるとしても「ぼそぼそ」とした会話。車内アナウンスも簡潔かつ控えめ。日本でも東京と磐田の実家の往復に新幹線を使います。その時に感じる車内の静けさと全く同じ「静寂感」がありました。

「静けさ」というテーマ。ニューヨークでの生活では、死語というべきか、期待する方が間違っているような状況にあります。45歳になった今月、どこかに落ち着きや「静けさ」を求めているのは事実でしょう。ニューヨークはとにかく騒々しいです。それがまたこの街のエネルギーの象徴だと思います。必要以上に騒々しいこの街のこの環境に対して、正面から肯定することができなくなってきたのは、歳のせいなのか、それとも価値観の変遷なのか。と、自問自答しながら、普通のニューヨークライフに戻り、騒々しい街を普通に移動しています。こうして時折、自問自答することは必要なことなのでしょう。

October 22, 2010

cool & happiness


ニューヨークはすっかり寒くなってきました。確かに10月も後半、寒くなって当然です。今日のこの写真は、仕事で移動中に見かけた光景です。場所はチェルシーの西端。写真の左下には例のTeslaが置いてあります。以前にも紹介したTeslaのショールームの近辺でした。

コントラスト。以前にも新と旧というテーマを取り上げましたが、この写真も同様の発見がありました。Teslaは今と未来の象徴。そして、その上にはハイラインという新しい公園。マテリアルと環境の新しさが同居しているのですが、公園を実際に拡げるためには大型クレーンで「緑」を人力で追加しなければいけません。

最近、仕事柄「何がCoolなのか?」と改めて思うようにしています。テクノロジーの発展には目覚しいものがあり、それにCatch upしなければいけないのが僕の仕事でもあります。何がCoolで何がHappyなのか。Teslaのようなマテリアル、HighlineのようなExperience。どちらもHappinessを与えてくれるでしょう。でも、僕にとっては、クレーンを操作して、「緑」をA地点からB地点にきっちり納めることも、十分楽しめます。それが、Highlineを訪れる多くの人たちが感じるHappinessの一部だと思うと、よけいに楽しめるし気持ちよくさえ感じます。

October 14, 2010

ホテルの絵


ご無沙汰してました。仕事で日本に行っていたりして、ゆっくりブログを書く時間がなかったというのが言い訳です。ニューヨークに戻ってくると、すっかり気温もさがり、秋めいています。もう10月中旬ですから当然でしょう。

さて、この写真はとある東京のホテルで見つけたものです。エレベータを待っている間、この絵が目に飛び込んできました。比較的新しめの絵だと思いますが、色使いやパターンが気に入ったからです。仕事柄、米国内のホテルに宿泊することも多く、その都度、「ホテルに掛けられている絵は、何てセンスがないのだろう」と思ってました。こちらの友人ともそんな話をしたことがありました。ホテルにとって、絵画にお金をかけるよりも、他に充実させるものがあるから仕方ないのでしょう。

なので、全く期待もしていなければ、欲もない「ホテルの絵」に関して、写真のように「おっ」と思わせるものがあると驚くわけです。まぁ、どうでもいいことと言えばいいのですが、ホテルに泊まる機会が多いと、清潔さ、匂い、寝心地などといった基本的なことにこだわるだけでなく、余分なことにも目がいってしまうのでしょう。今回の日本出張では、このホテルの絵だけでなく、会議室に掛けられていた絵にも興味を持ったりと、今までなかったコトに対して敏感になっていた気がします。

September 26, 2010

Never quit


昨日、マンハッタンにて昔から親しまれているおもちゃ屋のFAO Schwarzに行きました。写真のJunobabyブランドのイベントがあったからです。

このJunobaby。僕にとって米国で最も長い友達が始めた会社です。創設者とは、僕がニューヨークに来てすぐ、友人経由で仲良くなり、ビジネススクールも同じという間柄。この構想も、彼の実娘のJunoが生まれる前から考えはじめ、作曲家の彼の妻とも一緒にゆるいビジネスプランを考えていたりしてました。

そして月日が流れ、この家族はカリフォルニアに引越し、会社もファンドを得て大きく成長し、昨日故郷のニューヨークに凱旋帰国し、老舗のおもちゃ屋にてイベントを実施したというストーリーなのです。創設当初から知っている僕にとっても、感無量。たいしたものです。おもちゃ屋内にところ狭しと展示されているJunobaby POPやぬいぐるみなどの商品の間をくぐりぬけ、早速会場に入ろうとすると、招待状は持っていても、子連れでもなく一人で入ろうとした謎のアジア人に対して、受付は怪訝顔。

受付チェックに時間がかかっているところに、創設者の友人が来て「Don't let the strange guy in!」と言ったものだから大笑い。すぐ入って、友人とその妻と軽くハグ。「とにかくおめでとう!」と伝えると、「You see, never quit!」と。言っておりました。「Never quit」。確かに、この言葉がしっくり来るJunobabyイベントだったし、それは今の自分にとっての教訓でもあるな。と感じました。

September 18, 2010

なるほど、Starbucks


夏の洋服がそろそろいらなくなってきたニューヨークです。長袖でないと、朝晩はかなり寒く、いよいよこれから長い冬がはじまります。この写真はニューヨークにはおなじみのドラッグストア、Duane Readeの中です。このドラッグストア、最近VIを実行したと同時に、店舗内改革も進めているようです。

何軒かでは、すでに生鮮食料品やサンドイッチなどのPrepared Foodなどを売り始めたりして、昔の薬品、化粧品、生活雑貨、飲料や菓子などを売っている普通のドラッグストアから、一歩抜き出そうとしているように見受けられます。果たして、その戦略が活きるかどうかは、僕には何とも言えないのですが、一消費者としては、きれいに刷新された店内と扱う商品アイテムが増えることはいいことだと思ってます。

その中で目を引いたのが、写真のマシンです。これは、コーヒーの販売機なのですが、なんとStarbucksなのです。今は日系企業になっている米国生まれのセブンイレブンでも、同様にセルフサービス型のコーヒー機械があるのですが、ここにStarbucksが目をつけたことに感心したわけです。Starbucksのおかげで、米国でのコーヒーの味が全体的に格段によくなりました。ただ、今でもまずいコーヒーは多々あるわけで、こうしたドラッグストアで販売するコーヒーなど、不味くて買えないな。という先入観がありがちですが、Starbucksブランドがついた瞬間に、「買おう!」と思ってしまうわけです。(僕だけかもしれませんが)

残念ながら、このときは時間がなくて、試すことができませんでした。今度は是非トライしてみて、店頭で買うコーヒーと味や値段がどの程度違うのか、確認してみようと思ってます。

September 10, 2010

新と旧


暑かった夏が急激に過ぎ去ろうとしている今日この頃です。日本の暑さも異常でしたが、ここニューヨークの今年の夏も暑かったです。今週からぐっと気温が低くなり、長袖が必要になってきたこの変わり目の早さに驚くと同時に、ちょっと寂しい気分もあります。

さて、何の変わりもしないマンハッタンの風景です。中央のどくろ&携帯のペインティングに目をひかれて撮った写真ですが、よく見るとちょっとしたInsightがあるような気がしました。タイトルの「新と旧」は、最近のマンハッタンにてふと思わせられる事柄です。例えばこの写真。左側から、現在建設中の最新コンドミニアム。そして中央に、旧式ガレージ&アパート(w/どくろの絵)。右側には昔の線路の跡(公園として利用できるように現在再開発中)という、新+旧+旧→新というセットです。

古いことに固執するつもりはないのですが、何でも新しくなってしまうことに、少々反発したくなる気もあります。特に、「最近のマンハッタンは面白くなくなった」という人も多く、僕もどこかで同意しています。が、こうして今でも古いものと新しいものが、しっかりうごめきながら同居しているこの街は、まだまだ魅力あるのでしょう。

September 01, 2010

ビルボード


出張などが重なり、すっかり間が空いてしまいました。先週は日本にいて、今週ニューヨークに帰ってきたのですが、日本も暑く、ニューヨークも暑く、北半球のどこもかしこも暑いような錯覚に陥る今年の夏です。しかし、もう9月。月日の経つのは早いものです。

さて、昨晩久々にタイムズスクェアを歩きました。前にも話しましたが、ここはすっかり派手な電飾博覧会状態になってます。写真のこのビルボードもその一つです。経済的な洋服チェーンの Forever 21が拠点を構えるこのビルでは、インタラクティブなビルボードが話題です。

仕組みはいたって簡単。ビルボードの上部にカメラが付いていて、そこからそのビルボードを見ている人々を映し出しているだけです。そして、写真のような女性がその映像上にかぶさるように現れ、ポラロイド写真にてビルボードを見ている人を写すのです。同様のインタラクティブ性の高いビルボードもここにはあり、それゆえ単なる広告看板から、よりエンタテイメント性の高い、かつ消費者参加型のアプローチが今は旬なのかもしれません。

同時に、こんなに電気を使い続けていいのだろうか?というエコロジー的な考えもあり、そこをついたRICOHの電飾を使わず、太陽光発電に頼っている看板も話題になりました。と、ニューヨークの真ん中とも言われるタイムズスクェアは、日々進化しています。

August 19, 2010

飛行機


僕は乗り物が好きです。自転車、オートバイ、車、カヌー、ウィンドサーフィン、ディンギーなどなど、趣味として楽しむだけでなく、移動の手段としても乗り物は大好きと言っていいでしょう。電車も結構好きで、レールを走る電車だけでなく、欧州などでよく見かけるトラムなどもすぐ乗りたくなります。

そんな中、飛行機はある意味乗り物界の王者かもしれません。最近かなりの頻度で飛行機に乗っているような気がしてます。米国はとても広く、飛行機周りの施設が充実しているので、バスに乗るかのように飛行機を乗るような人達もいます。さすがに僕はそんなではないのですが、乗り物好きとしては機会が多いことはあまり苦にならないと思います。

同僚がFacebookで、「なんでこんな大きな物体が空を飛ぶのか今でも不思議です」というポストをしていたのですが、実は僕も同感です。普通に乗っているこの乗り物ですが、やっぱり不思議です。最近の世の中、いろいろな技術が急速に進化しています。僕が初めて飛行機に乗ったのは大学1年の春休み、初めてのバックパックアジア一人旅でした。あのときの離陸時の加速感は今でも同じなんですよね。すでに25年も前ですが。当時に比べれば、機体の性能、チェックインの効率化等々とりまく環境は進化してますが、離着陸のわくわく感は同じです。これが、今でも飛行機を楽しめる理由なのかもしれません。

日本ではあのJALが大変な状況になりました。米国でも航空産業の危機がかなりの頻度で伝えらています。でも、決してなくなりはしない産業ですし、航空産業は僕みたいな純粋に飛行機を楽しむ人にHappyであって欲しいと願ってます。

August 14, 2010

ひまわり


日帰り予定のアトランタ出張が、帰りの飛行機がキャンセルになり、ホテルに一泊かつ翌日フル稼働というハプニングもあり、かなりバテ気味の週末です。高温多湿のアトランタから戻ると、ニューヨークは気温も下がり、心なしかすでに秋の気配がしています。中国語レッスンも先週で一段落したこの週末をリカバリー期間にしようと考えていた中、ドライでクールな絶好の天候になり一安心です。

今日土曜日はジムの帰りにUnion SquareのGreen Marketに久々に行きました。週に何日か、郊外の農場や漁場などから、それぞれのプロダクトを売りにくるマーケットです。程よい疲れと快適な天気の下、そこで写真のひまわりを発見しました。テント内に置かれているバケツにさされ、無造作に売られているひまわりでしたが、すっかり目をひかれました。自分でもその理由はよくわかりません。暑い夏に抵抗する花のエネルギーは確かに感じられ、周りをぶんぶん飛んでいる蜂達にも刺激されたのでしょう。

疲れている自分に対して、花そのものが発散している目に見えないエネルギーと、蜂の攻撃的な飛び方や音などが、じわじわと体内に入ってくるような不思議な感覚を味わった気がしてます。冷静になれば、そんなことあるのかな?と思うのですが、少なくともこの一瞬はそう感じたのは事実です。僕にとってのひまわりは、確かに夏の代名詞でもあるけれど、Vittorio De Sica監督、Sophia Loren主役のイタリア映画のイメージが強いのです。オープニングのひまわり畑のシーン、物語中に時折出てくるロシアのひまわり畑。今日感じたひまわりの強さとは全く逆の、悲しさや空しさが自分の中ではまだ根強いです。それ故、今日のこの一瞬の時間とメッセージは、僕にとっての再発見かもしれません。こうした感覚も大切ですね。

August 09, 2010

逃したチャンス


どこの国でも同じと思いますが、訪れたチャンスを確実にモノにすることは大切です。競争意識を叩き込まれている米国、特にニューヨークでは顕著です。僕も、なるべく意識しているのですが、今回は見事に失敗してます。それはiPhone4にまつわる出来事です。

仕事上、iPhone4にアップグレイドする必要があったので、現在所有中のiPhone3Gの2年契約を終えた最近になって、購入しようとしてます。そこで2度ほど大きなチャンスを逃しているのです。最初は、予約&ピックアップ。オフィス近くのApple Storeに出向き、iPhone4の予約を店頭で完了し、後はApple社からのEmailを待つだけでした。Emailが届いたのは突然の東京出張中。24時間以内に受け取る必要があった故、Pickupは無理でその予約をキャンセルしました。残念。

そして2度目は、東京から戻った後、昼間にAppleストアに出かけて、再度予約を試みたら、すでに予約期間は終わっているとのこと。もし買いたかったら今買える。と言われ、店員が奥からモノを持ってきてくれました。そこで大きなミスを犯してしまったわけです。僕としては、スクリーンプロテクターを買うつもりでいたけども、まだ買っていなかったため、「また後で来るよ」と、すでに在庫が飽和状態だと勝手に勘違いして、買わずに帰ってきたのです。これは最大の失敗でした。

そして、それから毎朝のようにApple Storeをチェックするのですが、たいていが写真の状態です。とても不思議な状況なのですが、iPhone4を求めて、中国語を話す人達だけの長蛇の列ができているのです。光景的にも異常に思えるこの列は、少々怪しい匂いがします。想像ではありますが、再販ルートがどこかにあるのでしょう。というわけで、この列に遭遇する度に、2回の大きなチャンスを逃したことが悔やまれるわけなのです。前回もそうでしたが、iPhone入手ではかならず何かつまずいてます。

August 07, 2010

セルフサービス


ニューヨークでも暑さは続いています。そんな中、金曜は日帰りでアトランタに行ってきました。夕方にかなり激しい雷雨があり、「飛行機まずいな」と思っていたら、案の定結局3時間遅れの出発となりました。このような天候不良の場合は、どの飛行機も一斉に遅れるため、空港内は時間つぶしでふらふらする人が続出します。と、同時に携帯の充電のための電源アウトレットの争奪戦も影では行われるのです。その話はまた別途するとして、たまたま見つけたバーガーキングのKiosk端末を取り上げます。

日本でも最近広まり始めたと思いますが、米国でも「セルフサービス チェックアウト」と呼ばれる、レジの清算などのセルフサービスが大手小売チェーンでよく見られます。効率を中心に世の中を動かす国としては当然のことなのですが、僕はこのサービスが気に入っていて、あれば必ず使うようにしています。理由は簡単、早く確実に済むからです。日本の「レジまわり」の効率と生産性は世界一です。そんな国の様子を知っているので、この国の「レジまわり」に関してはあえて文句も言わないようにしてます。とにかく、無駄な時間を省くための普通の行動と言えるでしょう。

ファストフードには普段あまり世話になっていないのですが、空港での時間つぶしかつ小腹がすいたため、バーガーキングを覗くと写真のデバイスがありました。注文のKisok端末を大手ハンバーガーチェーンで見るのは初めてだったため、思わず利用してみました。インターフェースはよく考えられており、購買プロセスはストレスなく進めました。「30%増量オファー」などのオファーモノが少々煩わしいと思った程度です。カウンター上部のわかりにくい商品&価格パネルよりも、Kiosk端末の方が商品の写真や価格を理解しやすいかもしれません。何の問題なくサラダを買うことができ、次のプロセスに進みます。レシートを手にして、カウンターに行き商品のピックアップです。で、ここでいつもの購買パターンに戻りました。「遅い」のです。それなりに人数はいるのですが、手際が悪く、無駄話が多く、間違いもあり。という、どこでも見かける状況になりました。せっかく、気持ちよくオーダーできたのに、ここでExperienceは逆戻り。何も変らないのだな。ということです。小売店のセルフサービスチェックアウトは、この「商品を待つ」プロセスがないため、本来の目的が達成されるのですが、さすがにファストフードではそこまでカバーしきれないようです。途中までは満足したのに、残念だったと思う同時に、やはり。と納得もした次第です。

July 30, 2010

アツい東京


突然決まった出張で東京に行ってきました。同僚や友人から「暑いよ」と聞いてはいたのですが、本当に暑かったです。多分、7月後半のこの時期に東京にいるのは、米国に住むことになって初めての体験かもしれません。

東京では三日間だけの滞在で、昼も夜も忙しい日々でした。仕事仲間は、「先週に比べればましな方だよ」と涼しい顔をして言っていたのですが、「そうですか」と返すだけで精一杯。僕からすれば「それでも暑い」と思ったわけです。屋外は当然のこと、会社ビル内の気温の高さも辛かったです。電力消費節約という目的らしく、設定温度を高めにしてあり、エコロジーの考え方としてはno objectionですが、「業績と効率」を目的とする企業組織においては、一方向のエコロジー論よりも、企業活動とエコロジーとの最適化を自社にて検証すれば面白いのに。と、マーケティング投資最適化の打合わせに参加しつつ思った次第です。

それはさておき、神宮球場にて広島対ヤクルトを観戦することができました。神宮球場に行くのは、学生野球以来でしょう。もしかしたらナイトゲームは初めてかもしれません。同僚の広島出身者のカープファンと共に3里側広島陣営に座りました、試合は毎回安打の広島が12対2で敗戦。その負けっぷりがよかったです。また、一緒に観戦した3名の大人たちとの会話もとても楽しめたのも新鮮です。

久々の日本のスタジアム。すっかり見慣れたヤンキースタジアムと神宮球場では、異なる点が多々あります。球場の大きさ、施設の充実度、客の多さ、派手さ加減等々、完成度という意味ではヤンキースタジアム含め大リーグは数歩先を行っているのは確かです。ただ、神宮球場に「ローカルなよさ」を感じたのも事実です。レフトスタンドを埋める赤いカープファン。その逆の一塁側からライトスタンドには、小さなビニル傘を持ったヤクルトファン。東京音頭と合わせて踊るチアガール達。応援に熱がこもります。トランペットの音色も久々に聞くと新鮮です。夜空にコダマするとはこのことでしょう。そもそも山本浩二のトランペットが草分けですから。

写真は5回の終わりの花火です。なかなか見ごたえがありました。東京の都心の球場なのに、何故かローカルな匂いで一杯です。また、三塁側内野席という場所で3,600円という価格も魅力的です。ヤンキースタジアムでは3倍です。さらに、外で買ったビールを紙コップに移し変えて持ち込めるシステムも満足です。ごみ収集タイムというのも日本らしいです。と、施設面など外面的には、かなり見劣りがする神宮球場でしたが、飲食物を自由に持ち込めたり、自然にマナーを守ったり、そして何よりファンが集まる場所であることを見ることができたのは何よりも収穫です。世界が注目する東京で、杜の名称かつローカル色溢れる球場を今後も大切にしていくべきでしょう。

July 24, 2010

ターゲットはアツい


相変わらず暑い夏が続いています。外が暑いと、もっと暑くなって不快指数が、最高にたかまるのが地下鉄です。僕の日々の足でもあるので、毎日何回か乗るのですが、この時期の地下鉄はつらすぎます。暑さ、湿気、騒音、そして今日は何かが焦げていたのか、煙までホームに充満してました。でも、人事のように何も気にしてない様子は、さすがニューヨークです。

さて、その不快感抜群のホームで電車を待っていたら、入ってきたのがこの車両。思わず写真をとったわけです。過去のブログでも取り上げたのですが、ニューヨークの地下鉄の中に、俗称「シャトル」と呼ばれる線があり、これはタイムズスクエアとグランドセントラル駅を結ぶ3両編成程度の短い路線です。乗降客も多く、短いせいか、この車両に関しては、過去何回もラップ車両を見かけてきました。

しかし、今日のモノは通常の10両編成のラップ車両なのです。これは僕にとっても初体験。しかも、広告主は数週間前に取り上げた、タイムズスクェアの屋外ビルボードを占拠したターゲットではないですか。この会社は、とにかくマーケティング戦略が突出しており、ここでも「なるほど」と、思わされたわけです。25日にマンハッタン島で最初のターゲットストアがハーレムにオープンするわけで、そのための告知なんですね。しかも、こうしたアートワークに囲まれる車両は、一瞬暑さや不快さを忘れさせてくれる効果があったような気がします。

July 19, 2010

QRコード


iPhone4やVerizon DROIDなど、米国でのスマートフォンの人気は衰えることを知りません。仕事柄、米国でのモバイルマーケティング事情に接する機会が多く、最近特にこの分野が忙しくなってきたように感じます。

写真の巨大な屋外広告は、アパレルブランドのCalvin Kleinのモノです。日本の方には、すっかり普通になっているこのQRコード。米国でも数年前から業界では騒がれ始めてました。米国での同業他社の人に、QRコードの説明を過去何度したことでしょう。その都度、「日本ではよく見かけるけども、実はあまり使われていない」とコメントして、相手の反応を伺っていたりしてました。

スマートフォンの成長と共に、日本ですでに過去のこととなっているモバイル技術やサービスが、米国でも取り上げられる機会が増えてきたと思われます。この派手な巨大QRコードもその一つでしょう。とはいえ、何でもOKというわけでもなく、しっかりと取捨選択し、あまり興味がないモノには全く手を染めない。とてもわかりやすい伝播のプロセスだと思います。携帯業界も、これからより一層、国の境界がなくなってくると予測されます。日本では「ガラパゴス化」という言葉が使われていますが、本当にそうなのか?そうはならないのか?まさにこれからが勝負時だと思います。

July 17, 2010

巨大ファン


真夏の週末です。土曜日10時からの中国語クラスが、今日で7回目になりました。中国語の仕組みや発音などの幼稚園レベルの基礎的なことは理解できたつもりですが、とにかく難しい言語です。でも、この言葉の響きはとても美しいと思います。

今朝、クラスがはじまる前に観た光景が面白かったので写真を撮りました。今まで見たことのないようなとても大きなファンがクレーンで吊り上げられています。場所はコロンビア大学ですが、その周辺をこのような大きなトラックと重機が囲み、この巨大なファンをトラックからトラックへとクレーンで移動しているのです。

学生時代、バックパックが好きでアジア、欧州、アフリカなどを一人旅してきました。お金はなくても時間だけはたっぷりある日々の中、時間つぶしに最も適していたのが工事現場をひたすら眺めることでした。土地の違いはあれ、大きな場所で、多くの人が別々のことをしている風景を観るのはあきない。というのがその経験からの持論です。そのためか今でも、こうして面白そうな工事現場があると、ちょっと立ち止まってしまいます。

で、さすがにこの大きなファンが何に使われるのか?そして、今何をしているのか?ということが気になったので、工事現場の人に聞いてみました。答えはいたって簡単。「このビルの空調の入替で、このファンはその空調機に使うもの」ということです。そうか。エアコンって必ずファンがあったよね。で、早速「こんなに毎日暑いから、それに耐えうる空調にするわけ?」と聞いたところ、「もっとでかいのがあるぞ!」と自慢されたりして、大きいもの好きな人達だ。ってことを改めて思い出させられました。

そして、中国語のクラスが終わり、通りにでるとまだ作業は続いていました。今日の授業もそうでしたが、ビルの中はエアコンが強すぎて、とても寒いです。温度調整が効かないようで、長袖を持参している人も多くいます。そんなビルに、巨大ファンを入れて空調をパワーアップしたら、冷蔵庫みたいになって、長袖どころか、ダウンを持参する人が出てくるのかな?と思ったりした土曜の午後でした。

July 14, 2010

べスパ:アトランタ・バージョン


夏真っ盛りですね。僕を時間的にも、意識的にも忙しくさせてくれていたワールドカップが終わりました。おかげさまで、大好きなスペインチームが優勝しました。バルセロナ出身の建築家友人宅で、しっかりとその瞬間を楽しんだことがとても大きな思い出です。

お祭りが終わった後は、普通の日々が待っています。今週から突然忙しくなってきました。今朝早い飛行機でここアトランタに来ました。以前のブログでも取り上げましたが、これから時々来る場所であることは間違いありません。

何か面白い話がないかな?と思っていたら、写真のべスパが止まっていました。そもそもアトランタは地方の大都市。車中心の生活で、ニューヨークのようにモペットが走るような場所でもありません。それゆえ余計目に留まったのでしょう。さらに言うと、これはとても地方色豊かなべスパです。ロゴのGT。なかなかクールです。

日本ではあまり知られていませんが、これはGeorgia Institute of Technologyという大学のロゴです。このGeorgia Tech.公立の工科大学としてはとても評価が高いのです。分野においては、一般的に有名なMITなどよりも優れた実績を示したりしてます。さらに、体育会も有名で、南部の大学としてはかなり影響力のある学校として位置づけられています。

そのような、いかにも「アトランタ」というべスパを見て、一つの記念として取りつつ、この南部の広大な道と豊富なSunshineを背にオートバイに乗りたいな。と思ったアトランタの一時です。

July 09, 2010

暑い


今週のニューヨークはとてもとても暑いです。その暑さが少しでも伝わるような景色を探していたのですが、歩いているとくらくらするので、とりあえず街の風景だけ撮ってみました。後でチェックしたところ、別に「暑さ」が伝わる写真でもなんでもなかったですが、他の候補もないため載せてしまった次第です。

どのくらい暑かったかといいますと、火曜日が最高で、マンハッタンのセントラパークにて華氏103度、摂氏39度越えです。1999年の記録の101度を余裕で超えた大記録になってしまいました。翌日の水曜も100度を越え、徐々に気温はさがってきたものの、今日の金曜日ですら90度を超えてます。

これだけ暑いとどうなるのか?まずわかりやすいのが、どこかが停電になります。電力消費量を抑えるために、電力会社が半ば強引に停電させてしまう。と言われています。怖いものですね。さらに、省電源促進のアナウンスが、オフィス内や屋外で繰り広げられます。「余分な電気を消して、節電に協力を」と言れコピー機の電源を切ったり、照明を切ったり細かな努力をしている、一方で、長袖を羽織らなければいけないほど、かきんかきんに寒いオフィスや小売店は普通にあります。エアコンも電力消費するのにな。と、相変わらず矛盾の多い国だと思います。

それはそうと、今週日曜日はスペイン対オランダ。僕の好きなスペインチームがここまで来れて本当に良かったと思います。後はワンプッシュ。史上初の優勝を見てみたいものです。

July 01, 2010

ターゲット


今日は7月1日。2010年の前半が終了し、後半へとバトンタッチされました。いつのことからか決まり文句になってしまいましたが、月日の経つのは早いものです。さて、ワールドカップの熱狂は昨日と今日のお休み期間で、一段落し明日からベスト4を目指した戦いが始まります。僕の応援しているスペインとドイツはまだ残っていますが、少しずつ心配になってきています。

さて、ここ長い間暑くて蒸し暑い日が続いていたのですが、昨日から気温もやや下がり、かつドライな素晴らしい陽気となっています。所用でタイムズスクェア界隈にでかけた時に写したのがこの写真です。このブログでも何回かポストしてます、ディスカウント・リテール・チェーンのターゲットですが、今回も目立つことをしてくれてます。

今月後半にマンハッタンでもハーレム地区にストアをオープンするようで、その告知を兼ねた屋外広告です。イラストものにて、ここまで大胆に、かつニューヨークらしさを出したクリエイティブはさすがと思った次第です。同業他社にて、規模ではとっても追いつかないWalMartに対して、Targetは、マーケティング戦略にて完全に差別化しており、そこがこの会社の成功の理由として、ビジネス書では数多く取り上げられています。

さすがに、この写真のような取り組みを見ると、それもうなずけます。今回のハーレム店開店キャンペーンでは、この他にも、地下鉄の車両を2,500万で買い切るラッピング広告など、ニューヨークローカルにて、ブランディング&告知分野で頑張っています。すでに人々の心の中には、この店のブランドとロゴは認識されているため、後はどのようにして店舗に誘導させるか?という点にて、今回のような徹底したタグラインのないローカル広告は、覗きたくさせるという点で、よく考えてあると思いました。

June 25, 2010

ワールドカップ


ニューヨークはとても暑いです。連日30度の気温が続き、さすがにばてぎみでして、そのもう一つの大きな理由は、もちろんワールドカップでしょう。予選グループは今日で終わりました。毎日3試合、それぞれのドラマがあり、どの試合を中心に日々の予定を組むべきか、とても忙しい日々でした。

結果としては、日本が素晴らしいチームワークにて決勝進出。とても喜ばしいことです。一方、元からアツく応援していた、スペイン、そしてドイツは、冷やりとさせられましたが、両方とも無事突破。結果としてとても満足です。唯一わがままを言わせてもらうと、米国が予選を勝ち抜いたことでしょうか。理由を話すと長くなるので、ここでは省略しておきます。

さて、この写真。なかなか面白いと思ってます。ナイキタウンの店内の一角にて発見しました。ナイキのジャージを採用している国(米国、オランダ、ブラジル、ポルトガル、セルビア、イングランド-NikeはUmbroの株式20%取得していたのですね)のステッカーが用意されていて、思い思いのコメントを書いて貼っているのです。

一つ一つのコメントはなかなか面白く、3レターコードを勝手に上から書き換えて、自国の応援をしているステッカーもあれば、複数枚で一つのメッセージにしたり。と、それぞれの想いを紙に託し、上からどんどん貼っていくことで一つのアートができています。こういうシーンを見るのも、ニューヨークの醍醐味です。ワールドカップのこの時期は、各国のジャージを来た人達が、街を歩き、喜んだり悲しんだりと、なかなかいいものですね。

いよいよ明日から、決勝トーナメント。今まで以上に目が離せない試合が多くなります。同時に、街で見かけるジャージの種類が少しずつ減っていくのも、少々寂しい気分もしてくることでしょう。

June 22, 2010

運命はいかに


暑い日が続いているニューヨークです。ワールドカップも予選リーグが大詰めを迎えて、より暑さを感じさせてくれます。

先日仕事で久々にタイムズスクェア近辺を訪れる機会がありました。以前にもお話ししましたが、一歩外に出ると大きな電飾ビルボードにひたすら圧倒される場所です。写真は、地下鉄を乗り換える必要があって、ホームを歩いていた時のものです。

この2人のおじさんは、駅の構内の看板の最終調整をしてました。看板の内容は映画チャンネルHBOのドラマ、TRUE BLOODの紹介です。この時期になると、メディアが一斉に新番組を告知し、新しいエピソードを始めます。それ故、屋外広告のスペースには番組コンテンツが数多く並ぶわけです。

あまりドラマを見ない僕が、このワールドカップの時期になれば余計にドラマなど見ている暇がなくなるのですが、この看板は少々興味がわきました。写真では見難いのですが、クリエィティブの左上方に小さなモニターが埋め込まれているのです。そして、この2人のおじさんが下部のケースの中にある配線らしきものを調整しているのですね。多分、ドラマのトレイラーなどを流すのでしょう。

またか。と思いつつ、このようなハイテク広告が全く動いていないことに慣れている僕やニューヨーカーにとってみれば、また何か仕組んでいる。でも、きっと動かないだろう。と思っているに違いないでしょう。というか、ほとんど気にしない。というのが結論かもしれません。と、考えると、この枠を購入するのにもコストがかかっているのに、故障かつ、誰も気にしないという状況では意味がないってことですね。と、ふと冷静に思いながら、一段落したらちゃんと動いてない状況を確認しに行こう。とひねくれながら思ったりしました。これも暑さのせいでしょうか。

June 17, 2010

王冠


人種のるつぼのニューヨークは、ワールドカップで盛り上がってます。何かワールドカップに関係する話題がないかな。とは思っているのですが、いざ探すとなるとなかなか見つからないものです。ただ、先日のスペインの敗戦はショックでした。仕事を抜け出し、いつものバーに行って応援していたのですが、負けた後に涙を流していたファンも見かけ、余計心を打たれてしまいました。

さて、子供の頃からよく「王冠」という言葉は耳にしたし、だいたいの意味はわかっていると思ってます。ただ、実際に王冠を見たり触れたりしたことはあったでしょうか?僕の記憶では、冒険ダン吉という古い漫画の主人公がかぶっていたのを覚えている程度で、それ以外には具体的な思いではないのです。そんな中、地下鉄のスペースで演奏しているミュージシャンを発見しました。音楽は渋めのソウルで、イマイチでしたが、何と王冠をかぶっているではないですか。

似合っているかどうかと聞かれれば、うーむ。と返事に困るのですが、ここまで普通にさりげなくスポッとかぶっていると、それはそれでチャーミングですね。そういえば、ニューヨークに来て王冠を見かけるシーンが確実に増えたと思ってます。タクシーの中の飾り、ちょっと改造した車の中の置物等々見かけます。黒人に帰属する確率が高いと思うのも、偶然ではないかもしれません。

実際、王冠にはどんな意味があるのか、僕にはわかりません。でも、理由や意味は何であれ、この写真のミュージシャンのように一度気楽にかぶってみたいな。と時に思ったりします。

June 11, 2010

アイスクリーム


ついにワールドカップが始まりました。僕にとっては米国に来て5回目のワールドカップです。月日の経つのは早いもので、アメリカ大会のことは今でも覚えていたりします。ということで、ワールドカップに関する話題などと考えていたものの、ここ数日はとても忙しく、この大きなイベントに関する面白い話題にめぐり合えませんでした。

そんな中、仕事の途中で見かけたのが、この写真です。とても天気がいいなか、「Fee Ice Cream!」という声が響いていたのです。ふと振り返ると、トラックを使ったキャンペーンでした。何のキャンペーンかよく見ると、ケーブル放送局の番宣ということが一目瞭然でした。

このkourtney & khloeという番組、僕は全く興味がない分野の一つかな。ということが雰囲気からも伺えます。ただ、天気がよく、丁度小腹がすいていた中、アイスは欲しい。と思ったわけです。で、このお姉さんに近づいて、手を差し伸べアイスと番宣のポストカードをもらい、アイスを食べそのまま容器と共にゴミ箱に。と、マーケティング業界にいる人間でありつつ、僕みたいな人がきっと99%なのだろう。と思った次第です。

と、どうでもいいようなことをしながら、これから始まる一ヶ月間のイベントをとても楽しみにしています。

June 04, 2010

テスラ


日々30度近くまで気温が上がっているニューヨークは、とても暑いです。打合せ目的で、チェルシーはギャラリーエリアにあるグループ会社に行く途中、多くのギャラリーの中にひっそりと隠れるように軒を構えていたスペースを発見しました。

何やらカッコいい車が置いてあったりするので、これもギャラリーの一部かと最初は思ったのですが、実は異なりました。今話題の電気自動車スポーツカーを生産しているTesla社のショールーム兼販売店であったわけです。以前から、Teslaに関する多くの記事やニュースを聞いてましたし、モーターショーなどでも目にしたことはありました。ただ、このようにあたかも普通のディーラーのように置いてあることに、驚きといつもの好奇心が芽生えました。

早速中に入ったのですが、店内は思いのほか狭く、この白いTeslaが1台置いてある程度です。ただ、この奥はTeslaの整備工場のようになっており、すでにナンバープレートがつけられた数台のTeslaが所狭しと置いてありました。最初の印象は、「小さい」ということと、「カッコいい」という2点に凝縮されます。たしかに、サイズは比較的小さめですが、車高の低さには驚きました。残念ながら中に座ることは許されてなく、外からだけの見学でしたが、小ささと低さがとても気持ちよくまとめられていると思います。

普通のディーラーのように、価格表もフロントグラスに書かれてました。本体で1000万円程度、オプションをつけると1,500万円程度となります。到底手に入れることができる価格ではないのですが、これ位の価格レンジであれば、お菓子を買うように購入できる人は米国にはたくさんいることでしょう。西海岸生まれのこの車、チェルシーのギャラリー地区にも、とても似合っていました。いつかはどこかで運転してみたい電気自動車ですが、これはかっこいいです。

June 02, 2010

チャレンジ!


ニューヨークがすっかり夏になりました。気温も30度を超える日が出てきて、ACなしでは夜も寝苦しくなってきました。冬よりもずっとすきなので、この短い夏を思い切り楽しまなければ。と、そわそわする気持ちと、焦りが混じるニューヨークの初夏です。

さて、いささか恥ずかしながらも、今日のタイトルは「チャレンジ」です。久々に新しいことを試みることにしました。写真を見て、「なるほど!」と想像がつく方はかなりのニューヨーク通でしょう。そうです。ここはIvyリーグの一つ、コロンビア大学の教育学部(Teachers College)の校舎です。そして、僕はこの校舎でこれから2ヶ月間、土曜日の午前中に中国語を学びます。

と、「お酒止めます」、「ダイエット始めます」のような、宣言モノになってしまいましたが、新しいことにチャレンジする気持ちはなかなかいいものですね。始まる前なので、いろいろと夢見ているだけでしょうが、とにかく2ヶ月間学んでみます。大学院生が教えるようなコースなので、比較的安かったのと、かつかなりリラックスできる環境かな?と勝手に思い込んで決めました。

このブログで以前ポストしたように、数ヶ月前北京と上海に初めて訪れて、衝撃プラスいろいろと考えさせられました。とても難しい言語だということを承知で、まずはどんなに難しいのか、体験してみたくなったわけです。本当の理由は、中国での食事がとてもおいしかったので、次回訪問する機会があったら、レストランで最低限の会話ができるようになりたい。という食いしん坊の発想からです。ですが、本場の中華料理はとても奥深く、オーダーの仕方から調理の仕方の指示まで、旅行会話レベルでは到底無理とも言われました。確かにその通りなのでしょう。なので、肩肘はらずに英語で教わる中国語を楽しんでみようと思ってます。

May 26, 2010

ボストン


2泊の予定でボストンに来ました。ニューヨークとともに、気温も30度を超えるぐらいまで上昇し、いよいよ夏になってきたのかな。と思わせるくらい暑くなりました。出張の目的が、とあるカンファレンスの参加だったので気軽に来ていて、かつ外に出る必要がなかったのが幸いかもしれません。

たまたまカンファレンス会場にて、僕のホームタウン近くに本社を構える世界最大級の楽器メーカーの方とお話する機会がありました。「音」に関するこだわり、グローバルにおけるブランドイメージ、完璧なものを創造するための意識等々、とても参考になる話をきくことができました。同時に、そうした企業が実家近くにあることに対して、大きな誇りを改めて認識したことも、僕にとってはプラスでした。

「音楽」という、とても趣味性の高いテーマに関して、楽器の製造だけでなく、その周辺や演奏環境までも事業として考え、かつ世界的なブランド認識率が高いレベルで推移していることは、素晴らしいことです。特にピアノのSteinway社に対する特別な感情には、ビジネス以上のレベルにて日本特有の職人的なこだわりを強く感じることができました。ここボストンでは、ニューヨークのジュリアードと共に有名な音楽大学もあり、よりその心をそそられます。以前のブログでも書いたのですが、ボストンは僕にとって好きになれない都市でした。ただ、今回はこうして、僕の好きな企業の方々と有意義な会話ができ、その場を提供してくれたのがこの街なんだ。と、少し好意的になったかもしれません。そのせいか、宿泊先の近くの風景も見栄えがよく、この写真を撮ってみました。坂と古そうなレンガのビルの組み合わせ、悪くないかもしれません。

May 21, 2010

スケボとピストルズ


ニューヨークは一転して暑くなりました。今日は26度まで来ました。夏が近づいてきた証拠でしょう。さて、久々にポスターに目を奪われました。僕にとっては大切なグループでもある、セックスピストルズ全盛の頃の写真が出ていたからです。

広告主を見ると、なんとVANS。僕にとってもVANSのイメージは、スケボ好きの少年達が履くスニーカーメーカーなのです。60年代イギリスを中心に成長したパンクロックと、アメリカ文化の一つでもあるスケボとを、どう結びつけたらいいのか、頭の中で少々混乱してました。まぁ、クリエイティブのトーンが60年代、とくにVANS OFF THE WALLとスケボ上に書かれた絵がそう思わせ、そこだけの接点かな。と無理やり納得した次第です。

でも、この謎を解くために、Websiteにアクセスし a Sex Pistols collaboration for Vans Classics, 2010を
確認しようとしました。しかし、Webサイトじゅうどこを探してもPistolsを発見することができず、なんともだまされた気分になったわけです。果たして、これでいいのだろうか?と、同業にいるから故、オーディエンスの期待を裏切ることには、より神経質になっているのかもしれません。でも、よく考えれば、僕はVANSのスニーカーは持ってないし、多分これから買うこともないでしょう。たまたまPistolsに引き寄せられた、「浮遊」層なので、今回のキャンペーン上、重要なオーディエンスではないのでしょう。しかし、未だにスケボとパンクはミスマッチだと思っているいのは、頭が固い証拠なのでしょうか。

May 18, 2010

シーズン終了


今日はサッカーの話です。先週日曜日はスペインリーグの最終日。My teamのバルセロナが、ホームでの優勝をかけた試合がニューヨーク時間の午後1時キックオフでした。結果は予想通り勝利。そのまま優勝が決定しました。

カタルーニャ人の友達といつものバーにて観戦し、超満員のバーでは優勝決定時にはシャンパンが何本も空けられ、僕もたくさん浴び、実は目に入るととても痛いってことがわかりました。その勢いでそのまま予約していたSOHOのタパスバーに友人達で歩き、その途中も見道行く人の中でバルサのジャージを知っている人から、何度も声を掛けられた次第です。まぁ、ニューヨークにいながらカタルーニャ人が中心となって楽しい一時を過ごすことも年に一度ぐらいでしょう。これもチームが優勝してくれたからです。

写真は、タパスバーでの大騒ぎも終了し、かなりの酩酊気分でSOHOから歩いて帰る途中に撮りました。いきなり車のクラクションが鳴り、振り向くと「Barcelona Right?」と声を掛けられ、「Yes, we are the champion!」と適当に会話を楽しんだ陽気な人たちでした。小さなFiatに大きな2人。そしてなぞのイラスト。この時は酔っていたので、写真だけとったのですが、後で興味がでてきました。

昨日、この謎を解いたところ、どうもこれはチェルシーにある、イタリアンレストランだということがわかりました。声を掛けてくれたお礼の礼儀として、昨日ランチを食べてきたのですが、ホテルの1FにあるCoolなイタリアンレストランでした。スペイン料理はないですが、こうして応援してくれた人に感謝しつつ、またレストランのレパートリーを一つ加えることができた次第です。

May 14, 2010

露店の楽しみ


まだ時差ぼけがあるのか。それとも、気温の変化の激しさなのか、なかなか疲れの取れない1週間でした。肌寒いと思っていたら、今日は半袖でないと暑いぐらいの陽気になったりとしてます。

マンハッタンの通りには、様々な露店が出ています。最近は少なくなりつつありますが、チャイナタウンに行けば、パッチもののブランドモノを扱う露天。ミッドタウンに行けば、カレー味のチキンを焼いてご飯にまぶすカレー屋台。あまーい匂いの砂糖固めピーナッツ屋など。その種類も豊富です。

写真はそうした屋台の一つでもある、フルーツ屋です。何気ないこのフルーツ露店。マンハッタンの住民には、結構気に入られているのです。その理由はいたって簡単で、価格と食べ頃のバランスが絶妙だからです。価格に関しては、スーパーよりも少し安くなっています。これだけでも、合理主義のニューヨーカーにはプラスに作用します。小さくて読めないかもしれませんが、例えばグレープフルーツが2つで1ドル。安くて有名なスーパーでもこの価格では買えませんね。

次のポイントの食べ頃ですが、大抵どの屋台でも、丁度食べ頃のものを売っているのです。この要素は実は価格よりも大切なのかもしれません。ニューヨーカーはかなりのフルーツ好きです。そして忙しい彼らや彼女らにとって、朝ご飯やランチにフルーツで済ませる人も少なくはないのです。そうした場合、「今」食べ頃のフルーツが欲しいわけですね。スーパーに行けば、並んでいる多くの果物を見るのですが、そのほとんどが店頭に並べられながら熟成を待つモードになっています。よって、青いバナナや硬いマンゴを多く見かけるわけです。忙しくてわがままなニューヨーカーは、さすがにこの事実を知っていて、それゆえこの食べ頃&お得な露店が必要になる仕組みです。

露店はその種類によって、運営している人種や出身が異なるのも興味深いです。フルーツはインド系(に見える?)人が多く、値札の書き方や文字のタイポグラフィも、その国の特色が出ていて、それはそれで面白いと思ってます。そして、小さなスペースに見事に並べてますね、この屋台は。

May 12, 2010

リサイクル


すっかり間が空いてしまいました。先週は日本に出かけていて、とても天気の良い中忙しく過ごしてきました。高速道路の渋滞にはいささか驚かされましたが。。。

ニューヨークに戻ってびっくり。とても寒いのです。東京の陽気が嘘のようで、マンハッタンの友人達も「寒い寒い」と話しております。やはり今年はヘンな天気ですね。久々のブログの話題としては、このリサイクルマシンが目に付いたので、取り上げてみようと思います。リサイクルネタは過去何回か書いてみたのですが、最近発見したこのマシンには笑わせてもらいました。

ニューヨーク州では、アルミの缶やガラスのビンを店に持って行くと、5セントもらえます。この仕組みは、僕が子供の頃経験した、ジュースの空ビンを店に持っていくと10円もらえるのと全く同じです。この仕組みは、ニューヨークではホームレスの生活費稼ぎにもなっていて、その分野でのエコシステムができているコトは以前取り上げました。

今回は、このエコシステムを少々ハイテク化して、このマシンが登場していました。笑えるのは、とても大きな箱であること。2つあるうち一つは故障して動かないこと。そして、何よりも僕にとって笑えたのは、全体の雰囲気が子供の頃に経験した「地元の農業高校の文化祭の展示」のように思えてならないことでした。同じようなサイズの箱の中に高校生が入っていて、10円を入れると中でみかんジュースを作ってくれる面白い箱でした。もちろんこれはハイテク搭載で中に人間は入っていないのですが、場違いな雰囲気が数十年前の記憶を蘇らせてくれたわけです。

とまぁ、そんなコトを思い出しながら、雨のマンハッタンを歩いていました。

April 27, 2010

食いしん坊


4月の終わりというのに、まだ肌寒い日が続いています。毎年そう思うのですが、天候がおかしくなってきてます。特に今年はおかしいですね。これは世界的な話なのでしょうか。

先日、天気が良かった日にコロンバス・サークルの辺りを歩いていたら、写真のZAGAT人形と遭遇しました。そういえば、こういう雑誌があったなぁ。とかなり懐かしく思った次第です。インターネットなど一般に浸透していなかった時に、ニューヨークでレストランを探すときにこの小冊子はバイブルのような働きをしてました。まさにMust Haveアイテムでした。この本を読んでは、ZAGATで何点あるから、おいしいのでは?と食いしん坊仲間の情報ソースでした。

時代が変わり、インターネットがここまで進化した今、果たしてこの本を頼りにしている人はどれほどいるのだろうか?少なくとも、僕はすっかり読まなくなってます。また、ZagatのWebサイトへもアクセスしてません。元々、Zagatクリティックスが果たして「妥当」なのか?という疑問はありました。が、他に頼るものもなかったため利用していたにすぎないのです。そして今は、すっかり口コミ情報が僕の食いしん坊情報ソースとなってます。

何故かと言えば、ニューヨークでは様々な国の料理が楽しめます。以前、書いたかもしれませんが、ニューヨークの各国料理はその国のオリジナリティを残そうとしている感が強いでしょう。それ故、口コミサイトのような、大勢の人のコメントが掲載されていて、かつその国出身の人の意見が書かれている方が、参考になるからです。そうですよね、例えば「うどん」のコメントが、アメリカ人が「おいしい」と書いているだけでは判断できず、日本人が「これは京風のだしで、かなり本格派。おいしい」と書いていれば、きっと間違いないだろうな。と思うからです。

などと書いているうちに、今晩はどこに行こうか、複数のグルメ口コミサイトにアクセスしてみます。

April 23, 2010

iPad


今週の前半にサンフランシスコに行ってきました。気温も天気もニューヨークとほぼ同じような感じで気持ちはよかったのですが、2泊の忙しい出張でした。

写真は今話題のiPodの屋外広告です。ニューヨークに比べて、iPadの広告、特に屋外広告がとても目に付きました。これもApple本社に近い土地柄なのでしょうか。写真の広告もかなり大きく、このサイズはニューヨークでは、場所柄見つけることが難しいかもしれません。

話題のiPad。僕も早速入手しました。入手してから、様々な人に「どう?」と聞かれてきたのですが、返事は決まって「うーん。新しいポジショニングのデバイスなので、いいのか悪いのかまだ理解できてない」と、つまらない返事ですが答えています。パッケージを開いて、電源を入れ、指示通りにiTunesにつないで。。。とわくわくしたのは覚えてます。さらに、スクリーンの明るさ、鮮明さ。そしてCPUのさくさく感など、さすがAppleと思わせられました。

操作に慣れ、メールなどの必要な設定が終わると、日々の生活の中でiPadの出番が試されます。写真のように、例えばテレビを見ながら膝の上で。就寝前にベッドの中で。などいろいろ試してみたのですが、予想以上に重いデバイスが、まだ自分のライフスタイルの中に溶け込んでいるとは思えません。iPhoneをすでに持っているので、部屋の中ではiPhoneでほぼ用事が足りるわけだし、仕事ではPCがあるし。はたまた、WiFi接続がなければあまり意味がない。などと、自分の生活の一員となったこのCoolなデバイスは、依然として自分の出番を伺っているようです。

April 15, 2010

すがすがしい


今日は、どうしてもFA(Financial Adviser)に会わなければいけない用事があったので、昼間彼のオフィスに寄りました。そこは57丁目と7番街で、すぐ目の前がセントラルパークです。早めに着いてしまったことと、陽気に誘われ、ふらっとセントラルパークに出かけてきました。

写真がその時の様子です。真ん中の桜?が目に飛びこんできたので思わず写真を撮ったのですが、見てみると写真右側にはいかにも観光客という集団、その桜の前を人力車(運転手は女性)が通っているといったなかなか面白い写真でした。

前にも話題にしましたが、ニューヨークはとても騒々しい街です。でもこのセントラルパークがあるから、実はかなり救われているのではないでしょうか?1800年代半ばに造られたらしいのですが、小さな島のど真ん中にこんなに大きな公園を設計すると、最初に唱えたLandscape Architectはかなりエラいと思います。きっと、当時は反対意見だらけだったことでしょう。

ふと冷静に考えると、そのような「発案当初はクレイジーなアイデア」だったことが、月日を重ねた結果「すばらしい資産」となるコトは決して少なくないでしょう。また逆に考えれば、「クレイジーな発想だからこそ、次の世代に認められる」ことが多いのかもしれません。と、僕の心の中でも、人とちょっと違ったことを考えよう!と、少しひねくれていることを正当化しようとしています。が、さすがにこの青い空ときれいは桜は「すがすがしいな」と素直に思いました。

April 08, 2010

さりげなさ


ここ数日のニューヨークは異常気象とも言えるぐらい暑くなりました。昨日はなんと33度くらいまであがり、今日も30度くらい。長い冬から一気に夏になった気分です。この突然の陽気も週末には落ち着き、平均値にまで戻るようです。

気温が高くなると、一気に変わるのが人々の洋服です。タンクトップ、短パン、ビーサンといったアメリカならではの「お気楽ファッション」に多くの人が染まり、街をゆっくり歩いてます。僕も思わず半そでシャツでの出勤です。陽気に誘われるのは歩行者だけではなく、写真のようなオートバイも出現します。僕自身、オートバイ好きなせいか、すぐ目についてしまうわけですが、今日の写真の彼、なかなか面白いと思った次第です。

磐田の生まれと育ちの僕には、ホンダのオートバイというのが一つ気になるのですが、それ以外のこの彼はなかなの「さりげなさ」を出してました。まぁ、Honda CB550も嫌いなオートバイではないので許せますが、この白いヘルメットの赤いライン、だらっとした白いTシャツ、黄緑のAsicsシューズ(Onitsukaか?)、斜めがけした赤いメッセンジャーバック等々、全くしゃれっ気はないのですが、錆びたエキパイにアップハンドルのCB550にマッチしてました。もっというと、触媒部分が切れているせいか、ヘンなやかましさのサウンドも暑さに拍車をかけていて目立ちました。

高級品ではなく、こうした全くさりげない、どちらかと言えば全体的にチープだけども、存在感があるという対象には、なぜか憧れてしまいます。また、こういうタイプの人種が多いのがニューヨークなのかもしれません。

April 02, 2010

クリエイティビティ


4月になりました。ブログで何度も書きましたが、今年の冬の天気は今までの中でかなり厳しかったと思われます。3月は過去最も雨の多かった月だったとか、風の強い日も多く、その冬が終わったと思うだけでも気持ちが明るくなります。

さて、前から行きたかった展覧会に先日顔を出してきました。ニューヨークにあり、日米の文化・経済交流の拠点としてそれなりに由緒正しい Japan Societyにて開催されている「歌川国芳展」です。こちらに長くいるせいなのか、日本の「美」や「優れているもの」とは何だろう。と、機会があるたびに思っています。その一つに「江戸時代の美術や生活様式」はとても大切な要素だと信じてます。もちろん葛飾北斎がその代表なのですが、この歌川国芳は違う意味での代表とも思えます。

その時代に対するメッセージを間接的に絵の中に落とし込むアイデア。絵そのものの新しさやクリエイティビティなどなど、僕達はこうした先祖の血を受け継いでいるのかな。と、思うと何か誇らしげというか、嬉しくさせられた気分になりました。残念なことに、彼の作品の多くが、戦中や戦後に米国や英国に持ち出されてしまい、日本には少ないと聞いています。でも、逆に考えれば、どこに保管されていようが、先祖の魂が世界中に広がっていて、何らかのメッセージを発しているのだ。と思えば、それも良しだと思います。

普段の生活の一こま一こまにおいても、「クリエイティビティ」を忘れずに、そして大切にしていたいと思う僕にとって、この展覧会は久々のヒットであったと思ってます。

March 29, 2010

先入観


暖かくなったり寒くなったりと、洋服の選択に何かと忙しい最近のニューヨークです。週末は久々に車で郊外に出かけてきました。郊外に出る場合は、普段マンハッタンでできないことを優先的にするのですが、今回は生活用品の買い物でWalmartが目的地の一つです。

ご存知のようにWalmartは、都市部から少し離れた郊外の広大な敷地に、小売と駐車場のスペースを兼ねて作られています。徹底的なコスト管理(調達からロジスティックス含め)の代名詞としてビジネススクールを含め、様々な状況にて引用されます。マンハッタンの小さな店に慣れている一消費者としては、たまにWalmartを訪れることは、ちょっとしたテーマパークに来たようでつい楽しんでしまいます。

今回訪れたWalmartはNJ州でもマンハッタンに近い場所に最近開店した新しい店でした。そこでは、野菜、果物、肉類などの生鮮食料品まで販売していて、それは驚きでした。過去、地方出張にて、Walmart+スーパーを何箇所かで見てきましたが、こんなに近くにあったのは発見です。さて、写真はその食料品コーナーの一部の棚です。ピントが弱くて見にくいのですが、これは実は「シリアル」でした。アメリカ人はシリアルが大好きで、大きな箱のモノはよく見かけてましたが、この写真のような「ドッグフード」の袋に入ったシリアルは初めてです。

量を増やして単価を下げる。という戦略に対しては何も文句はありません。が、最初に見て驚いたのは、、、これはドッグフードではないか?ということです。先入観とは恐ろしいもので、「このような袋の形態」+「こうして縦積みにされている」=「ドッグフード」という先入観ができてしまうということです。まぁ、こうした先入観など、正直どうでもよいわけで、消費者としてはよいモノを安く買えればいいわけですし、供給者としては消費者が満足してお金を使ってくれればいいといういたってシンプルな話です。

March 19, 2010

風車


ここ数日間のニューヨークは、晴天に恵まれ気温もあがり、とても気持ちのいい毎日です。長かった冬がすべて嘘のように、街中が明るくなってきました。5番街の南の方を仕事の途中に歩いていたとき、写真のKate Spadeのブティックを見かけました。

多くの風車がガラスに張り付いているだけのシンプルな装飾なのですが、これだけの数を春らしい色で並べられると、一つのアートワークとして見ることもできるな。と、思いました。この日はとても忙しく、数社での打ち合わせの間に出会った光景ですが、春の息吹を、このたくさんの風車が祝っているような不思議な雰囲気を見て、一瞬でも気持ちが楽になったような気がしました。以前、ギャラリーのシーンにおいても書いたのですが、こうしたちょっとした「仕掛け」が、人の心をホッとさせることに気づくのがニューヨークなのでしょうか。

風車の弥七も好きですが、春のKate Spadeの風車の方が今は心地いいですね。

March 12, 2010

アトランタ


中国から戻ってきた次は、アトランタへ一泊の出張でした。ホテルからの写真ですが、あいにくの雨模様。ただ、上海の「冷たい雨」とは異なり、アトランタは比較的「暖かな雨」でした。とはいえ、2日間ずっと降り続いていた雨には、少々うんざりしました。仕事の目的は順調に達成できたので一安心ですが、さすがに体は疲れました。上海の雨のおかげで風邪気味だった上に、飛行機で2時間強という比較的近い距離でしたが、Awayでもあるし、何かと気苦労もありでした。

さて、写真が暗くて少々見にくいと思うのですが、このアトランタという都市にはまだまだ馴染んではいないのです。これから先、時折訪れることになりそうですし、南部の代表的な大都市で魅力はあるのでしょうが、この写真の右側にあるような「凱旋門もどき」のチープな建造物を見てしまい、ちょっと引いてしまっているのでしょう。比較しても仕方ないのですが、先週の北京や上海と比べてみても、中途半端な感じがしてしまうわけです。ただ、気に入っている点もあります。それは人が暖かい。という点でしょうか。ニューヨークの殺伐としたあたりとは全くことなり、ホテルやレストラン、どこでもアトランタの人には暖かさを感じてます。

今でも先週訪れた北京&上海ショックを引きずりつつ、今週末はこちらニューヨークも雨なので、読書やDVD鑑賞などにて、ゆっくり過ごそうと思ってます。

March 07, 2010

中国


先週中国に行ってきました。同じ会社の中国支社との打合わせが主目的で、北京と上海の両都市を訪れる1週間の出張でした。実は、中国のメインランドは初体験ということで、出発前からかなり期待していたのですが、結果はそれ以上のものでした。

北京、上海の両大都市は、それぞれの質は全く異なるものの、世界に類をみない大都市でした。ニューヨークはもとより、米国の大都市にすっかり慣れた僕ですが、この両都市をみて、米国の大都市なぞ小さなものだ。そして、こんなに巨大でエネルギーが溢れている街は他にはない!と断言します。15年以上前に初めてマンハッタンに足を踏み入れた時の高揚感と似ているものの、僕自身が年を重ねてきたせいか、その時の感覚とは若干異なる内なる興奮を覚えました。

写真は北京にある、芸術エリア「798」の風景です。ここでは、北京のアートシーンが見られます。どの国でもそうですが、アートはその土地の特質やエネルギー力を知る上で、大きなヒントやきっかけを与えてくれます。この798のもたらすエネルギーは相当なもので、今後の激しい成長を予感させてくれました。上海は、欧州疎開時代の古い洋館ビルと最新の高層ビルが乱立し、商業的にも成功を収めているメガロポリスです。また、人々も北京に比べて社交的でモダンな感じを受けました。

米国に住を移し、すでに15年以上経ち、米国の巨大さや影響力の強さを長い間感じてきました。しかし、今回の中国で、もう一つの巨大国家が「東」にあったという事実をしっかり認識しました。多分、その影響力や強さは米国以上になる可能性もかなり高いでしょう。ニューヨークから東京を飛び越え、直接中国に訪問した今回の出張というのは、まさにこれからの国際政治・経済の宿命、すなわち「日本Passing」は、かなり現実的なんだな。と帰りの上海発の機内で本州上空を通過している時に強く感じました。

February 26, 2010

オリンピック


本来であれば、話題として取り上げなければと思っていた冬季オリンピックですが、つい忙しさを理由に後回しにしてました。もうすでに大会も終盤になり、予想以上の米国のメダルラッシュとなってます。スポーツイベントとしての米国てのマクロ的な収支としては、独占放映権をもったNBC Universalが200億円超の赤字。ということとなっています。「IOCから購入した独占放映権額-広告/スポンサー収入=200億円以上の赤字」ということです。

このご時世、こうした暗い話はわざと忘れることにして、この写真の説明をしてみます。ニューヨークの地下鉄で、グランドセントラル駅とタイムズスクェア駅を結ぶShuttleと呼ばれる3両編成の電車が走る線があります。その通路に、今回のオリンピックのPROMOとして巨大3Dスクリーンを設置し、人々に3D対応めがねを配り、3Dを体感する。というシナリオです。何回か通ってみたのですが、1回だけしかトライできなかったのが残念。かつ、イベントとしてのあまりのやる気のなさに、「あぁまたか」と思った次第です。本来であれば、写真で3Dを表現したかったのですが、その脇に何枚か掲載されているVISAの3D看板で簡便してください。といった気持ちです。

さて、ビジネスはどうであろうが、オリンピック。競技は様々な形で白熱してます。昨晩は久々にスケートを見たのですが、Kim Yunaのパフォーマンスにはさすがに圧倒されました。NBCの解説者もこれ以上の言葉がないように褒めていたのも当然のような演技でした。Mao Asadaももちろん応援したのですが、やはり直前にあれだけの完璧なパフォーマンスを見せられると、勝負の世界は厳しく勝てるとは全く思えなかったです。個人競技、団体競技と、それぞれいろいろなドラマのあるスポーツは、やはり楽しいものですね。

February 21, 2010

チャイナタウンの最近


しぶとい冬が、徐々に緩んできたようなようなニューヨークです。早く暖かくなって欲しいという、期待もあっての感覚ですが、もう雪は勘弁です。さて、先週は春節でした。日本では旧正月という言い方も聞きますが、中国の方々からすればこちらこそが本当の新年です。ここニューヨークも多くの広東系中国人が春節を祝ってました。私も友人宅に呼ばれ、飲めや食えやの楽しい正月を過ごしてきました。

そんな中、最近のニューヨークチャイナタウンでは、少々変化が起こっています。SOHOから南に下って、Chinatownとの境ともなるCanal Streetには、多くの「ぱっちモノ屋」が軒を並べていました。ある意味、観光名所にもなっており、ただでさえ通りの多いストリートにて、店の呼び込み、ガイドブックを片手に「安いブランド品」目的の観光客達で、通りはいつも溢れてます。とても歩きにくいという印象しかありませんでした。

ところが、昨年の後半から写真のような「強制立退き勧告」が、ニューヨーク市によって実施され、「ぱっちモノ屋」の多くが閉店しているのです。歩きやすくなったことには感謝してるのですが、また一つの風物詩がなくなるような気がして少々残念な思いもあります。この強制立退ですが、「ニセモノを販売しているのが違法にて強制退去」という法的な効力を利用して、チャイナタウンの再開発が関係している匂いがあります。つまり、再開発するために、既存のビルをScratch & Buildしたいが、なかなかテナントが出ないため、法の力にて強制的に。。。というシナリオがあるのでしょう。

前にも書きましたが、ニューヨークは市長を中心とした自治体努力で、安全かつ健全になってきました。それはそれで評価すべきですが、「ちょっとDirty、何か怪しい」ニューヨークの方を好む人も多いのではないでしょうか。僕もその一人です。

February 12, 2010

SOHOのKing's Road


今週は大雪に見舞われたニューヨークですが、天候も回復し、道の雪も少しずつとけはじめ歩きやすくはなってきました。ただ、油断は禁物です。気温はあいかわらず低く、ちょっと気を抜くと滑って転んで怪我することもありえます。数年前にも友人が大怪我しましたし。

先日の昼間、気分転換にSOHOを何気なく散歩してみました。写真のように雪も少し残ってますが、さすがにこのエリアは歩きやすいように整備されてはいました。Wooster Streetにて、写真の中にあるのぼりのような紅白の旗が目に入り、何だろうと思いきや、そこはKing's Roadという名の家具屋でした。殺風景なScaffoldのパイプをうまく利用して、気の利いたアクセントに目が惹かれたのでしょう。

また、その店の名前やロゴがなんとも懐かしく感じました。King's Roadと言えば、子供の時に好きだったパンクロックのメッカではないですか。中高生の思い出なので、それが果たして本当なのかどうかは不明ですが、Punk Rock = London = King's Roadという想いが駆け巡りました。数年前仕事でロンドンに行ったときも、この響きに誘われてKing's Roadに行ってみたのですが、想像(期待?)していたのとはちょっと違った感じがあり、何とも複雑な気持ちだったことを覚えてます。

ここはNew YorkのSOHOだし、ロンドンとは異なるのですが、なぜか一瞬にして懐かしさを覚えた一時でした。実際に店を覗いてみると、セレブリティ達だけが買えるような高価な家具が贅沢に並べてあり、仕事途中で抜け出した僕などは、全くお呼びではないような雰囲気ということをつけ加えておきます。