May 14, 2010

露店の楽しみ


まだ時差ぼけがあるのか。それとも、気温の変化の激しさなのか、なかなか疲れの取れない1週間でした。肌寒いと思っていたら、今日は半袖でないと暑いぐらいの陽気になったりとしてます。

マンハッタンの通りには、様々な露店が出ています。最近は少なくなりつつありますが、チャイナタウンに行けば、パッチもののブランドモノを扱う露天。ミッドタウンに行けば、カレー味のチキンを焼いてご飯にまぶすカレー屋台。あまーい匂いの砂糖固めピーナッツ屋など。その種類も豊富です。

写真はそうした屋台の一つでもある、フルーツ屋です。何気ないこのフルーツ露店。マンハッタンの住民には、結構気に入られているのです。その理由はいたって簡単で、価格と食べ頃のバランスが絶妙だからです。価格に関しては、スーパーよりも少し安くなっています。これだけでも、合理主義のニューヨーカーにはプラスに作用します。小さくて読めないかもしれませんが、例えばグレープフルーツが2つで1ドル。安くて有名なスーパーでもこの価格では買えませんね。

次のポイントの食べ頃ですが、大抵どの屋台でも、丁度食べ頃のものを売っているのです。この要素は実は価格よりも大切なのかもしれません。ニューヨーカーはかなりのフルーツ好きです。そして忙しい彼らや彼女らにとって、朝ご飯やランチにフルーツで済ませる人も少なくはないのです。そうした場合、「今」食べ頃のフルーツが欲しいわけですね。スーパーに行けば、並んでいる多くの果物を見るのですが、そのほとんどが店頭に並べられながら熟成を待つモードになっています。よって、青いバナナや硬いマンゴを多く見かけるわけです。忙しくてわがままなニューヨーカーは、さすがにこの事実を知っていて、それゆえこの食べ頃&お得な露店が必要になる仕組みです。

露店はその種類によって、運営している人種や出身が異なるのも興味深いです。フルーツはインド系(に見える?)人が多く、値札の書き方や文字のタイポグラフィも、その国の特色が出ていて、それはそれで面白いと思ってます。そして、小さなスペースに見事に並べてますね、この屋台は。

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