November 26, 2009

感謝祭


今日26日は米国ではThanksgiving Holidayということで、大型連休の初日です。状況的には日本のお盆のように、実家に帰って家族・親族と共に過ごすのが主流ですが、僕のような移民にとっては全くすることのない、ゆっくりした祝日となります。

天気のサポートもあり、友人達とゴルフに出かけてきたのですが、この写真は友人を待っている時に見たバスの写真です。ラップ関連のOOH広告はすでに何回も取り上げていますが、この写真は一応僕の専門分野でもあるInteractiveの世界の話ということで、取り上げてみたいと思った次第です。

このYahoo!という会社。まさにインターネットの歴史を自ら作り、歩んできました。が、なぜか4分の1歩先を行ったり、遅れたりとふらふらしている間に、かなり難しい状況になってしまった。というのが僕の感想です。米国インターネットの歴史で、NetscapeとYahoo!という会社はある意味特別なポジションにあります。前者はインフラ(ブラウザーとWebサーバー)、後者はビジネス(コンテンツと広告)の出発点です。両社が芽生えて15年以上経った今、Yahoo!は既存のビジネスモデルを継承しつつも、環境の変化に対応すべく必死にStruggleしてます。そして、100億円かけた再生のキャンペーンのメッセージがこの「It's Y!ou」でした。

Yahoo!の新社長はIT業界からで、CMOもどちらかといえばTraditionalな会社の出身です。僕が見てきたYahoo!は少なくとも米国のインターネット業界をリードしてきた存在でもあり、こうした「ありきたり」なキャンペーンに興味のない会社だったはずです。が、時代は変ったのでしょう。何だか、元気のなくなった高校生みたいな印象を受けた屋外バス広告でした。この広告表現のレベルが、新マネジメント体制での結論だと思うと、GoogleやMicorsoftなどの業界争いからもすっかり取り残されてしまうのでしょう。Santa Claraの人たちも大変なんでしょう。

などと、ちょっと感傷的になってしまったのは、ニューヨークの秋のせいなのか、それともスコアが伸びないゴルフのせいなのか。そんな、2009年 Thanksgivingでした。

November 19, 2009

再びサンフランシスコ


またまたサンフランシスコに来ました。今、かなり勢いのあるテクノロジー企業主催のカンファレンス参加が目的です。カンファレンス自体は学ぶことがそこそこあり、世の中の進歩の速さを感じつつ、キャッチアップしていくことの難しさも痛感しました。

そして、街を歩けばUnion Squareでは、クリスマスツリーの準備をしていました。もう来週がThanksgivingなので、いよいよ年末商戦になるわけです。ニューヨークに帰ったら、きっと街の様子ががらっと変わっているのかもしれません。

今回の滞在で、米国に来て最も付き合いの長い友人と、久々にゆっくり話すことができました。彼は、ニューヨークで生まれ、育ち、5年ほど前にカリフォルニアに家族で引っ越した友人で、本音で話せる数少ない元ニューヨーカー。お互いの現状を報告し、後はビールをたくさんのみつつ様々な話をしました。彼自身、Edutainment事業を始めており、無事数億円の資金を得て順調そうな話に喜び、ビジネススクール時代に一緒にベンチャーのアイデアを練っていた時代を笑いながらあっという間の時間でした。

その中で失業率の話になりました。公表ではサンフランシスコを含めたBay Areaの失業率は11%と言われているのですが、彼の分析ではもっとひどいということです。つまり、Bay Areaは米国のなかでも最も「Self Employed」(=フリーランスや個人商店のこと)の比率が高く、11%の数字にはSelf Employedの数が含まれていない。とのことです。現在の経済状況で最も打撃を受けているのがこのSelf Employedらしく、その人達を含めると失業率は25%以上は確実。と分析してました。説得力のあるこの話を聞き、街の力が少々弱く見えている。と思ったことも納得できた次第です。

それでも、大きなツリーを準備し、その横のMacy'sも一所懸命ディスプレーを飾り、とにかく気持ちだけでも明るく、Holiday Seasonを迎えたいものですね。

November 13, 2009

大型店舗


ユニオン・スクェアを通った人なら見たことあるのが写真の風景です。昔は大型電気店があった場所で、現在は改築が行われており、工事現場をマスクするための板に大きなポスターが張られているわけです。

以前も取り上げましたが、ニューヨークではこうした工事現場の場を利用するのが結構上手かもしれません。通常は板で囲ってしまって、全くの殺風景になるものが、こうして広告ビルボードにしてみたり、コンサートや演劇のポスターを貼る場所にしてみたりと、妙に納得させられることが時々あります。

どうやら、ここにはNordstromができるようです。そう言えば、このシアトル生まれのデパート、ニューヨークにはなかったな。と改めて思いました。かつ、Nordstrom Rackと書いてあったので、コンテナストアのような棚や箱ばかり売るような店なんだ。と思ってました。どんな店か確認しようとWebを見たら、実はNordstrom本体にて扱う商品からワンランク安いアイテムを中心に扱う姉妹店のことでした。もちろんこれはニューヨークにないですし、今まで見たこともなかったです。(そもそもNordstrom自体にあまり興味はなかったのですが)

ここでも、廉価版量販店が出てくることがわかり、やはり世界中でブームとなっている「安いものを売る」ショップがここでも登場するのか。と思いました。「see you in spring 2010」というコピーも、いかにもアメリカらしく、月日でのコミットはできないわけですね。Springとぼかしているものの開店は6月にずれこんだりして、夏なんだけどね。となることでしょう。

November 06, 2009

優勝おめでとう


今年の野球は劇的な幕切れで終了しました。大好きなヤンキースが久々に優勝したことは、本当にうれしく、新球場1年目というおまけつきで、なんともいい気分でした。

写真は今日行われたパレードの一部です。さすがに徹夜して並んだわけでもないので、遠くからの参加だったのですが、パレードの最中はこうした大スクリーンが準備された公園にて雰囲気だけでも楽しむことができました。

ニューヨークに住んで以来のヤンキースファンなので、過去数回ワールドシリーズの優勝を見てきました。が、今回は特別な感覚です。それはMVPに松井選手が選ばれたからです。ヤンキースの優勝パレード経験者としては、伊良部選手が第一号で、今でも彼の「I Love Yankees!」と言った風景はよく覚えています。が、今年の松井選手の場合はMVPですし、かつ過去7年間ニューヨークのファンの想いと信頼を背負ってきた姿があります。

契約更新がされずに、Free Agentとなった状況で、最後の最後にて今まで以上の活躍をして、一躍注目の的となった姿にはかなり心を動かされました。今まで、多くの日本人MLBプレイヤーがいましたが、野茂選手のフロンティアとしての功績と松井選手のヤンキースという伝統チームに残した功績というのは、僕にとっては日本人として誇りに思えることでした。と、すっかり真面目な話になってしまいましたが、何はともあれ、Let's Go Yankees! ばんざい松井!ですね。

November 01, 2009

サンフランシスコ


今朝の飛行機でサンフランシスコに来ました。今回は、月曜夜の飛行機でニューヨークに帰るので、かなりめまぐるしいです。ニューヨークでは、ヤンキースが出場しているワールドシリーズ、ハロウィンパレード、市長選挙、ニューヨークシティマラソンなどでかなり賑やかなここ数日間でした。

そんなニューヨークを後に、今朝サンフランシスコに着き、ホテルにチェックイン後、街を散歩してみました。穏やか天気に恵まれているのですが、どうも人通りの少なさが気になります。確かに日曜の昼間ということで、ダウンタウンを歩いているのは、観光客や僕のような出張者くらいなのかもしれません。が、数年前によく来ていた頃に比べると、やはり人通りが少ないのでしょう。これも不また、通りに面した店が閉店しているのも目に付きます。ニューヨークも同じですが、ここはもう少し深刻なのかもしれません。

米国景気が少しずつ良くなってきたと、ウォール街では言われ始めてますが、実際の生活レベルがキャッチアップするまでには、まだまだかかりそうだな。と感じたサンフランシスコでした。