December 21, 2010

露店


寒い日が続いています。最高気温でもせいぜいプラス1度くらいの日々が、数週間続くと体も慣れてくるのかもしれません。ニューヨークの街全体が、様々な飾りやイルミネーションできれいになり、なにかと忙しく動いている人々にもまれていると、12月の寒さはあまり堪えないのでしょう。同じ気温でも、1月や2月はかなり堪えます。不思議なものです。

街の人ごみは激しさを増す一方なのに、それだけ狭くなっている歩道に、所狭しと露店が並んでいるのも、マンハッタンの一つの景色です。スカーフ、DVD、ヘンな形の水パイプ、お香等々いろいろ今まで見てきたのですが、この写真は初めてでした。ボタンと書いてあります。実はボタンというよりもバッジなのですが。

ピースマークを筆頭に、格言を風刺した言葉、大統領のデフォルメなど、様々なバッチがぎっちり置かれています。一つ一つの絵は格別なものではないのですが、こうして数を増すことでひとつのアートになるような気がしました。売っている人は、そんなアートのことなどあまり関係ないようなタイプでしたが、それも一つの良さでしょう。果たして、このバッチを誰が買うのだろうか?そして、売上げはいくらなのだろうか?と、お世話なコトを思ったりしましたが、何とも気が抜けていて、ほほえましい露店でした。忙しい年末にほっとさせる一時だったのかもしれません。

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