May 18, 2009

インフルエンザ


すっかり間を空けてしまいましたが、ここ2週間ほど東京に滞在しました。休暇と出張を兼ねた日本でしたが、新型インフルエンザの影響で予定が二転三転し、結局2週間程いました。写真は、東京に到着した時の機内での検査の様子です。このシーンが少々異常に思えたのは私だけでなく、アメリカン航空の乗務員たちも同様に写真に収めておりました。

純粋な休暇ではなく、出張も兼ねているということで、日本では会社のルールに従う必要がありました。自宅待機期間や、日々の健康状況の報告等々、いかにも日本らしいルールを守りつつ、日本での貴重な時間を費やしてきました。おかげさまで、日本ではNHKのニュースに敏感になり、特に体調に関しては人一倍気をつけていたと思います。(普通の風邪を引いても真っ先に疑われるので)

一方日本では、カナダから帰国した高校生が「水際対策」でひっかかり病院に隔離されたりしたのですが、結局今では100名以上の感染者を有する「感染大国」の仲間入りしたようです。これにより、日本では自治体含めて大騒動になっているようですね。ここニューヨークでは、ついに高校の教頭先生が死んでしまったりと、その被害は日本以上のものでしょう。しかし、その対策はかなり緩やかで、公立小学校の数校が休校になっている程度です。

問題の時期に両方の国にいて感じたことは、ルール作りとその扱い方の違いでしょう。日本では国ありき、そして自治体。米国では国よりも自治体が最初。ということです。もちろん大阪や兵庫では、自治体が先導して公立学校の休校などを決めていますが、その大前提に国の判断があることです。米国では何はともあれ自治体が判断します。そして、その扱い方とはメディアの対応です。日本ではどこにいても日本国中で起こった事象が把握できます。が、ここではニューヨークのことしかわかりません。米国のほかの地域で起こっていることなど、テレビを見ているだけでは全くわかりません。米国以外のコトなど全く知る由もないのです。

どちらの対応がいいのか、それは置かれている個人の状況で異なるとは思います。僕にとっては、「このインフルエンザは本当に危ないのか?」という本質的な立場にて判断し、動いている米国の方が心地いいと思った次第です。

1 comment:

Anonymous said...

yes... nice .