June 11, 2009

地デジへの切替


最近のニューヨークは肌寒くて雨がちな日が多く、そろそろ夏至を迎えるような時期とはとうてい思えないような天候です。天候のせいか、経済のせいなのか、気持ちも今ひとつさえなく、日々淡々とした時間を過ごしているように感じてます。

写真は昨日、メディアエージェンシーの知り合いを尋ねていった時、オフィスの受付にあったカウンターです。壁にしっかりと取り付けられていたこのカウンターをみて、「さすがは大手メディアエージェンシー」と思った次第です。そうなのです。米国では明日12日に、地上波が一斉にデジタルに変更されます。本来の予定では、2月に実施するはずでしたが、準備不足ということでオバマ大統領の判断の元、明日に延期された経緯があります。

詳細はこのWebサイトに出ていますが、僕にとっては「さすが米国。強行突破するんだ」と思ってます。ケーブルや衛星の普及率が6割以上の米国では、地上波でテレビを見る人は、一般的に低所得者層と言われています。そういった人達が、この機会にデジタル対応テレビに買い換えられるわけでもなく、国としてはこのWebサイトにてどうすればデジタル放送を見ることができるか説明してあります。これで説明責任は果たした。ということなのでしょう。

実際問題、このWebサイトを読んで、できる限りの対応策を施す人達は何パーセントいるのでしょうか。ほとんどの人達が、未対応のまま地デジに切り替えられ、12日を境にテレビが見られなくなると容易に想像できます。この国の強みは、それでも実施するということでしょう。少数派の対応を逐一行うことで、技術革新が遅れるより、ばっさり切り捨てることで新陳代謝をよくする。といういかにもアメリカ的(僕は"let them suffer"という言葉が好きですが)な対応がこのテーマにおいてもはっきり見えました。

1 comment:

Anonymous said...

i'm gonna make my own blog