April 08, 2010

さりげなさ


ここ数日のニューヨークは異常気象とも言えるぐらい暑くなりました。昨日はなんと33度くらいまであがり、今日も30度くらい。長い冬から一気に夏になった気分です。この突然の陽気も週末には落ち着き、平均値にまで戻るようです。

気温が高くなると、一気に変わるのが人々の洋服です。タンクトップ、短パン、ビーサンといったアメリカならではの「お気楽ファッション」に多くの人が染まり、街をゆっくり歩いてます。僕も思わず半そでシャツでの出勤です。陽気に誘われるのは歩行者だけではなく、写真のようなオートバイも出現します。僕自身、オートバイ好きなせいか、すぐ目についてしまうわけですが、今日の写真の彼、なかなか面白いと思った次第です。

磐田の生まれと育ちの僕には、ホンダのオートバイというのが一つ気になるのですが、それ以外のこの彼はなかなの「さりげなさ」を出してました。まぁ、Honda CB550も嫌いなオートバイではないので許せますが、この白いヘルメットの赤いライン、だらっとした白いTシャツ、黄緑のAsicsシューズ(Onitsukaか?)、斜めがけした赤いメッセンジャーバック等々、全くしゃれっ気はないのですが、錆びたエキパイにアップハンドルのCB550にマッチしてました。もっというと、触媒部分が切れているせいか、ヘンなやかましさのサウンドも暑さに拍車をかけていて目立ちました。

高級品ではなく、こうした全くさりげない、どちらかと言えば全体的にチープだけども、存在感があるという対象には、なぜか憧れてしまいます。また、こういうタイプの人種が多いのがニューヨークなのかもしれません。

2 comments:

馬券男爵 said...

アメリカ人のファッションとは『着飾る』ということではなく、自身のライフスタイルの自己表現の一部であるという感じがするね。
だからみんな【さりげなく】似合ってると感じるんじゃないのかなぁ。

nmura said...

コメントありがとう。まさにそうかな。ファッションにはあまり興味がなくて、それよりもしゃべりで自己表現(自己主張)する人達かな。やっぱり、白人は得していると思うよ。