March 13, 2009

うちわに付き取扱注意


広告業界にいるものの、ストーリーボードやコピーを書くようなクリエーターではない僕です。とはいえ、ビジネス開発という立場から、何か面白いことや「おおっ」と思うことはないのか?と日々考えていたりはしています。

そんな中、写真のダンボールを発見して思わず立ち止まってしまいました。多分、中身は普通の物品で、たまたま箱を使いまわしてFEDEXするのでしょうが、「うちわに付き取扱注意」とはいったい!?と絶句したわけです。そもそも「取扱注意」とは、中身が高級な精密顕微鏡だとか、割れやすい材質のものなどの時に使われていたはずなのに。。。今の日本では「うちわ」もそれと同様の扱いなのか?もしくは、天皇家に奉納するような超高級うちわなのか等々、いろいろ思いをはりめぐらせたのです。

結局答が出るわけでもなく、FEDEXのお兄さんに運ばれていく運命の箱ですが、僕の頭にはこの不思議なフレーズだけが残ってます。でも一歩進んで考えてみると、こうして「何気ないフレーズの中に、忘れられないメッセージが入っている」ってことは、広告やマーケティングの世界ではとっても重要なことでしょう。特に、「うちわ」と「取扱注意」という関係が全くないような普通の単語を組み合わせることで、メッセージ力が急に付いたわけですね。これは、完全にクリエーターの分野と言えるフレーズでしょう。

と、たまたま目に入った段ボール箱ですが、結構楽しませてもらいました。しかも、適度に力が抜けているフォントもなかなかすばらしく、すべての拍子抜け度合いがたくみでした。

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