August 11, 2007

ニューオリンズ


ここ数日仕事に休暇にと移動が多かったため、更新が遅れていました。一段落しそうなので、久々にポストしてみます。今回はニューオリンズです。個人的には2回目のこの都市、2005年8月のハリケーン・カトリーナにて一躍注目された街です。1回目の訪問は5年ほど前の災害前、そして今回は災害後。それなりに復興はされていてさすがと思う一方、初回の訪問時に感じた「貧困さ」はより一層強まった感があります。

真夏のこの時期、気温は35度近くまで上がり、湿度も日本と同様かなり高いこの場所で、災害後、電気・ガス・水道が止まったまま生活することは想像以上にタフでしょう。暑い夏を日々経験している人なら容易に想像がつくかもしれません。家を失った人たちが大挙してシンボルでもあったNFLチーム Saintsの本拠地でもあるスーパードームもすっかり改修が進み、今ではシーズン開催を待つだけとなっているようです。

さて、このニューオリンズ、歴史的な背景は詳しくないのですが、バーボン・ストリートに見るジャズ発祥の地、プランテーション経営による広大なサトウキビ畑、フランス風コロニアル建築等々のイメージがありました。災害の痛手は大きく、国家政府からも後回しにされたという疑念も多々あるのですが、どうにか復興されつつあり、そうしたプラスイメージも着実に戻ってきているようです。しかし、市街地中心でも災害以降放置されたままのハイライズ・ビルや貧困地区での朽ちた住宅を目の当たりにして、問題の深さも同時に感じさせられます。それでも、湿気の高い熱帯深夜に、バーボンストリートで続く喧騒のエネルギーはいったいどこから来るのか、アメリカの中でも独特な不思議な場所だと再認識した次第です。

1 comment:

Anonymous said...

こんにちは。まきと申します。

近々母と二人で引越しを予定しており、
仕分けゴミ箱を検索していたところ、
むらまつさんのブログに偶然迷い込んで来ました。

モーター付きの可愛い自転車を記事にしておられたようですが、
日本にも昔、同じようなものがあったなぁと思って少し探したら、モペッド(Moped)と呼ばれている種類のものが、いくつか出てきました。
脇にカバンが付いているのは見つかりませんでしたが、これがあるとなおさら可愛いですね。
私もこういうの、大好きです。

実は一緒に仕事をしている友人がNYに住んでおり、今は一時的に帰国(日本)していますが、
明日にはまたNYへ戻って行きます。

彼女とアメリカ人のご主人の話によると、
NYは既に昔の面影を失いつつあるとのことで、
帰るのが辛いと嘆いています。
特にご主人にとっては故郷でもあるわけですが、そんな気持にもなれなくなっていると。

でも、ここでむらまつさんの日記を読ませていただくと、というより綺麗な写真を見る限り、
友人夫婦の悲しい話は本当なのだろうかと思うほどにアメリカを感じることができて、
今まで少しがっかりしていた気持ちが元気になってきました。

アメリカを感じると言っても、私を含めて多くの日本人は、アメリカを写真や映画から勝手に美化して想像しているだけなのだけれど。

時々お邪魔させていただいて、
日本でない国の生活を経験した気分にさせていただこうかなと思います。

もっと読み進めれば、友人が感じていることと同じような内容も出てくるのかなぁ。

これからも楽しいお話や美しい写真を楽しみにしていますね。