September 06, 2007

がんばれ、ラジオ


ニューヨークでは夏の終わりを告げる風物詩「US Open Tennis」が開催され、同時期に New York Fashion Weekがミッドタウンにて行われ、そのまま秋突入という時期を迎えています。街には秋の気配が漂いつつも、まだ暑い日が続いているのは夏が好きな僕にはうれしい限りです。

そんな中、前回取り上げた「広告ラップ車」の中でも「熱いラテン系FM局」を見かけました。ベース車は高級四駆ランド・ローバーですが、そんなことはおかまいなく「赤・緑・白」のメキシコカラーに濃いめのお兄さんの笑顔、「イカす!」感じが妙に新鮮で気に入りました。

米国マーケティングにおいて、ヒスパニック市場は大きく、ラジオ局はもちろんのこと、スペイン語専用テレビ局(地上波含む)、雑誌、新聞等々、米国内でのヒスパニック人口率の増加に伴い、メディアも成長しています。そしてこうしてラジオ局のベタなプロモーションを見ていると、同時に「ラジオがんばれ!」と言いたくなります。インターネットの成長に伴い、新聞や雑誌などの紙媒体の広告収入は苦戦していると言われています。しかし、ラジオはその影響を受けていません。逆に、Podcastやインターネットラジオ等の新しいDistributionが生まれているため、ビジネスチャンスは拡大しているという見方すらできます。

僕はラジオが好きです。視覚によって邪魔されない、語りの深さや語っている人の心の本質など、忙しい日々では忘れてしまいがちなことを改めて気づかせてくれるメディアだと思っています。目を閉じて、ラジオやPodcastのストーリーに耳を傾けると、そこには無限の世界があり、想像力やクリエイティビティを拡げてくれるはずです。写真の「アツい」ラジオ局では、音楽中心であり言葉も理解できないため、こうした期待はないのですが、これはこれでわかりやすさが気に入ってます。とにかく、ラジオにはこれからもがんばって欲しいのです。

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