October 11, 2007

アイボール


車の駐車場近くにて、シンプルな屋外広告を久々に見かけました。屋外広告はその性質上シンプルな表現やクリエィテイブが多いのですが、これは「目が大きなかえるの写真」+「Eyballs? のタグライン」というこれ以上の意味がなくかつべたなモノでした。

広告主は実際にこのOOH枠を販売する媒体社 Van Wagner社です。つまり在庫として自社広告をあてていたわけですね。米国にて空港から高速道路を経由して都市部に入った方ならほとんど気づくと思われますが、巨大な看板が連続して登場してきます。総額8000億円市場の米国OOH広告業界の中で、大手VW社もこの混乱が続く広告業界で生き残りをかけて必死なのでしょう。

テレビ、新聞、雑誌などの既存メディアから、インタラクティブやモバイルなどへ進化していく過程の中、OOH業界も店舗メディアやデジタル看板などの新しいコンセプトをもたらしています。そんな激しい状況で、何が最も大切なのか?という問いかけに「さっ」と答えているのが、この看板なのでしょう。「アイボール」この言葉は、今の米国広告業界にてどの分野にいる人でも考えていることです。決して新しいコンセプトではないこの用語ですが、混沌としている状況ゆえ必要なのかもしれません。どんなに技術が進歩しても、かえるも人間も目玉は2つより多くならないわけですし。

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