October 23, 2008

地下のストリートミュージシャン


こちらはかなり冷え込んできました。革ジャンやダウンも当然の寒さになり、長い冬へ面舵一杯といったところでしょうか。

株価は日々ジェットコースターのように上がり下がりが激しく、大手企業でのレイオフのニュースが毎日のように聞こえてきます。大統領選挙を2週間後に控えている今、まさに不景気真っ只中、そして今後はもっと悪くなるだろう。という不安感を皆抱えているように思えます。ニューヨークに来た15年前は、景気も上昇中でインターネットバブルも経験し、9/11後の不景気感もその後の景気回復で忘れて去っていたのですが、今回のはかなりシビアで長続きしそうです。地震に備えての避難訓練のように、何か備えなければいけないのでしょう。

そんな暗い雰囲気が蔓延している中、純粋に楽しかったストリートミュージシャンを見かけました。地下鉄はユニオン・スクェアの構内の中、背の高い黒人兄さんが気持ちよさそうにギターのソロを弾き続けてました。「ギュワ~ン、キュィ~ン」などといった音に合わせて、体をのけぞらしたり、歯で弾いてみたりとまさに自分の世界にどっぷり。でも、上手で真面目に弾き語る人よりも断然面白かったのは事実です。

11月2日に予定されているニューヨークシティマラソンの広告に挟まれつつ、ひたすらギュイ~ンを続ける彼がいるこの空間は、不景気などの不安を全く感じさせないものでした。不思議なものです。ということで、今回もまたまた街のミュージシャン話をしてしまいました。

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