December 07, 2006

さよなら!タワーレコード


ブログを始めた頃、iPodに関して経済的に与える影響の大きさを取り上げてみました。音楽産業、家電業界、エンターテイメント業界などへ与え続けている経済効果の大きさはかなりのものです。ところが、その躍進の影にかくれ、ひっそりと衰退していくものもあります。

サンドイッチマンという日本語があります。ここニューヨークでも、5番街などの目抜き通りでは時折見かけ、宣伝というよりも、しっかりと通行人の邪魔をしてくれます。マクドナルド、洋服屋などの看板が多い中、つい最近TowerRecordのサンドイッチマンを見かけ、閉店することを知ってしまいました。

TowerRecordは会社更生法を適用した結果、米国の全店舗をクローズし、オンライン専業ストアとして再生していくという結論に至ったようです。ニューヨークでは、Broadwayと東4丁目というリベラルかつ賑やかな場所に店舗を展開し、楽曲、ビデオ、書籍など多彩な品揃えがあるため、近くの大学院に通っていた時代から何度も立ち聴き、立ち読みに立ち寄ったことが懐かしい場所です。黄色地で赤字の鮮明な看板、最新の楽曲で賑やかな店内に何度も吸い込まれ、勉強で固まった頭をほぐしてくれたのです。

オンライン商店や大規模小売店が発達してくれたことは消費者としては大変便利でありがたい。しかしながら、駄菓子屋、文房具屋、自転車屋、時計屋などのお店がすでに殆ど見かけられなくなっているのも寂しいものです。このカテゴリーについに大手レコード店が加わる時代になったのか。とiPodを聴きながらふと寂しく思った夕方でした。

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