December 21, 2006

オートバイとブランド・ロイヤルティ


先日ささやかなパーティーに参加した際、隣にいたアメリカ人女性と盛り上がった話がありました。題材は「オートバイ」。ヤマハ発動機の本社がある磐田市出身の僕としては、頑として日本製のオートバイ。特にヤマハの良さを主張しました。(日本に住んでいた頃にはTX650というバーチカルツィンの旧車を大事に乗ってました)彼女は徹底的にハーレーの良さを主張してます。

これは面白いな?と思って、ハーレーのどこが好きかと聞くと、「音、力強さ、自由」などなど、マーケティングの授業での模範解答のようなブランド因子を答えてくれました。では、ヤマハ、ホンダのどこが嫌いかと聞くと、「音が悪い、軽そう」など僕には納得できない点をいくつか指摘してくれました。結局、彼女は競合などどうでもよくて、とにかく「ハーレーが好き」なのです。そういえば、マーケティング関係のセミナーに出た時、スピーカーの一人が最もブランドロイヤリティの高い米国ブランドの一つがハーレーである。と具体例を挙げて説明してました。この女性のコメントからも納得できますね。ちなみに、ハーレー社の株価はいたって好調のようです。

さて、写真は通りがけにたまたま見つけた Moto Guzziです。緑と黒のカラーリングがちょっと珍しく、しばし立ち止まって眺めてました。幸いなことにニューヨークでは欧州の旧車を見かける機会が時折あります。Triumph, BSA, BMW, Ducati, Moto Guzziなど、いい感じにメンテナンスされた旧車が街角に駐車してあると、うっとり見とれてしまいます。オーナーはどんな人だろうと考えるだけでもわくわくします。これがハーレーですと、「ひげづら、刺青、でぶ」のオーナー像しか想像できない私はやっぱり偏見があるのでしょう。

P.S) 12月4日にポストしたWorld AIDS Dayのイベントに出展したオートバイの絵ですが、残念ながら作家の私宛に戻ってきました。つまり買い手がなかったということです。自分では「行けるか?」と思ってたのですが、さすがに競争の激しいニューヨーク。一夜漬けのにわかアーチストはあっさり見破られるわけですね。これに懲りずにまた挑戦します。

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