February 08, 2007

電話会社の名前


日本では携帯MNPの騒ぎが一段落した頃でしょうか。ここ米国は、携帯電話技術や機器の進化は日本に比べ完全に遅れています。ですが、MNP(こちらではLNP)はすでに3年以上前に実施されていたり、かつ携帯電話-固定電話間でのMNPも実施されていたりと、消費者が本当に望むサービスは実はかなり早くから行われていました。

この10年間、インターネットや携帯電話のおかげで世の中いろいろ変りました。同時に商品やサービスを提供している会社や企業も大きな変化を続けています。面白いのが電話(携帯電話)会社の変遷です。僕が利用している固定電話会社の場合、全く同じサービスなのに10年程の間に3回会社名が変ってます。当初は「New York Telephone」、その後「NYNEX」、そして現在は「Verizon」という名称となりました。

携帯電話に関しては、LNPにて携帯電話会社を変えて以来この4年間で「AT&T Wireless」、「Cingular」、そして「at&t」という具合です。写真はCingularの小売店ですが、ポスターやPOPなどでじわじわ新「at&t」へのブランド・トランジションを仕掛けています。この「Cingular - at&t」話は、M&Aが盛んな米国なので納得できますが、理解できないことが一つあります。それは、名前です。そもそもCingular社の方が会社の規模が大きく、ディールとしてはCingular社がat&tブランドを買収した形でした。が、存続ブランド名はat&tとなるのです。今まで、こうした事例は珍しいはずです。これは、アメリカ人のat&tというブランドへの憧憬なのでしょうか?企業名を変えることは、CIの観点、ブランディングの観点、さらにNaming Rightsとして球場名などに利用されていたりすると何かと大変なんですけども。

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