February 19, 2007

ボストン


今日19日はPresident Dayという祝日でした。相変わらず寒い3連休だったのですが、火曜日の午前中にボストン郊外にある会社との打合せのため、前泊すべく昼過ぎに車で出発し、今は郊外(Waltham)にあるホテルからです。写真は3時間半のドライブ途中に試しに撮影してみた写真です。(思ったより良く撮れていたので掲載してみました)

アメリカに来てから10年以上ニューヨークにいる僕にとって、ボストンは少々ややこしい場所です。古い街並みや路地、ハーバードやMITなどのアカデミア等々、ニューヨークにはない特色がある米国では稀な都市だと思ってはいます。ただし、心から「ボストンは素晴らしい!」と言えない理由を少なくとも2つ抱えています。

まず最初は野球。Joe Torre監督就任前にニューヨークに来てそのまま、ヤンキースファンになってしまった僕にとって、ボストン・レッドソックスというのはいつも気になる存在なのです。数年前のボストンは、ペデロ、マニー・ラミレス、ディビッド・オーティス、ジョニー・デーモンなどなかなか味のあるプレイヤーを抱えていて、ライバルながらあっぱれな球団でした。今はメンバーが変ってしまい、ライバルとしての面白みがかけたのは事実です。でも、ファンは相当なアツさでして、ボストンの会社と仕事で打合せがあると必ずや野球の話になり、レッドソックスの帽子を無理やり持ち帰らされたりします。

次は「白さ」です。ボストンを中心としたマサチューセッツ州は米国でもニュー・イングランドと呼ばれ、英国の影響を最も受けている地域として考えられています。それ故、英語のアクセントも少々イギリス風になっていたりするのが、この土地の人の自慢です。下手な英語でも構わないニューヨークとは異なり、アクセントの違いや英語のおかしさを過去何度か指摘された場所です。(英国人からすればおかしな「米語」なのに困ったものです)同時に、白さを感じさせる場所です。今日はこの郊外の商店街のバーで夕食を食べたのですが、私以外の客、店員も含めてみな白人でした。アジア人も黒人もいない店は、ニューヨークではいたって特別な場所なので、やはり居心地の悪さを感じてしまいました。

まぁ、こうした感情はニューヨーク在住者には当然なわけであって、今日のように郊外に来ても、実はあまり気にしないのもホンネです。というのも、ニューヨークに比べ人々が素朴であたりが柔らかと言った、いい面もたくさんあるわけですから。

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