November 21, 2006

地下鉄シリーズ (3)


地下鉄シリーズ第三弾は「臭い」です。そして今回で地下鉄シリーズをひとまず切り上げたく思ってます。「臭い」ことを写真で表現するのは難しいです。この写真は極めて一般的な地下鉄の駅なのですが、この写真を撮った時とても臭かったのです。原因は私の後方にいたホームレスなのですが、こうした経験は頻繁にあります。

臭さは、地下鉄と地上を結ぶ階段、地下の改札前、ホーム、車内と4種類のスポットで利用者を襲います。そして、そのほとんどがホームレスにかかわる排泄物系です。そしてそれ以外の匂いとしては、ホームや線路に捨てられたゴミ、体臭、車内で食事している人の食べ物などがあります。この話、あまり気持ちいいものではないので、この辺で切り上げます。

さて、その他の不快感としては温度があるでしょう。特に夏は大変です。車内はエアコンが効くのですが、その熱を全力で車外に出します。当然、その熱が地下鉄構内にたまりそれはそれは灼熱地獄。そこに、軋み音、やかましいアナウンス、臭さなどが重なり「不快交響曲」が奏でられます。複数の線が重なるユニオンスクェアなどのターミナル駅は大変なのです。

しかし、世界の大都市でこのようなひどい公共交通機関は見たことがありません。これもアメリカの粗雑さの一つの姿なのでしょう。確かに、東京の地下鉄のように完璧なまでに整然と清潔にする必要はないのですが、ここまでひどいのはおかしいと思います。それでも、1回2ドル。30日券で76ドル(約9000円)で使い続けなければいけない。まさに"Let them suffer"の国なのでしょう。

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