November 06, 2006

NYCマラソン(2)


NYCマラソンが晴天の中無事終わりました。今年の結果のサマリーとしては、男性チャンビオンが常連のケニア勢から初の南米ブラジルの選手になったこと。女性チャンピオンが2年連続で小国ラトビアの選手であったこと。そして、ツール・ド・フランスで7年連続優勝という偉業を成し遂げたアメリカ人のランスアームストロングが、サブスリー(2時間59分36秒)という立派な記録でゴールしたこと。この3点につきると思います。

こうした華やかな記録の陰にも、NYCマラソンにはとても立派なストーリーがたくさんあります。この写真は一体何だと思いますか?カメラの性能が悪くてよく映っていないのですが、これは「車椅子」です。今日たまたま仕事でヒルトンホテルに出かけていた時、ロビーの片隅にこの2台を発見しました。このレース用の車椅子には、しっかりとNYCマラソンのゼッケンが張られていました。きっとこのホテルに選手が宿泊しているのでしょう。

NYCマラソンでは車椅子でのレースも同時開催しており、一般ランナーと同じコースを車椅子フルマラソンとしてタイムを競います。車椅子と普通のランでは選手の目線の位置が違うため、通常のランナーが車椅子に気づかないことも多いのです。その場合には必ずと言っていいほど、周りのランナーが大きな声で「Wheelchair!」と叫び、道を空けるように配慮します。

健常者の華やかな記録や自己達成感はとても素晴らしいです。が、車椅子にて日々鍛え自己の記録にチャレンジしていく姿勢はさらに尊いモノだと、余分な機能をそぎ落としレース用にしっかりと使い込んだ車椅子を見て改めて感じました。

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