July 30, 2010

アツい東京


突然決まった出張で東京に行ってきました。同僚や友人から「暑いよ」と聞いてはいたのですが、本当に暑かったです。多分、7月後半のこの時期に東京にいるのは、米国に住むことになって初めての体験かもしれません。

東京では三日間だけの滞在で、昼も夜も忙しい日々でした。仕事仲間は、「先週に比べればましな方だよ」と涼しい顔をして言っていたのですが、「そうですか」と返すだけで精一杯。僕からすれば「それでも暑い」と思ったわけです。屋外は当然のこと、会社ビル内の気温の高さも辛かったです。電力消費節約という目的らしく、設定温度を高めにしてあり、エコロジーの考え方としてはno objectionですが、「業績と効率」を目的とする企業組織においては、一方向のエコロジー論よりも、企業活動とエコロジーとの最適化を自社にて検証すれば面白いのに。と、マーケティング投資最適化の打合わせに参加しつつ思った次第です。

それはさておき、神宮球場にて広島対ヤクルトを観戦することができました。神宮球場に行くのは、学生野球以来でしょう。もしかしたらナイトゲームは初めてかもしれません。同僚の広島出身者のカープファンと共に3里側広島陣営に座りました、試合は毎回安打の広島が12対2で敗戦。その負けっぷりがよかったです。また、一緒に観戦した3名の大人たちとの会話もとても楽しめたのも新鮮です。

久々の日本のスタジアム。すっかり見慣れたヤンキースタジアムと神宮球場では、異なる点が多々あります。球場の大きさ、施設の充実度、客の多さ、派手さ加減等々、完成度という意味ではヤンキースタジアム含め大リーグは数歩先を行っているのは確かです。ただ、神宮球場に「ローカルなよさ」を感じたのも事実です。レフトスタンドを埋める赤いカープファン。その逆の一塁側からライトスタンドには、小さなビニル傘を持ったヤクルトファン。東京音頭と合わせて踊るチアガール達。応援に熱がこもります。トランペットの音色も久々に聞くと新鮮です。夜空にコダマするとはこのことでしょう。そもそも山本浩二のトランペットが草分けですから。

写真は5回の終わりの花火です。なかなか見ごたえがありました。東京の都心の球場なのに、何故かローカルな匂いで一杯です。また、三塁側内野席という場所で3,600円という価格も魅力的です。ヤンキースタジアムでは3倍です。さらに、外で買ったビールを紙コップに移し変えて持ち込めるシステムも満足です。ごみ収集タイムというのも日本らしいです。と、施設面など外面的には、かなり見劣りがする神宮球場でしたが、飲食物を自由に持ち込めたり、自然にマナーを守ったり、そして何よりファンが集まる場所であることを見ることができたのは何よりも収穫です。世界が注目する東京で、杜の名称かつローカル色溢れる球場を今後も大切にしていくべきでしょう。

July 24, 2010

ターゲットはアツい


相変わらず暑い夏が続いています。外が暑いと、もっと暑くなって不快指数が、最高にたかまるのが地下鉄です。僕の日々の足でもあるので、毎日何回か乗るのですが、この時期の地下鉄はつらすぎます。暑さ、湿気、騒音、そして今日は何かが焦げていたのか、煙までホームに充満してました。でも、人事のように何も気にしてない様子は、さすがニューヨークです。

さて、その不快感抜群のホームで電車を待っていたら、入ってきたのがこの車両。思わず写真をとったわけです。過去のブログでも取り上げたのですが、ニューヨークの地下鉄の中に、俗称「シャトル」と呼ばれる線があり、これはタイムズスクエアとグランドセントラル駅を結ぶ3両編成程度の短い路線です。乗降客も多く、短いせいか、この車両に関しては、過去何回もラップ車両を見かけてきました。

しかし、今日のモノは通常の10両編成のラップ車両なのです。これは僕にとっても初体験。しかも、広告主は数週間前に取り上げた、タイムズスクェアの屋外ビルボードを占拠したターゲットではないですか。この会社は、とにかくマーケティング戦略が突出しており、ここでも「なるほど」と、思わされたわけです。25日にマンハッタン島で最初のターゲットストアがハーレムにオープンするわけで、そのための告知なんですね。しかも、こうしたアートワークに囲まれる車両は、一瞬暑さや不快さを忘れさせてくれる効果があったような気がします。

July 19, 2010

QRコード


iPhone4やVerizon DROIDなど、米国でのスマートフォンの人気は衰えることを知りません。仕事柄、米国でのモバイルマーケティング事情に接する機会が多く、最近特にこの分野が忙しくなってきたように感じます。

写真の巨大な屋外広告は、アパレルブランドのCalvin Kleinのモノです。日本の方には、すっかり普通になっているこのQRコード。米国でも数年前から業界では騒がれ始めてました。米国での同業他社の人に、QRコードの説明を過去何度したことでしょう。その都度、「日本ではよく見かけるけども、実はあまり使われていない」とコメントして、相手の反応を伺っていたりしてました。

スマートフォンの成長と共に、日本ですでに過去のこととなっているモバイル技術やサービスが、米国でも取り上げられる機会が増えてきたと思われます。この派手な巨大QRコードもその一つでしょう。とはいえ、何でもOKというわけでもなく、しっかりと取捨選択し、あまり興味がないモノには全く手を染めない。とてもわかりやすい伝播のプロセスだと思います。携帯業界も、これからより一層、国の境界がなくなってくると予測されます。日本では「ガラパゴス化」という言葉が使われていますが、本当にそうなのか?そうはならないのか?まさにこれからが勝負時だと思います。

July 17, 2010

巨大ファン


真夏の週末です。土曜日10時からの中国語クラスが、今日で7回目になりました。中国語の仕組みや発音などの幼稚園レベルの基礎的なことは理解できたつもりですが、とにかく難しい言語です。でも、この言葉の響きはとても美しいと思います。

今朝、クラスがはじまる前に観た光景が面白かったので写真を撮りました。今まで見たことのないようなとても大きなファンがクレーンで吊り上げられています。場所はコロンビア大学ですが、その周辺をこのような大きなトラックと重機が囲み、この巨大なファンをトラックからトラックへとクレーンで移動しているのです。

学生時代、バックパックが好きでアジア、欧州、アフリカなどを一人旅してきました。お金はなくても時間だけはたっぷりある日々の中、時間つぶしに最も適していたのが工事現場をひたすら眺めることでした。土地の違いはあれ、大きな場所で、多くの人が別々のことをしている風景を観るのはあきない。というのがその経験からの持論です。そのためか今でも、こうして面白そうな工事現場があると、ちょっと立ち止まってしまいます。

で、さすがにこの大きなファンが何に使われるのか?そして、今何をしているのか?ということが気になったので、工事現場の人に聞いてみました。答えはいたって簡単。「このビルの空調の入替で、このファンはその空調機に使うもの」ということです。そうか。エアコンって必ずファンがあったよね。で、早速「こんなに毎日暑いから、それに耐えうる空調にするわけ?」と聞いたところ、「もっとでかいのがあるぞ!」と自慢されたりして、大きいもの好きな人達だ。ってことを改めて思い出させられました。

そして、中国語のクラスが終わり、通りにでるとまだ作業は続いていました。今日の授業もそうでしたが、ビルの中はエアコンが強すぎて、とても寒いです。温度調整が効かないようで、長袖を持参している人も多くいます。そんなビルに、巨大ファンを入れて空調をパワーアップしたら、冷蔵庫みたいになって、長袖どころか、ダウンを持参する人が出てくるのかな?と思ったりした土曜の午後でした。

July 14, 2010

べスパ:アトランタ・バージョン


夏真っ盛りですね。僕を時間的にも、意識的にも忙しくさせてくれていたワールドカップが終わりました。おかげさまで、大好きなスペインチームが優勝しました。バルセロナ出身の建築家友人宅で、しっかりとその瞬間を楽しんだことがとても大きな思い出です。

お祭りが終わった後は、普通の日々が待っています。今週から突然忙しくなってきました。今朝早い飛行機でここアトランタに来ました。以前のブログでも取り上げましたが、これから時々来る場所であることは間違いありません。

何か面白い話がないかな?と思っていたら、写真のべスパが止まっていました。そもそもアトランタは地方の大都市。車中心の生活で、ニューヨークのようにモペットが走るような場所でもありません。それゆえ余計目に留まったのでしょう。さらに言うと、これはとても地方色豊かなべスパです。ロゴのGT。なかなかクールです。

日本ではあまり知られていませんが、これはGeorgia Institute of Technologyという大学のロゴです。このGeorgia Tech.公立の工科大学としてはとても評価が高いのです。分野においては、一般的に有名なMITなどよりも優れた実績を示したりしてます。さらに、体育会も有名で、南部の大学としてはかなり影響力のある学校として位置づけられています。

そのような、いかにも「アトランタ」というべスパを見て、一つの記念として取りつつ、この南部の広大な道と豊富なSunshineを背にオートバイに乗りたいな。と思ったアトランタの一時です。

July 09, 2010

暑い


今週のニューヨークはとてもとても暑いです。その暑さが少しでも伝わるような景色を探していたのですが、歩いているとくらくらするので、とりあえず街の風景だけ撮ってみました。後でチェックしたところ、別に「暑さ」が伝わる写真でもなんでもなかったですが、他の候補もないため載せてしまった次第です。

どのくらい暑かったかといいますと、火曜日が最高で、マンハッタンのセントラパークにて華氏103度、摂氏39度越えです。1999年の記録の101度を余裕で超えた大記録になってしまいました。翌日の水曜も100度を越え、徐々に気温はさがってきたものの、今日の金曜日ですら90度を超えてます。

これだけ暑いとどうなるのか?まずわかりやすいのが、どこかが停電になります。電力消費量を抑えるために、電力会社が半ば強引に停電させてしまう。と言われています。怖いものですね。さらに、省電源促進のアナウンスが、オフィス内や屋外で繰り広げられます。「余分な電気を消して、節電に協力を」と言れコピー機の電源を切ったり、照明を切ったり細かな努力をしている、一方で、長袖を羽織らなければいけないほど、かきんかきんに寒いオフィスや小売店は普通にあります。エアコンも電力消費するのにな。と、相変わらず矛盾の多い国だと思います。

それはそうと、今週日曜日はスペイン対オランダ。僕の好きなスペインチームがここまで来れて本当に良かったと思います。後はワンプッシュ。史上初の優勝を見てみたいものです。

July 01, 2010

ターゲット


今日は7月1日。2010年の前半が終了し、後半へとバトンタッチされました。いつのことからか決まり文句になってしまいましたが、月日の経つのは早いものです。さて、ワールドカップの熱狂は昨日と今日のお休み期間で、一段落し明日からベスト4を目指した戦いが始まります。僕の応援しているスペインとドイツはまだ残っていますが、少しずつ心配になってきています。

さて、ここ長い間暑くて蒸し暑い日が続いていたのですが、昨日から気温もやや下がり、かつドライな素晴らしい陽気となっています。所用でタイムズスクェア界隈にでかけた時に写したのがこの写真です。このブログでも何回かポストしてます、ディスカウント・リテール・チェーンのターゲットですが、今回も目立つことをしてくれてます。

今月後半にマンハッタンでもハーレム地区にストアをオープンするようで、その告知を兼ねた屋外広告です。イラストものにて、ここまで大胆に、かつニューヨークらしさを出したクリエイティブはさすがと思った次第です。同業他社にて、規模ではとっても追いつかないWalMartに対して、Targetは、マーケティング戦略にて完全に差別化しており、そこがこの会社の成功の理由として、ビジネス書では数多く取り上げられています。

さすがに、この写真のような取り組みを見ると、それもうなずけます。今回のハーレム店開店キャンペーンでは、この他にも、地下鉄の車両を2,500万で買い切るラッピング広告など、ニューヨークローカルにて、ブランディング&告知分野で頑張っています。すでに人々の心の中には、この店のブランドとロゴは認識されているため、後はどのようにして店舗に誘導させるか?という点にて、今回のような徹底したタグラインのないローカル広告は、覗きたくさせるという点で、よく考えてあると思いました。

June 25, 2010

ワールドカップ


ニューヨークはとても暑いです。連日30度の気温が続き、さすがにばてぎみでして、そのもう一つの大きな理由は、もちろんワールドカップでしょう。予選グループは今日で終わりました。毎日3試合、それぞれのドラマがあり、どの試合を中心に日々の予定を組むべきか、とても忙しい日々でした。

結果としては、日本が素晴らしいチームワークにて決勝進出。とても喜ばしいことです。一方、元からアツく応援していた、スペイン、そしてドイツは、冷やりとさせられましたが、両方とも無事突破。結果としてとても満足です。唯一わがままを言わせてもらうと、米国が予選を勝ち抜いたことでしょうか。理由を話すと長くなるので、ここでは省略しておきます。

さて、この写真。なかなか面白いと思ってます。ナイキタウンの店内の一角にて発見しました。ナイキのジャージを採用している国(米国、オランダ、ブラジル、ポルトガル、セルビア、イングランド-NikeはUmbroの株式20%取得していたのですね)のステッカーが用意されていて、思い思いのコメントを書いて貼っているのです。

一つ一つのコメントはなかなか面白く、3レターコードを勝手に上から書き換えて、自国の応援をしているステッカーもあれば、複数枚で一つのメッセージにしたり。と、それぞれの想いを紙に託し、上からどんどん貼っていくことで一つのアートができています。こういうシーンを見るのも、ニューヨークの醍醐味です。ワールドカップのこの時期は、各国のジャージを来た人達が、街を歩き、喜んだり悲しんだりと、なかなかいいものですね。

いよいよ明日から、決勝トーナメント。今まで以上に目が離せない試合が多くなります。同時に、街で見かけるジャージの種類が少しずつ減っていくのも、少々寂しい気分もしてくることでしょう。

June 22, 2010

運命はいかに


暑い日が続いているニューヨークです。ワールドカップも予選リーグが大詰めを迎えて、より暑さを感じさせてくれます。

先日仕事で久々にタイムズスクェア近辺を訪れる機会がありました。以前にもお話ししましたが、一歩外に出ると大きな電飾ビルボードにひたすら圧倒される場所です。写真は、地下鉄を乗り換える必要があって、ホームを歩いていた時のものです。

この2人のおじさんは、駅の構内の看板の最終調整をしてました。看板の内容は映画チャンネルHBOのドラマ、TRUE BLOODの紹介です。この時期になると、メディアが一斉に新番組を告知し、新しいエピソードを始めます。それ故、屋外広告のスペースには番組コンテンツが数多く並ぶわけです。

あまりドラマを見ない僕が、このワールドカップの時期になれば余計にドラマなど見ている暇がなくなるのですが、この看板は少々興味がわきました。写真では見難いのですが、クリエィティブの左上方に小さなモニターが埋め込まれているのです。そして、この2人のおじさんが下部のケースの中にある配線らしきものを調整しているのですね。多分、ドラマのトレイラーなどを流すのでしょう。

またか。と思いつつ、このようなハイテク広告が全く動いていないことに慣れている僕やニューヨーカーにとってみれば、また何か仕組んでいる。でも、きっと動かないだろう。と思っているに違いないでしょう。というか、ほとんど気にしない。というのが結論かもしれません。と、考えると、この枠を購入するのにもコストがかかっているのに、故障かつ、誰も気にしないという状況では意味がないってことですね。と、ふと冷静に思いながら、一段落したらちゃんと動いてない状況を確認しに行こう。とひねくれながら思ったりしました。これも暑さのせいでしょうか。

June 17, 2010

王冠


人種のるつぼのニューヨークは、ワールドカップで盛り上がってます。何かワールドカップに関係する話題がないかな。とは思っているのですが、いざ探すとなるとなかなか見つからないものです。ただ、先日のスペインの敗戦はショックでした。仕事を抜け出し、いつものバーに行って応援していたのですが、負けた後に涙を流していたファンも見かけ、余計心を打たれてしまいました。

さて、子供の頃からよく「王冠」という言葉は耳にしたし、だいたいの意味はわかっていると思ってます。ただ、実際に王冠を見たり触れたりしたことはあったでしょうか?僕の記憶では、冒険ダン吉という古い漫画の主人公がかぶっていたのを覚えている程度で、それ以外には具体的な思いではないのです。そんな中、地下鉄のスペースで演奏しているミュージシャンを発見しました。音楽は渋めのソウルで、イマイチでしたが、何と王冠をかぶっているではないですか。

似合っているかどうかと聞かれれば、うーむ。と返事に困るのですが、ここまで普通にさりげなくスポッとかぶっていると、それはそれでチャーミングですね。そういえば、ニューヨークに来て王冠を見かけるシーンが確実に増えたと思ってます。タクシーの中の飾り、ちょっと改造した車の中の置物等々見かけます。黒人に帰属する確率が高いと思うのも、偶然ではないかもしれません。

実際、王冠にはどんな意味があるのか、僕にはわかりません。でも、理由や意味は何であれ、この写真のミュージシャンのように一度気楽にかぶってみたいな。と時に思ったりします。

June 11, 2010

アイスクリーム


ついにワールドカップが始まりました。僕にとっては米国に来て5回目のワールドカップです。月日の経つのは早いもので、アメリカ大会のことは今でも覚えていたりします。ということで、ワールドカップに関する話題などと考えていたものの、ここ数日はとても忙しく、この大きなイベントに関する面白い話題にめぐり合えませんでした。

そんな中、仕事の途中で見かけたのが、この写真です。とても天気がいいなか、「Fee Ice Cream!」という声が響いていたのです。ふと振り返ると、トラックを使ったキャンペーンでした。何のキャンペーンかよく見ると、ケーブル放送局の番宣ということが一目瞭然でした。

このkourtney & khloeという番組、僕は全く興味がない分野の一つかな。ということが雰囲気からも伺えます。ただ、天気がよく、丁度小腹がすいていた中、アイスは欲しい。と思ったわけです。で、このお姉さんに近づいて、手を差し伸べアイスと番宣のポストカードをもらい、アイスを食べそのまま容器と共にゴミ箱に。と、マーケティング業界にいる人間でありつつ、僕みたいな人がきっと99%なのだろう。と思った次第です。

と、どうでもいいようなことをしながら、これから始まる一ヶ月間のイベントをとても楽しみにしています。

June 04, 2010

テスラ


日々30度近くまで気温が上がっているニューヨークは、とても暑いです。打合せ目的で、チェルシーはギャラリーエリアにあるグループ会社に行く途中、多くのギャラリーの中にひっそりと隠れるように軒を構えていたスペースを発見しました。

何やらカッコいい車が置いてあったりするので、これもギャラリーの一部かと最初は思ったのですが、実は異なりました。今話題の電気自動車スポーツカーを生産しているTesla社のショールーム兼販売店であったわけです。以前から、Teslaに関する多くの記事やニュースを聞いてましたし、モーターショーなどでも目にしたことはありました。ただ、このようにあたかも普通のディーラーのように置いてあることに、驚きといつもの好奇心が芽生えました。

早速中に入ったのですが、店内は思いのほか狭く、この白いTeslaが1台置いてある程度です。ただ、この奥はTeslaの整備工場のようになっており、すでにナンバープレートがつけられた数台のTeslaが所狭しと置いてありました。最初の印象は、「小さい」ということと、「カッコいい」という2点に凝縮されます。たしかに、サイズは比較的小さめですが、車高の低さには驚きました。残念ながら中に座ることは許されてなく、外からだけの見学でしたが、小ささと低さがとても気持ちよくまとめられていると思います。

普通のディーラーのように、価格表もフロントグラスに書かれてました。本体で1000万円程度、オプションをつけると1,500万円程度となります。到底手に入れることができる価格ではないのですが、これ位の価格レンジであれば、お菓子を買うように購入できる人は米国にはたくさんいることでしょう。西海岸生まれのこの車、チェルシーのギャラリー地区にも、とても似合っていました。いつかはどこかで運転してみたい電気自動車ですが、これはかっこいいです。

June 02, 2010

チャレンジ!


ニューヨークがすっかり夏になりました。気温も30度を超える日が出てきて、ACなしでは夜も寝苦しくなってきました。冬よりもずっとすきなので、この短い夏を思い切り楽しまなければ。と、そわそわする気持ちと、焦りが混じるニューヨークの初夏です。

さて、いささか恥ずかしながらも、今日のタイトルは「チャレンジ」です。久々に新しいことを試みることにしました。写真を見て、「なるほど!」と想像がつく方はかなりのニューヨーク通でしょう。そうです。ここはIvyリーグの一つ、コロンビア大学の教育学部(Teachers College)の校舎です。そして、僕はこの校舎でこれから2ヶ月間、土曜日の午前中に中国語を学びます。

と、「お酒止めます」、「ダイエット始めます」のような、宣言モノになってしまいましたが、新しいことにチャレンジする気持ちはなかなかいいものですね。始まる前なので、いろいろと夢見ているだけでしょうが、とにかく2ヶ月間学んでみます。大学院生が教えるようなコースなので、比較的安かったのと、かつかなりリラックスできる環境かな?と勝手に思い込んで決めました。

このブログで以前ポストしたように、数ヶ月前北京と上海に初めて訪れて、衝撃プラスいろいろと考えさせられました。とても難しい言語だということを承知で、まずはどんなに難しいのか、体験してみたくなったわけです。本当の理由は、中国での食事がとてもおいしかったので、次回訪問する機会があったら、レストランで最低限の会話ができるようになりたい。という食いしん坊の発想からです。ですが、本場の中華料理はとても奥深く、オーダーの仕方から調理の仕方の指示まで、旅行会話レベルでは到底無理とも言われました。確かにその通りなのでしょう。なので、肩肘はらずに英語で教わる中国語を楽しんでみようと思ってます。

May 26, 2010

ボストン


2泊の予定でボストンに来ました。ニューヨークとともに、気温も30度を超えるぐらいまで上昇し、いよいよ夏になってきたのかな。と思わせるくらい暑くなりました。出張の目的が、とあるカンファレンスの参加だったので気軽に来ていて、かつ外に出る必要がなかったのが幸いかもしれません。

たまたまカンファレンス会場にて、僕のホームタウン近くに本社を構える世界最大級の楽器メーカーの方とお話する機会がありました。「音」に関するこだわり、グローバルにおけるブランドイメージ、完璧なものを創造するための意識等々、とても参考になる話をきくことができました。同時に、そうした企業が実家近くにあることに対して、大きな誇りを改めて認識したことも、僕にとってはプラスでした。

「音楽」という、とても趣味性の高いテーマに関して、楽器の製造だけでなく、その周辺や演奏環境までも事業として考え、かつ世界的なブランド認識率が高いレベルで推移していることは、素晴らしいことです。特にピアノのSteinway社に対する特別な感情には、ビジネス以上のレベルにて日本特有の職人的なこだわりを強く感じることができました。ここボストンでは、ニューヨークのジュリアードと共に有名な音楽大学もあり、よりその心をそそられます。以前のブログでも書いたのですが、ボストンは僕にとって好きになれない都市でした。ただ、今回はこうして、僕の好きな企業の方々と有意義な会話ができ、その場を提供してくれたのがこの街なんだ。と、少し好意的になったかもしれません。そのせいか、宿泊先の近くの風景も見栄えがよく、この写真を撮ってみました。坂と古そうなレンガのビルの組み合わせ、悪くないかもしれません。

May 21, 2010

スケボとピストルズ


ニューヨークは一転して暑くなりました。今日は26度まで来ました。夏が近づいてきた証拠でしょう。さて、久々にポスターに目を奪われました。僕にとっては大切なグループでもある、セックスピストルズ全盛の頃の写真が出ていたからです。

広告主を見ると、なんとVANS。僕にとってもVANSのイメージは、スケボ好きの少年達が履くスニーカーメーカーなのです。60年代イギリスを中心に成長したパンクロックと、アメリカ文化の一つでもあるスケボとを、どう結びつけたらいいのか、頭の中で少々混乱してました。まぁ、クリエイティブのトーンが60年代、とくにVANS OFF THE WALLとスケボ上に書かれた絵がそう思わせ、そこだけの接点かな。と無理やり納得した次第です。

でも、この謎を解くために、Websiteにアクセスし a Sex Pistols collaboration for Vans Classics, 2010を
確認しようとしました。しかし、Webサイトじゅうどこを探してもPistolsを発見することができず、なんともだまされた気分になったわけです。果たして、これでいいのだろうか?と、同業にいるから故、オーディエンスの期待を裏切ることには、より神経質になっているのかもしれません。でも、よく考えれば、僕はVANSのスニーカーは持ってないし、多分これから買うこともないでしょう。たまたまPistolsに引き寄せられた、「浮遊」層なので、今回のキャンペーン上、重要なオーディエンスではないのでしょう。しかし、未だにスケボとパンクはミスマッチだと思っているいのは、頭が固い証拠なのでしょうか。

May 18, 2010

シーズン終了


今日はサッカーの話です。先週日曜日はスペインリーグの最終日。My teamのバルセロナが、ホームでの優勝をかけた試合がニューヨーク時間の午後1時キックオフでした。結果は予想通り勝利。そのまま優勝が決定しました。

カタルーニャ人の友達といつものバーにて観戦し、超満員のバーでは優勝決定時にはシャンパンが何本も空けられ、僕もたくさん浴び、実は目に入るととても痛いってことがわかりました。その勢いでそのまま予約していたSOHOのタパスバーに友人達で歩き、その途中も見道行く人の中でバルサのジャージを知っている人から、何度も声を掛けられた次第です。まぁ、ニューヨークにいながらカタルーニャ人が中心となって楽しい一時を過ごすことも年に一度ぐらいでしょう。これもチームが優勝してくれたからです。

写真は、タパスバーでの大騒ぎも終了し、かなりの酩酊気分でSOHOから歩いて帰る途中に撮りました。いきなり車のクラクションが鳴り、振り向くと「Barcelona Right?」と声を掛けられ、「Yes, we are the champion!」と適当に会話を楽しんだ陽気な人たちでした。小さなFiatに大きな2人。そしてなぞのイラスト。この時は酔っていたので、写真だけとったのですが、後で興味がでてきました。

昨日、この謎を解いたところ、どうもこれはチェルシーにある、イタリアンレストランだということがわかりました。声を掛けてくれたお礼の礼儀として、昨日ランチを食べてきたのですが、ホテルの1FにあるCoolなイタリアンレストランでした。スペイン料理はないですが、こうして応援してくれた人に感謝しつつ、またレストランのレパートリーを一つ加えることができた次第です。

May 14, 2010

露店の楽しみ


まだ時差ぼけがあるのか。それとも、気温の変化の激しさなのか、なかなか疲れの取れない1週間でした。肌寒いと思っていたら、今日は半袖でないと暑いぐらいの陽気になったりとしてます。

マンハッタンの通りには、様々な露店が出ています。最近は少なくなりつつありますが、チャイナタウンに行けば、パッチもののブランドモノを扱う露天。ミッドタウンに行けば、カレー味のチキンを焼いてご飯にまぶすカレー屋台。あまーい匂いの砂糖固めピーナッツ屋など。その種類も豊富です。

写真はそうした屋台の一つでもある、フルーツ屋です。何気ないこのフルーツ露店。マンハッタンの住民には、結構気に入られているのです。その理由はいたって簡単で、価格と食べ頃のバランスが絶妙だからです。価格に関しては、スーパーよりも少し安くなっています。これだけでも、合理主義のニューヨーカーにはプラスに作用します。小さくて読めないかもしれませんが、例えばグレープフルーツが2つで1ドル。安くて有名なスーパーでもこの価格では買えませんね。

次のポイントの食べ頃ですが、大抵どの屋台でも、丁度食べ頃のものを売っているのです。この要素は実は価格よりも大切なのかもしれません。ニューヨーカーはかなりのフルーツ好きです。そして忙しい彼らや彼女らにとって、朝ご飯やランチにフルーツで済ませる人も少なくはないのです。そうした場合、「今」食べ頃のフルーツが欲しいわけですね。スーパーに行けば、並んでいる多くの果物を見るのですが、そのほとんどが店頭に並べられながら熟成を待つモードになっています。よって、青いバナナや硬いマンゴを多く見かけるわけです。忙しくてわがままなニューヨーカーは、さすがにこの事実を知っていて、それゆえこの食べ頃&お得な露店が必要になる仕組みです。

露店はその種類によって、運営している人種や出身が異なるのも興味深いです。フルーツはインド系(に見える?)人が多く、値札の書き方や文字のタイポグラフィも、その国の特色が出ていて、それはそれで面白いと思ってます。そして、小さなスペースに見事に並べてますね、この屋台は。

May 12, 2010

リサイクル


すっかり間が空いてしまいました。先週は日本に出かけていて、とても天気の良い中忙しく過ごしてきました。高速道路の渋滞にはいささか驚かされましたが。。。

ニューヨークに戻ってびっくり。とても寒いのです。東京の陽気が嘘のようで、マンハッタンの友人達も「寒い寒い」と話しております。やはり今年はヘンな天気ですね。久々のブログの話題としては、このリサイクルマシンが目に付いたので、取り上げてみようと思います。リサイクルネタは過去何回か書いてみたのですが、最近発見したこのマシンには笑わせてもらいました。

ニューヨーク州では、アルミの缶やガラスのビンを店に持って行くと、5セントもらえます。この仕組みは、僕が子供の頃経験した、ジュースの空ビンを店に持っていくと10円もらえるのと全く同じです。この仕組みは、ニューヨークではホームレスの生活費稼ぎにもなっていて、その分野でのエコシステムができているコトは以前取り上げました。

今回は、このエコシステムを少々ハイテク化して、このマシンが登場していました。笑えるのは、とても大きな箱であること。2つあるうち一つは故障して動かないこと。そして、何よりも僕にとって笑えたのは、全体の雰囲気が子供の頃に経験した「地元の農業高校の文化祭の展示」のように思えてならないことでした。同じようなサイズの箱の中に高校生が入っていて、10円を入れると中でみかんジュースを作ってくれる面白い箱でした。もちろんこれはハイテク搭載で中に人間は入っていないのですが、場違いな雰囲気が数十年前の記憶を蘇らせてくれたわけです。

とまぁ、そんなコトを思い出しながら、雨のマンハッタンを歩いていました。

April 27, 2010

食いしん坊


4月の終わりというのに、まだ肌寒い日が続いています。毎年そう思うのですが、天候がおかしくなってきてます。特に今年はおかしいですね。これは世界的な話なのでしょうか。

先日、天気が良かった日にコロンバス・サークルの辺りを歩いていたら、写真のZAGAT人形と遭遇しました。そういえば、こういう雑誌があったなぁ。とかなり懐かしく思った次第です。インターネットなど一般に浸透していなかった時に、ニューヨークでレストランを探すときにこの小冊子はバイブルのような働きをしてました。まさにMust Haveアイテムでした。この本を読んでは、ZAGATで何点あるから、おいしいのでは?と食いしん坊仲間の情報ソースでした。

時代が変わり、インターネットがここまで進化した今、果たしてこの本を頼りにしている人はどれほどいるのだろうか?少なくとも、僕はすっかり読まなくなってます。また、ZagatのWebサイトへもアクセスしてません。元々、Zagatクリティックスが果たして「妥当」なのか?という疑問はありました。が、他に頼るものもなかったため利用していたにすぎないのです。そして今は、すっかり口コミ情報が僕の食いしん坊情報ソースとなってます。

何故かと言えば、ニューヨークでは様々な国の料理が楽しめます。以前、書いたかもしれませんが、ニューヨークの各国料理はその国のオリジナリティを残そうとしている感が強いでしょう。それ故、口コミサイトのような、大勢の人のコメントが掲載されていて、かつその国出身の人の意見が書かれている方が、参考になるからです。そうですよね、例えば「うどん」のコメントが、アメリカ人が「おいしい」と書いているだけでは判断できず、日本人が「これは京風のだしで、かなり本格派。おいしい」と書いていれば、きっと間違いないだろうな。と思うからです。

などと書いているうちに、今晩はどこに行こうか、複数のグルメ口コミサイトにアクセスしてみます。

April 23, 2010

iPad


今週の前半にサンフランシスコに行ってきました。気温も天気もニューヨークとほぼ同じような感じで気持ちはよかったのですが、2泊の忙しい出張でした。

写真は今話題のiPodの屋外広告です。ニューヨークに比べて、iPadの広告、特に屋外広告がとても目に付きました。これもApple本社に近い土地柄なのでしょうか。写真の広告もかなり大きく、このサイズはニューヨークでは、場所柄見つけることが難しいかもしれません。

話題のiPad。僕も早速入手しました。入手してから、様々な人に「どう?」と聞かれてきたのですが、返事は決まって「うーん。新しいポジショニングのデバイスなので、いいのか悪いのかまだ理解できてない」と、つまらない返事ですが答えています。パッケージを開いて、電源を入れ、指示通りにiTunesにつないで。。。とわくわくしたのは覚えてます。さらに、スクリーンの明るさ、鮮明さ。そしてCPUのさくさく感など、さすがAppleと思わせられました。

操作に慣れ、メールなどの必要な設定が終わると、日々の生活の中でiPadの出番が試されます。写真のように、例えばテレビを見ながら膝の上で。就寝前にベッドの中で。などいろいろ試してみたのですが、予想以上に重いデバイスが、まだ自分のライフスタイルの中に溶け込んでいるとは思えません。iPhoneをすでに持っているので、部屋の中ではiPhoneでほぼ用事が足りるわけだし、仕事ではPCがあるし。はたまた、WiFi接続がなければあまり意味がない。などと、自分の生活の一員となったこのCoolなデバイスは、依然として自分の出番を伺っているようです。